○ 感情的反応: 強度が桁外れ
BPは 感情的に敏感なだけではなく、 人よりも強烈なリアクションをします。
感情の強度は桁外れであり、 感情表現も桁外れです。
あなたはBPが心配で 身動きが取れなくなります。
感情的反応は、 自己耽溺でもなく、 操作しようという試みでもありません。
BPは感情的な覚醒状態にあり、 小さいものにでも感情的反応をするということです。
BPに対する 典型的な見方は、
BPDの怒りは不当である -- 間違っている というものです。
しかし、 怒りの感情を持つべきでない と期待するのは、
誰に対してでも不公平です。
問題は、 感情的リアクションの強度です。
そのせいで 人との関係維持は とても困難になります。
しかしながらあなたは、
BPが故意に 配慮を失っているのではないと 思い出すことができます。
BPの身になってみてください。
感情のせいで失業し、 友人, 家族, 人生の目標を失いました。
自分自身のことを 欠陥人間などと価値判断します。
それは恥や罪悪感の原因となります。
これらの二次的感情は耐えがたく、 この感情への恐怖が 別の感情 --
あなたがBPを助けていない ということへの怒り -- を 発生させます。
複数の感情のために、 泣き崩れたり、 立ち去ったり、
自傷行為など 自暴自棄の試みに出るかもしれません。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]