「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

承認の隠されたパワー

2015年10月12日 20時36分05秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ 反応は重要です -- 時として、 私たちが思うよりずっと
 
 人の行動には、 強化, 消去, 罰の原理があります。
 
 あなたが 愛する人に親切にして、 その人がネガティブな反応をすれば、
 
 あなたは親切にするのを 思い止まるようになるでしょう。(罰)
 
 その人が あなたの親切を無視すれば、
 
 あなたは助けるのをやめるでしょう。(消去)
 
 その人があなたに感謝すれば、 あなたは親切を続けるでしょう。(強化)
 
 私たちは人に対処するとき、 自分の反応に 本気で注意を払わなければなりません。
 
 BP (BPDの人) の感情的反応が、 私たちに
 
 落胆, 怒り, 諦めなどの感情 (罰) を 抱かせるものになり得るのです。
 
 最善の方法は、 感情の一部を緩和することです。
 
 私たち自身の感情を調整しながら、 BPが感情を静められるように 力を貸します。
 
 BPが制御不能になると、
 
 言語的攻撃か身体的攻撃を加え、 自分自身やあなたに害を与えるでしょう。
 
 あるいは、 その場を去るか、 解離して引きこもってしまうでしょう。
 
 BPの感情は、 私たちは更なる感情を引き起し、 予測不能です。
 
 BPについて考えてみてください。
 
 BPの感情を 書き留めるとよいかもしれません。
 
 次に例を挙げます。
 
1. BPは私の反応で傷ついてしまう。
 
   私は助けていると考え、 彼女は私が批判していると考える。
 
2. 彼女は大丈夫そうに去り、
 
   あとに電話をしてきて、 事実と違うことで 私を非難する。
 
3. 私が何かを見落とすと、 私が彼女を大切に思っていないと考えて 落胆する。
 
4. 私がどんなに 事態を良くしようとしても、 何週間も怒り続ける。
 
5. 私の反応を、
 
   彼女は自分が  「愚か, 無価値, 悪人」 だという 意味に解釈する。
 
 もし 感情を和らげる方法がなかったら、
 
 喧嘩になるか、 関係を放棄してしまうかもしれません。
 
(次の日記に続く)
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする