「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

非承認的な環境のタイプ (2)

2015年10月08日 20時28分09秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ 「でっちあげているんでしょう」
 
 子供の行動が受け入れ不可能, あるいは
 
  「狂気」 と見なされてしまうこともあります。
 
 このような子は、 感情の激しさを理由に 非難されます。
 
 その子は 感情をどうしたらよいのか学習することなく、
 
 自分は感情があるゆえに  「悪い子」 なのだと学んでしまいます。
 
 その子は、 もっと感情的になって 制御不能になってしまうか、
 
 感情を過度にコントロールして 封鎖してしまうようになります。
 
 これは、 「解離」、 つまり 感情を切り離すことに繋がるかもしれません。
 
 あるいは、 感情を抑え続け、 結局は 爆発する事態になるかもしれません。
 
 自傷的なでき事 (切る,自殺企図) か、 怒りの大爆発です。
 
○ 性的虐待
 
 最も非承認的な環境は、 性的に虐待される環境です。
 
 子供が直感的に 正しくないと知っている方法で、 大人が子供を扱い、
 
 これは秘密だと言ったり、 脅しさえもあります。
 
 子供は反応を押し殺し始め、 自分自身の経験を否定し始めます。
 
 BPの40~75%が 子供のときに性的虐待を受け、
 
 25~75%が身体的虐待を受けています。
 
 さらにひどい痛手を与えるのは、
 
 誰かに虐待の話をして 無視されるか、 でっち上げだと非難されることです。
 
 嘘つきだ, 家族を壊そうとしていると 非難されます。
 
 結果として さらなる非承認が起きます。
 
 話しても 信じてもらえないだろうと認識すると、 大打撃は完成します。
 
 このあとに 多くの人が自殺を試みます。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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