「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPが参加してくれない場合 (2)

2015年10月28日 20時07分27秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
o 限界をBPに伝える
 
・ もし、 あなたが声を下げなければ、 罵るのをやめなければ、
 
 会話を終わりにすると、 BPに言う。
 
・ 短い時間でも、 有効なやり取りに向ける時間を、 BPに与える。
 
 あなたの限界を少しだけ超えて、 BPにチャンスを与えます。
 
・ あなたの限界を理由に、 やり取りを終わりにすることを BPに告知する。

 「あなたにとって 苦痛だということは分かる。
 
 でも 私たちの関係に留まるために 私に必要なの」
 
 「1日に20回電話に出るのは、 私には多すぎる」
 
・ 最後までやり遂げる。
 
 限界とやり取りの終わりを告げて、 BPの行動が変わらなければ、
 
 告知した通りに実行しましょう。
 
 そうでないと BPの行動を強化してしまいます。
 
o BPを知ることが重要なわけ:
 
 自殺すると言われたときに、 電話を切ることはできないでしょう。
 
 けれども 限界を超えるのを認めれば、 BPを強化してしまいます。
 
 その時は  「警察に電話する」 と 言ってもいいでしょう。
 
 本当に自殺を考えているのなら、 警察に電話するのは正しいことです。
 
 しかし多くの場合、 本当に自殺を望んではいないでしょう。
 
 これで 質問と査定に戻れます。
 
 その間、 限界を繰り返し伝え、
 
 限界が BPにどのように感じられるかを 承認します。
 
o 限界について BPの感情を承認する。
 
o 別のとき, 或いは 違う問題については 相手をすると、 BPを安心させる。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする