日々の恐怖 11月23日 コンビニの災難(1)
取引先のコンビニで店員さんから聞いた、数年前の話です。
大抵の場合、今のコンビニはゴミ箱を店内に設置している。
これは家庭で出た未分別のゴミを投棄されたり、収集車に回収してもらえなかったゴミ袋をゴ
ミ箱の前に放置していったり、衛生上問題のあるゴミを入れられたり、充分に火を消していな
いタバコの吸い殻や熱を持った状態の灰皿の中身を捨てられて火事になるのを防ぐ為でもあ
る。
そのコンビニも最初はゴミ箱を店の外に置いていたそうだが、レジカウンター周辺の改装を期
に店内へと移設した。
やはり家庭ゴミの放置等が問題になっていたのと、立地的に店舗のすぐ裏の山に稲荷神社
があるということで近所からも”神様が見渡す範囲にゴミが散乱しているのは良くない”と苦情
が入っていたのだ。
店内に移動したとはいえコーヒーマシンやイートインスペースも(店内スペースの関係上)
近くに設置しているので、マナーの悪い客に対しては厳しく対応するよう店員は強く教育され
ていたそう。
そんなある日、満杯になってるかどうかゴミ箱をチェックしにレジを離れた女子店員が悲鳴を
上げた。
何事かと駆け寄ると、2つある燃えるゴミの箱に小豆色のものが詰め込まれているのが見てと
れた。
「 なんだ、これ・・・?」
よくよく見ると何十枚と重なった大量の布、というか短パンだった。
しかもサイズ的に幼児の、幼稚園の体操着らしいのだ。
「 へ、変態だ~!?」
しかし具体的に何をどうすれば良いのか判断に困った店員は、とりあえずオーナーさんと警察
に連絡し、両者の到着を待って監視カメラをチェックすることにした。
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