大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

なんじゃもんじゃ物語201

2007-08-11 17:31:28 | _2-19 港への道
 雲は晴れ、夜空には星が瞬いていました。
夜明けには、まだ少し時間があります。
波は静かで僅かに音が聞こえてきます。
 海賊たちを乗せたバイクとリヤカーは月明かりに照らされ、港の海賊船に向かって海岸に沿った道を走っていました。
海賊たちは、獲物を手に入れて上機嫌です。
 お頭ブラックは、バイクを運転しながら、海賊のテーマソングを大声で歌っていました。

「 ひとつ出たほいのよさほいのほい、人の物品取る時は、覆面結んでせにゃなら
 ぬ!
 ふたつ出たほいのよさほいのほい、二人一度にやるときにゃ、糞で目潰しすれば
 よい!
 みっつ出たほいのよさほいのほい、・・・。」

エッチソンと たまちゃんが、お頭ブラックに言いました。

「 お頭、お頭、もう、そのテーマソング、4回目でっせ。」
「 そろそろ、終了した方がいいんじゃないですか?」
「 そんなに歌ったかな・・。
 じゃ、別の歌にするぞ。
 今度は、お前たちも歌うのだ。」
「 合唱でっか・・。
 まあ、ぼ~っと揺られているのも退屈だし、みんな一緒にやりまひょか。」
「 そうですね、みんなで歌えば、お頭の歌声も聞こえ難くなるし・・。」
「 何か、言ったか?」
「 いや、別に・・。」



☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------