大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 8月13日 海の家 (6)

2019-08-13 18:44:22 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月13日 海の家 (6)



 母曰く、

「 あの頃、うちは貧乏だったから、アレも哀れに思ったんだろう。」

ただ、骸骨だけは、

「 いかんヤツ。」

だと母は認識していた。

「 アレは、海で死んで、遺体が発見されてないヤツなんだと思う。」

骸骨は置いておいて、俺は海藻人間が見た目よりいいヤツだったことを、ここで初めて知った。
 父は母から、

「 あの海の家はお化け屋敷だ、早く何とかしてくれ。」

と何度も電話で言われていたらしい。
 しかし、理数系だった父は信じず、あの8月15日の骸骨を見るまでは、

“ 面倒臭い・・・・・。”

としか思っていなかったらしい。
 それが、あの骸骨を見て、

“  あんなお化け屋敷に妻子を置いておけない!”

と、本気で借金処理を頑張ったんだと、後から知った。








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