大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道260

2009-10-11 17:49:03 | E,霧の狐道
 入院した次の日に、看護婦さんに病院の中を案内してもらったとき、玄関は一箇所で人の流れはそこに集約されると看護婦さんが言っていた。
怪しい人が入って来ないように、門衛さんと玄関の案内で眼を光らせていると言う話だった。
もっとも、案内されたときに見た玄関の外の景色は、玄関口の大きなガラス越しにチラッと見ただけだった。
 次に、俺はオデコを窓ガラスに付けたまま上目遣いに上を見た。

“ 見えないな・・・。”

青い空は見えるが、角度的に建物の屋上は見えない。

“ 今、誰か落ちて来て眼が合ったら怖いよな・・・。”

碌でも無いイメージしか浮かばない。
 俺は上目遣いのまま、眼を左右に動かす。

“ どっから、どう向きに落ちたのかな?”

分からないまま、視線は雲が所々浮かんだ青空を左右する。

“ 何処か、分からないな・・・・。”

これは龍平に詳しく聞いて見るしか手は無い。





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