○ 「でっちあげているんでしょう」
子供の行動が受け入れ不可能, あるいは
「狂気」 と見なされてしまうこともあります。
このような子は、 感情の激しさを理由に 非難されます。
その子は 感情をどうしたらよいのか学習することなく、
自分は感情があるゆえに 「悪い子」 なのだと学んでしまいます。
その子は、 もっと感情的になって 制御不能になってしまうか、
感情を過度にコントロールして 封鎖してしまうようになります。
これは、 「解離」、 つまり 感情を切り離すことに繋がるかもしれません。
あるいは、 感情を抑え続け、 結局は 爆発する事態になるかもしれません。
自傷的なでき事 (切る,自殺企図) か、 怒りの大爆発です。
○ 性的虐待
最も非承認的な環境は、 性的に虐待される環境です。
子供が直感的に 正しくないと知っている方法で、 大人が子供を扱い、
これは秘密だと言ったり、 脅しさえもあります。
子供は反応を押し殺し始め、 自分自身の経験を否定し始めます。
BPの40~75%が 子供のときに性的虐待を受け、
25~75%が身体的虐待を受けています。
さらにひどい痛手を与えるのは、
誰かに虐待の話をして 無視されるか、 でっち上げだと非難されることです。
嘘つきだ, 家族を壊そうとしていると 非難されます。
結果として さらなる非承認が起きます。
話しても 信じてもらえないだろうと認識すると、 大打撃は完成します。
このあとに 多くの人が自殺を試みます。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]