本日は昨日と同じ映画館で「大脱走」。
この映画には深い思い出がある、今から50年以上前の高校生時代に友人のM君と学校を抜け出して映画館で見た。
一応仮病を語って早退して、地方の映画館のリバイバル上映最終日に。
この映画はかつてTV洋画劇場なんかでも何回も放映され何回も観てきたが、やはりスクリーンで見るとこの娯楽大作を実感できる。
約3時間もの長尺が全然気にならない位に見どころ満載で、エルマー・バーンスタインの音楽も実に心地良いものだった。
〔内容〕
第二次大戦中の脱走歴のあるツワモノ連合軍捕虜がドイツ国内のある収容所に集められる。
彼らは組織だって周到な脱走計画を準備・実行するが、何回かの挫折を経てようやく約70名が脱走に成功した。
それぞれがドイツ国内から中立国スイスやスペインを目指すが、ドイツ軍(SSおよび秘密警察)も必死に捜査を開始した。
一言、これは紛れもない娯楽傑作大作。
今回は昨日の「アラビアのロレンス」程の画面の綺麗さは無かったが、やはりスクリーンで見ると別物、寝っ転がってみるのも良いけど、電車に乗って映画館で開始までの時間をワクワク待って、休憩時間のトイレ行列もなかなか楽しい。
本日の入り具合(1/3と言うことも有りそこそこ賑やかだった。)
名作中の名作「アラビアのロレンス」、とうとう映画館で鑑賞、ともかく良かった。
スクリーンで観るのは初めて、過去のTV放映では見たことがあったがストーリの記憶は朧気。
この映画は70mm映画をデジタル・リマスターしたもので、凄いスケール感の映像美に圧倒させられた、そしてピーター・オツールの気味の悪い存在感たっぷりの演技にも。この人に狂気を演じさせたらかなう人は居ない。
ともかく大きなスクリーンの隅々までくっきりと勇壮な物語が展開して、開始してから10分もするとすっかり虜になってしまった。
〔物語〕
1916年、カイロに赴いている英国陸軍のロレンス中尉は、トルコへの反乱に意気込むアラブ民族の現状を確かめに向かった。そこで彼は反乱軍の非力を痛感し、アラブ種族をまとめ上げてゲリラ戦へ打って出ることに。やがて、トルコの一大拠点を巡って激闘を展開し、勝利する。そして、再びゲリラ戦の指揮官として新しい任務を与えられ、トルコ軍を打倒するロレンス。彼はアラブ人の独立に奮闘するのだが、英国首脳部の思惑とアラブ首長達の仲たがいに尽力むなしく徐々に孤立していく。
この映画で脇を固めたアンソニー・クイン、オマー・シャリフ、アレック・ギネスと当時の一流どころが大集結して、監督はデビッド・リーンはこのくせ者大物役者たちを見事なまでまとめ揚げて作品化している。映画監督の力量というのをまざまざと実感させてくれる。
(実はこの監督の映画はあまり好きでない)
そういえばピーター・オツールとオマー・シャリフは「将軍たちの夜」でも共演していた、この映画でタンツ将軍を演じたオツールの狂気(怪演)も凄かった。
なおモーリス・ジャールのテーマ音楽はスペクタクル映画の音楽としてベン・ハーや十戒とともにLPサントラ集に収められていたもんだった。
【映画】アラビアのロレンス 予告