子分たちは、たまちゃんの顔を見ながら、興味深そうに話に耳を傾けていました。
そこに、ベンケーが周りの様子を窺いながら、お頭ブラックに言ったのです。
「 あの~、お頭、先を急いだ方が良いのでは・・・・。」
それを聞いて、リヤカーの子分たちが騒ぎ出しました。
「 今、折角、いい所なのに、ベンケーは、もう・・・。」
「 久々の昔話でんがな、最後まで話させてやりまひょうな。」
「 この話、前に聞いたあるけど、結構、面白いあるよ。」
「 ワイは、初めてやから聞きたいがな。」
「 H1号ハ、データベースニ、今ノ話ヲ記録シテイルノダ。
続キヲ、聞カセロ。」
「 そうだ、そうだ!」
「 つづき、つづき!」
その声に併せて“続きコール”が上がりました。
「 つ・づ・き!」
「 あ、そ~れっ!」
「 つ・づ・き!」
「 あ、ほ~れっ!」
「 つ・づ・き!」
「 あ、そ~れっ!」
「 つ・づ・き!」
お頭ブラックは、“続きコール”に困った顔をしました。
「 確かに先を急いだ方が良いんだが・・。
あそこに見える奴も気になるし・・。
でも、たまちゃんに教えてやれって言ったのは、わしだしなァ~。」
「 それじゃ、お頭、お頭と拙者で、あの白いのを調べて、調べている間に、話を
するってのでいかがでござるか?」
「 うん、それはいい考えだ。
わしもベンケーも、この話は知っているしな。
じゃ、ちょいと調べて来る間に、話を済ませてくれ。」
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