○ ベースラインへの回帰の遅さ: 長居しすぎる感情たち
BPは物理的に、 感情が脳内で 長く燃えさかるのです。
その感情が収まる前に 別の感情が発火し、 第二の感情も さらに長く留まります。
その人は動揺したまま振る舞い、 他人を動揺させることを言います。
あなたのリアクションは ほとんど全て、 BPの感情を 頂点に戻してしまいます。
時々功を奏するのは、 リアクションを先延ばしして、
BPの 高ぶった感情を静めるための 時間を与えることです。
何を言おうとも ますます怒るばかりだったBPが、
あなたがただ黙り込んだ時に やっと感情が収まることがあります。
怒りが長く続くときは、 感情を再発火させています。
怒りを再燃させる方法は、 怒らせた人について考えることです。
侮辱を蒸し返して、 また一から腹を立て直すのです。
○ 感情的脆弱性は痛みをもたらす
極度に脆弱な感じを 理解するために、 行なっていただきたいことがあります。
あなたが一番長い間、 最も感情的になっていたときを 思い出してください。
複数の感情が 互いに積み重なるとき どのように感じたか、
それを誰も理解してくれない という経験を思い出してください。
これが、 BPの毎日の あらゆる瞬間の経験であることを、
自分自身に伝えてください。
時に、 BPは 感情を抑える方法を発見します。
自傷, 自殺企図, 飲酒, 薬物, 過食, その他の問題となる行動は、
感情を急速に静めて 安堵感をもたらす効果があるのです。
従って このような行動をやめさせるのは 非常に難しいのです。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]