大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 6月9日 コンビニ(3)

2024-06-09 09:16:31 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 6月9日 コンビニ(3)




そんな事を考えてポカーンとしていると、相方がおばさんに向かって、

「 怖いことですか~?
良いですねぇ、僕好きですよそういう系統。
でも、おばさんが住んでる所の方が怖いですよ。」

そういって左の方向に指を指した。

「 おばさんの家、○○でしょ?」

○○というのは、いわゆる店の近辺にある大きな施設の事で、
日曜の昼間は、決まって付き添いの人と一緒に老人がお買いものに来る。

「 おい、お前な・・・・・。」

さすがに焦った俺が相方を咎めようとすると、おばさんが、

「 あんたトンネル連れて行く。」

急にそう言いだした。
 それに対して相方は、

「 ハァ?トンネルっすか?心霊スポット??
 まぁ、いいっすわ。
 ○○に電話入れるから。
 おばちゃん、そこおっちんしとき。」

と言って、電話の子機に向かって歩きはじめると、おばさんは財布から二つ折の紙をレジに置いて出ていってしまった。

「 お前なぁ・・・・。
これ、おばさんなんか置いていったぞ。」
「 お、ラブレターっすか?
ついに熟女キラーの境地に辿り着いた俺を褒めて下さいよ。」

相方は相変わらず軽口を叩きながらその紙を開いた。
横から覗きこむと、ミミズが這ったような線で地図らしきものが書いてあった。









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