大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 8月2日 海の家 (2)

2019-08-02 19:30:38 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月2日 海の家 (2)




 この海の家で、俺と姉は不思議なものをよく見た。
夜、誰もいなくなった浜でよく火の玉を見た。
 母親は、

「 イカ釣り漁船の照明だ!」

と言っていたが、絶対に違う。
 沖の方に火の玉がヒョコヒョコ流れて、やがて上空に向かって、

“ スゥー!?”

と飛び上がって、やがて消えていく。
花火かもしれないが、わざわざ船で沖に出て花火をやるようなオシャレなところではない。
 最初と二回目、三回目あたりは不気味な感じもしたが、五回目あたりからは姉も俺も、

「 またか・・・・・。」

と見物するようになっていた。
約2ヶ月で10回以上は見たので、そのうち飽きて、わざわざ見物もしなくなった。








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