久々に映画二本を観た、タイトルは「バードマン」と「博士と彼女のセオリー」で何とも豪華な二本立て。
こんなのが纏めて観れるのが名画座の良いところ、それに型落ちしてもパソコン程に価値が下落しない。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
本当に素晴らしい映画、もう見始めて10分でグイグイと引き込まれてしまった。
最初はエドワード・ノートンの一人舞台かと思ったら後半からマイケル・キートンがすべて持って行ってしまった様な見事さ。
それに不思議な魅力のエマ・ストーンやらナオミ・ワッツやらが見事なまでに絡んで本当に見事。
アカデミー作品賞の受賞も伊達ではない、ともかく見事、これしか言葉が浮かばない。見事の大安売り。
最後のカットのエマ・ストーンにも痺れた。
マイケル・キートンと言えばバットマンで恰好良いブルース・ウェインを演じたが、この映画ではびっくりする様な冴えないおっさんを熱演。
こんな話
「かつて主演した大人気スーパーヒーロー映画「バードマン」のイメージが払拭できずに、その後は鳴かず飛ばずの俳優人生を送るリーガン。私生活でも離婚に娘サムの薬物中毒と、すっかりどん底に。そこで再起を期してレイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語ること』を原作とする舞台を自ら脚色・演出・主演で製作し、ブロードウェイに打って出ることに。ところが、大ケガをした共演者の代役に起用した実力派俳優マイクの横暴に振り回され、アシスタントに付けた娘サムとの溝も深まるばかり。本番を目前にいよいよ追い詰められていくリーガンだったが…。 」
さてこの映画、一応は喜劇と言うジャンルに入るのだろうが、ヒューマンドラマの様でもありファンタジー の様でもあり、何とも不思議な魅力がある話。
「博士と彼女のセオリー」
スティーブン・ホーキング博士の半生を描いた元夫人のベストセラーが原作。
こちらは俳優陣の熱演、とりわけ夫人を演じた女優と博士を演じた男優、ともに年齢を経るにしたがって別人が演じているかの様な錯覚を覚える見事さ、これに尽きると思う。 二人とも知らない俳優。
”年齢を経ること”を演じるにはメーキャップの上手さもあるだろうが、演技による所も多い様に思う、この点我が国の女優は美しく見せることに終始するからへたくそに見える。
もう随分昔に科学雑誌「ニュートン」を愛読しており、ホーキング博士の宇宙論にも少しは触れた、宇宙の始まり(ビッグバンの前)は量子力学が作用した世界とのこと、ともかく天才の考えることは良く分からん、そんな印象を当時は持った。
この映画は結構感動的な良い映画なんだけども、残念ながら最初にすごいのを見てしまうと後のはどうしてもかすむ、これは二本立ての欠点。
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