「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

承認の6つのレベル (3)

2015年10月19日 20時28分31秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
レベル5: 正常なこととして扱う
 
 普通の人でも 同じ反応をするだろうと、 BPに伝えることです。
 
 「誰だってそのように考える」 「私もそう感じるでしょう」
 
 嵐のとき クローゼットに隠れる人には、
 
 「稲妻が鳴ったら、 ほとんどの人が 逃げたいと思うものです」 と言えるでしょう。
 
 ただし、 正常でない行動を 正常と扱わないでください。
 
 それは 承認できないことを承認することです。
 
 このような場合は、 レベル4の承認が得策です。
 
 「嫌なことがあった日は、
 
 あなたは気分をよくするために、 自傷をしたいんですね」
 
レベル6: 徹底的な誠実さ
 
 全ての承認で鍵となるのは、 誠実であることです。
 
 これが本当に難しいのは 間違いありません。

 誠実であるとは、 承認しようとする人を 壊れ物扱いしたり、
 
 見下したり、 内容を落として話さない ということです。
 
 これは 言葉で直接的に行なうことも、 態度で示すこともできます。

 問題は、 BPはしばしば
 
 有能には見えない (あるいは 本当に有能でない) ことです。
 
 しかしながら、 相手は あなたが期待するように 振る舞うものなのです。
 
 壊れ物扱いすると その人は壊れ物のようになり、 いっそう動揺します。
 
 有能な人と扱うと、 その人は有能になるでしょう。
 
 
 以上の 複数のレベルの承認を、 取りまぜながら使うことができます。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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