ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

奇跡を願うよりも

2006-06-20 20:48:47 | 趣味
 どこかの夕刊紙だったか、ブラジルが二軍を投入するという見通しに「吉報」という見出しをつけていたのが目についた。

 ふざけんな、と、思った。二軍を投入されて、よしんば勝ったとして、嬉しいものだろうか。

 むしろ私はぼろ負けでもブラジルが手加減なしにやってくれることを望みたい。なぜならば、これがワールドカップだから。国際親善試合でなくて、ナショナルチームが威信をかけて全力で戦う真剣勝負の舞台で修羅場を経験する機会は、ワールドカップの舞台を措いて他にはない。

 韓国が今大会で善戦しているのも、日本より早くワールドカップの舞台に出て、何度も予選リーグ敗退の経験を積んでいるからだ。世界のトップレベルとの差、試合運びの駆け引き、そういった蓄積が長い時間をかけて今結実しているのだと思っている。

 まずは、日本がブラジルを本気にさせる試合運びをすることだ。そのために日本代表の面々には残った力を振り絞って欲しい。

動画配信の流行とブロードバンド通信の危うい関係

2006-06-20 12:44:17 | 時事
日経ビジネスオンライン 「時流超流」
蛯谷 敏
ブロードバンド大国に死角
GyaO人気が露呈する脆弱な通信インフラ

光ファイバー、ADSL(非対称デジタル加入者線)に代表されるインターネットを利用したブロードバンド(高速大容量)サービス。国内の契約数は今年3月末で2330万契約に達し、世帯普及率では4割を超えた。最新のニュースはポータル(玄関)サイトで見、目的地は経路探索サイトで調べる。ホテルの予約や株取引も自由自在。映画やニュース番組などの動画もネット経由で見られるようになり、日本人のライフスタイルを一変させた。

 ところが、急速に普及するブロードバンドサービスの裏で、その根幹を揺るがしかねない問題が浮上した。通信インフラの脆弱性――。短期間のうちに利用者や、大容量の動画などを配信する会社が急増する一方で、一部のプロバイダー(接続業者)の設備能力が追いつかなくなってきたのだ。

 脆弱なインフラは、利用者にとってブロードバンドサービスの根本を突き崩しかねない危険をはらんでいる。どれだけ加入者が増え、情報配信会社が番組を用意しても、双方を結ぶプロバイダーのインフラがボトルネックになれば、利用者はサービスを十分享受できない。

 「せっかくブロードバンドサービスに加入したのに、動画配信はコマ切れだし、ホテルは予約できず、株取引では大損した」――。インフラがパンクすれば、こうした深刻な事態を引き起こしかねないし、既に被害は一部で見られる。


 先日、会員登録が1,000万人を超えたというメールが「GyaO(ギャオ)」から来たっけなぁ。私も、テレビがつまらない日などにアクセスして番組を見ることがある。

 コンテンツ配信会社がサービスを提供する場合には、1次プロバイダーから2次プロバイダーを経由して契約者に届けられる。この際、コンテンツ配信会社は1次プロバイダーには接続料や設備使用料を支払うが、直接接続していない2次プロバイダーには料金を通常支払わない。

 ここで問題は、1次プロバイダーと2次プロバイダーは多くの場合、無償で接続している点。これは「互いのプロバイダーでやり取りする通信量は同じ」という従来の発想からくる。中には、規模の大きい1次プロバイダーに設備を借りる立場の2次プロバイダーが接続料を支払う場合はあるが、その逆はない。

 だが、動画配信では、1次プロバイダーから2次プロバイダーに流れるデータの方が圧倒的に多い。無償で接続していては、2次プロバイダーは設備負担が難しくなってしまったのだ。

 こうした事情を憂慮した2次プロバイダーは、ついに追加的なコスト負担をコンテンツ会社に求め始めた。

 ここでプロバイダー業界の槍玉に挙がったのが、USENのGyaO。加入者が無料で動画配信を受けられ、広告収入で事業を成り立たせるビジネスモデルは今、そのインフラを支える事業者の怨嗟の的になってしまった。

 もちろん、こうした非難をUSEN側がすんなり受け入れる様子はない。「設備の使用料は1次プロバイダーに支払っている」(USENの石川和男グループ事業調整室室長)と、これ以上の負担受け入れは不要と主張する。


 新たなビジネスモデルの登場によって不利益を蒙る旧ビジネスモデルの一部関係者、という構図だなぁ。