レベル2: 鏡のように映し出す
相手の人が言ったことを、 正確に聞いたと 伝えることが必要です。
発言を一言一句 繰り返す場合もあります。
オウム返しにならないためには、
発言の要点をつかんだことを 分かってもらえるように、 言葉を言い換えてください。
一言一句繰り返しても、 要点を言いなおしても、
自分がナンセンスだと感じている人に、 その人を理解できると伝えることになります。
レベル3: はっきり述べられていないことに 言葉を補う
これは、 質問形式で表現すると うまくいくでしょう。
「~~ですね? 当たっていますか?」 「~~ではありませんか?」 などです。
間違った場合は、 意識し続ける (レベル1) 質問で フォローすることです。
「あなたが本当に心配しているのは 何ですか?」 と言えるでしょう。
レベル4: 個人史や生物学の観点で 承認する
例えば、 5才のときに 嵐で家を消失してしまった女性が、
稲妻が光ると クローゼットの中に座り込んでしまいます。
現在から見れば、 彼女の行動は承認しがたいことです。
しかし個人史のために そうするのは当然と言えます。
まず、 「あなたが嵐の間、 クローゼットに隠れたくなる 理由は分かります」
と言うことができるでしょう。
それから、 クローゼットに隠れるのは 役立たないことへと話を進めます。
もうひとつは、 その人の生物学的観点からの承認です。
生理的特徴, 身体的問題が 行動に影響します。
例えば、 ADHD (注意欠陥/多動性障害) や、 椎間板に問題がある人は、
長時間教室に座っていることは 困難です。
その人を病気扱いせずに、 その人の行動が意味をなす点を 発見することです。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]