春の光の中で

お日様がだんだん権現堂の山に近付いてきた。
光が強くなって、黒味掛かった林の枝も色を取り戻して光の中にたたずんでる。
雪が無くならないうちに凍み渡りをしなくては。
締まった雪原と膨らみ始めた林野のなかを渡ってきた風と凍みた雪の立てる音に包まれて。
眩しい光を細目で楽しんで、魚野川の流れの彼方を何となく見つめて。
体がなまってるから今日からちょっとだけ鍛えよう。
歩くだけで精いっぱいにならないように。


パン屋を始めるために途中でやめた薪が出てきた。
降雪中はいくら薪を燃しても追いつかないと感じるくらい薪を使って、足りなくなるのではと心配してた。
気温が少し上がったら薪が減らなくなった。
吹雪の中の心配が嘘のように。




4日の新雪。
ここらだけ降ってる。
きっとパンが売れないだろうと思ってたが大売れ。
ちょっとまにあわない状態になることも。
食パンが売れ出して、カレーパンがバカ売れ。
メンチカツも売れるからパン粉が足りない。
食パンをつぶして作ってる。
前に買ったパン粉はすべて捨ててしまった。
おいしい食パンで作ったパン粉はフライの魅力を倍増。
売れなければどうしょうと不安な日があったのにのど元過ぎれば熱さ忘れるにならないように思う。
多くの方に応援を頂いてるのに、去年も赤字決算だった。
アベノミックスは放漫経営にえんが無さそう。
でも赤字幅が縮小してる。
今年こそは黒字に。


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