・ 落ち着くように言わない。
相手が感情的になっているとき、 落ち着くように言うと、
その人の動揺を承認していないので、 感情は収まらずに高まってしまいます。
・ 問題を理解し、
BPが 問題を解決してほしがっていると 確信するまで、 問題を解決しない。
もうひとつの過ちは、 問題を解決しようとすることです。
相手ができ事を話したとき、 「君がすべきなのは……」 と言うことです。
相手は 話を聞いてくれないと感じて、 怒ってしまいます。
・ 理解していないのに、 理解していると言わない。
理解していないのに承認しようとすると、
慰めや見下しとして 感じられてしまう場合があります。
「言いたいことは分かる」 と言っても、
「全然分かってない」 と思われてしまいます。
○ 承認の仕方
承認は、 相手への同意でなくても構いません。
BPが自己破壊的な行動をするとき、 あなたがしようとするのは、
BPと他者を守るために、 問題を指摘することです。
でも承認できることを発見したら、 それを延期しましょう。
一歩退いているのは、 感情的になっている場合は 容易ではありません。
そこで弁証法的行動療法は、 承認を6つのレベルに分けています。
あなたは 自分自身の反応の制御に 集中することができます。
(続く)
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]