「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

感情の強さ

2015年10月04日 19時39分30秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ 感情的反応: 強度が桁外れ
 
 BPは 感情的に敏感なだけではなく、 人よりも強烈なリアクションをします。
 
 感情の強度は桁外れであり、 感情表現も桁外れです。
 
 あなたはBPが心配で 身動きが取れなくなります。
 
 感情的反応は、 自己耽溺でもなく、 操作しようという試みでもありません。
 
 BPは感情的な覚醒状態にあり、 小さいものにでも感情的反応をするということです。
 
 BPに対する 典型的な見方は、
 
 BPDの怒りは不当である -- 間違っている というものです。
 
 しかし、 怒りの感情を持つべきでない と期待するのは、
 
 誰に対してでも不公平です。
 
 問題は、 感情的リアクションの強度です。
 
 そのせいで 人との関係維持は とても困難になります。
 
 しかしながらあなたは、
 
 BPが故意に 配慮を失っているのではないと 思い出すことができます。
 
 BPの身になってみてください。
 
 感情のせいで失業し、 友人, 家族, 人生の目標を失いました。
 
 自分自身のことを 欠陥人間などと価値判断します。
 
 それは恥や罪悪感の原因となります。
 
 これらの二次的感情は耐えがたく、 この感情への恐怖が 別の感情 --
 
 あなたがBPを助けていない ということへの怒り -- を 発生させます。
 
 複数の感情のために、 泣き崩れたり、 立ち去ったり、
 
 自傷行為など 自暴自棄の試みに出るかもしれません。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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