一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ちょっと反省

2005-03-09 | よしなしごと
今日は早く帰ってきたので、コメントの確認かたがたここのところの記事を振り返ってみると、ライブドア関係と飲み食い関係ばかり

ここからは、「飲み屋で講釈を垂れているオヤジ」という人間像が浮かび上がってくる

いや、既に他人からはホントにそう見られているのかもしれない。手遅れか・・・
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ロウリーズで満腹(LAWRY'S THE PRIME RIB)

2005-03-09 | 飲んだり食べたり
今日は2月に一段落ついた仕事の打ち上げで赤坂ツインタワー(溜池山王)のロウリーズへ

10年くらい前にLAでごちそうになって以来。日本の店は初めて。

石貼りのちょっとゴージャスエントランスが地上部にあり、中に入るとレセプション。
そこから階段で下におりると大きなフロアが広がっている。
2層分吹き抜けになっていて、広々としている。

そういえば昔ここは「狗不理」(コウプリ)という中華料理店(ダイエーの中内氏がスポンサーだとか)があったところだなあ(相変わらずネタが古い)、などと思い出しながら席につく。

基本は本店を踏襲していて、接客係の女性はちょっと古風なワンピースにエプロン姿
愛想よくいろいろ説明してくれる。押し付けがましくないぎりぎり、のいいセンだと思う。

これも本店同様のSpinning Saladを目の前で作ってくれる。
氷の上にボウルを載せたワゴンをもってきて、ボウルを氷の上でくるくる回しながら中の野菜を混ぜる、最後に顔ぐらいの高さから回転しているボウルにドレッシングをたらして、できあがり。
これは本店の方がパフォーマンス的にはよかった。
「チーズ多めにしますか?」とか「コショウはどうしますか」とか細かく聞いて期待を高めた上で、ドレッシングも2つの器を使い、ドレッシングの「糸」がよじれながら回転するボウルに落ちていくのはお見事。
それに、向こうはボウルがガラス(多分)だったけどこっちはステンレスで中が見えなかったのもいまいちの原因。

まあ、細かい文句はおいておいて、

乾杯の後は酔っ払う前に美味しいものをと1本目はロバート・モンダヴィを奮発
日本ではロウリーズだけ扱っているとか
この時点で「気前のいいオジサン」モードに入っている

で、肝心のプライムリブ。
60年代のモダンデザインのトレーラーハウスを思わせる曲線がかっこいいアルミ製の大きなワゴンがやってきて、専門のコックさんがローストビーフの塊から切り分けてくれる。

ロウリーズカット(骨付き360g、骨ぬきで280g)を頼む。これで上(大きい方)から2番目
火の通り具合が絶妙で、肉の柔らかさと風味を生かしている
皿に盛られた瞬間は量の多さに「しまった」と思うものの、話が盛り上がりながら2本目のワイン(これは安いのにしたw)をあける頃には完食

さすがに満腹で、デザートはお断りした。

当分肉はいいや、というくらいの満腹感でした
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ライブドアのリーマンに対するMSCBについて(フジテレビvsライブドア その6)

2005-03-08 | M&A
* 2回ほど再考して修正・補足しています。

個人的には新株予約権発行差止請求は認められるんじゃないかと思うけど、
だからといってライブドアの株でも買おうか、という気にもならない。

そこでホリエモンは今回の買収は本当に勝ち目があるのか?について考えてみた。
まずはリーマンへの転換社債の意味について。

<前提>
発行済み株式総数 618,938千株
ホリエモン保有 220,975千株 36.4%
リーマンへの転換社債発行額800億円、転換価額は時価の10%安で変動

ここで転換価額@350円で全額転換すると228,571千株が新たに発行されることになり、ホリエモンの持株比率は26.07%になってしまう。
(リーマンが転換した株式を全部持ち続けたとするなら26.96%、258円以下なら1/3超になる)
つまり、このCB発行により、ホリエモンは株主総会の特別決議を阻止する1/3の持分を放棄することになる。場合によってはリーマンに拒否権を握られることになる。
* リーマンはホリエモンに貸株を返すとしても、新株は発行されるので、ホリエモンのシェアが減ることは同じ。

じゃあ、転換価額が十分高かったらいいか、というと
80,000,000(円)÷X(千株)+618,938(千株)<220,975(千株)÷0.3334となるようなX(転換価額)は
X>1,637(円)
と、てんで現実的でない。

今回の「転換社債型新株予約権付社債(MSCB:Moving Strike Convertible Bond)」は、一言で言えば利息が0の分有利な転換価額で転換できる社債。
つまり利息がつかないので、社債権者には長期保有のインセンティブがなく、
空売りを仕掛けて株価を下落させて、サヤ取りをする行動に出やすい。
*詳しい仕組みはこちら最近の事例はこちらを参照
最近の事例はこちらを参照

ところが、サヤ取りをするには株式を転換しなければならないので、ホリエモンのシェア減少は起きる。
一度交換されてしまうと、ホリエモンが株を買おうとすると、例のTOB規制にかかってしまうので、TOBか市場で買うしかない。これでは自分がフジテレビになってしまう。

これを防ぐには、期限前の買入償還条項かなにかでcashで(当然プレミアムをつけて)社債を買い戻すようなメカ二ズムが必要。
しかし、今回のMSCBの社債発行の公告を見たかぎりではなさそう。
(もしその条項があったとしても、買戻しの原資はどこにあるのだろうか?)

ひょっとすると、ホリエモンは捨て身の買収合戦を仕掛けたのだろうか?
それは資本の論理について原理主義者であるホリエモンのスタイルに反するし、得意のスタイルを捨ててしまった場合、大体負け戦になるのが世の常。

と考えると、ライブドアの株を買うのは躊躇せざるを得ないのです。


一方でリーマンが得をするか?ということも疑問。

上記の買入消却条項がなかった場合、リーマンは転換権を行使してライブドア株式を手に入れる。そのうち貸株4,672万株を返したとしても、@350円としても181,851千株を保有することになる。
リーマンが大株主としてライブドアの経営に参画しようというなら別だが、これを値崩れせずに市場で売却するのは至難の業ではないか。
徐々に転換しながら売却すればいいかもしれないが、転換価額の下限は157円であり、現在の株価から徐々に売って2億株近く(転換価額も徐々に下がるはずだから)を売り切れるのだろうか?
*僕は株式市場には詳しくないので、実は簡単に売れちゃったりするのかもしれませんが。
(注)この部分については、再考して補足しています。

「当面社債で持ち続ける」という判断は、リーマンの資金調達コストとか期待利益率を考えると取りにくいだろう。
「株式転換してライブドアの大株主となる」というのは、ニッポン放送買収が成功した場合は「外資規制」論が再燃することになるだろうし、失敗したライブドアの株式を保有する意味はあまりなさそう。
「社債のまま第三者に転売」というのもあるかもしれないが、ここまでの巨額な債権の買い手は(複数にしても)いるのだろうか?

結局ライブドアがニッポン放送の買収に失敗したら、リーマンも一蓮托生、
成功したならば、(多分)株価は上昇して、リーマンも(保有株式を売り切れれば)利食えるだろうけど、カッコ内の条件付。

そもそもリーマンはMSCB引き受けと時間外でのニッポン放送株取得でのときに大きな手数料を取っているのかもしれないが、このようなリスクを考えると、今回の社債引き受けはかなりのギャンブルなのではなかろうか?

「外資は何かすごいことをたくらんでいる」という敗北主義ならともかく、僕の素人考えとしてはリーマンもけっこうなリスクを負っているような感じがするのだが・・・

*************************

<blackfieldsさんのコメントを受けての再考>

それでもリーマンは株価を下げて売り抜けられるのでは?というご指摘があり、「2億株」というのがどれくらいのものなのかを調べてみました。

同じバレバレの状況でニッポン放送株を買い集めたライブドアについてみると
2/7に時間外取引等で35%を取得して以降、3週間で45%まで市場で買い増したとされています。
この10%は約300万株ですが、この間の出来高は約1,200万株です。
この間株価は最初の週は6,000円から8,800円の最高値(46%高)をつけ、7,840円(30%高)で終わり、3週目の終値は6,400円(7%高)でした(この間フジテレビへの新株予約権発行の発表がありました)

一方、ライブドア株ですが、今回のTOB騒動以降は、出来高は週に2億株を越えています。
昨年下期は週に2千万株から5千万株、何か材料があったらしい週が8千万株くらいという状態です。
とすると、このままの出来高が続けば、プロのトレーダーなら4,5週間くらいあれば売り抜けられるのでしょう。
株価については昨日の終値300円から46%(=ニッポン放送株の最大上昇率まで)下がったとしても、205円なので、転換価額の下限には届きません。

僕としてはリーマンの潜在的な売りポジションがばれている、ということや、(調べてないのですが)転換社債の転換請求と株券の受け渡しのタイムラグと大量保有報告書の開示のタイミングによっては、手口がバレバレになってしまうのでは?という疑問があったのですが、リーマンとしては(プロが考えたのだから当然そうなんでしょうが)かなり自身のある勝負なのかもしれませんね。

すると外資憎しと尊皇攘夷論で日本人が団結してリーマンに損をさせるとしたら、ライブドア株を一切買わない、ということが対抗策でしょうか。
でも、株価が動くと皆チャンス到来と参加するんだろうな・・・・

***************************************************

<もじゃもじゃほうりつじむしょさんの「ライブドアMSCBは実は悪くない?」を読んで再々考>

今回の転換価額には上方修正にも上限がなく、しかも転換価額の見直しが1週間毎に行われる、という条件はリーマン側にとって決して有利なものではない、という指摘です。

私が理解したところでは、転換価額が固定していないから、①下落曲面では転換した株式は売却前に相場が10%以上下がると損をしてしまうので、保有リスクを伴う(買ったらとっとと売却して利ざやを確保しなければいけない)。②継続して「売り崩しのスパイラル」を(相場操縦の禁止はさておき)発生させたとしても、値崩れのスピードが予想以上に速い場合は、転換した株式を売り損ねるリスクもある。③一方で上昇局面では転換価額も毎週上昇してしまうので、結局10%程度しか利ざやは稼げない。④こう考えるとリーマンはリスクの割に儲けの少ない社債を引き受けたのではないか、ということだと思います。

となると、最初に書いた「リーマンは本当に売り抜けられるのか?」という疑問もあながち的外れではないのかもしれません(ちょっと安心)。

同時に書かれている、(以下引用)「時価発行による新株発行かつその手取金がきちんと使用される場合には株式価値の希釈化は起きない、という前提の場合には、MSCBの発行の場合に起きる株式価値の希釈化は限定的ですし、いや、そもそも株式数が増えれば株価は下がるのだ、という前提であれば、MSCBの発行の場合にも株式価値は下がりますが、それはMSCBが悪いのではなく、それは、株価が安い時(中略)に新株を発行することはすべからくけしからん、という理屈につながるような気がします。」
については、正しい指摘のように思えますがまだ消化不良なので、じっくり考えてみます。

そうだとすると、ホリエモンは、ライブドアの株主を犠牲にした(=自分勝手)わけでも、リーマンに食い物にされた(=愚か)わけでもなく、自分の持ち株比率減少を掛け金にして勝負した(=これをどう評価するかは人それぞれでしょう)、というのが正しい理解なのかもしれませんね。

* 過去の記事はこちら  その1 その2 その3 その4 番外編 その5
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「談話室 滝沢」の閉店

2005-03-07 | よしなしごと
談話室滝沢が閉店するらしい。

2回くらいしか行った事がないが、独特の雰囲気を持つ喫茶店、というよりは飲み物サービスつき打ち合わせ用スペース。
昔の高級旅館のロビーのようなしつらえ、というのだろうか、塗り壁に木のテーブル、薄緑のやわらかい椅子という昭和40年代の「高級」の文法を踏襲した造り。
コーヒー・紅茶全て1000円で何時間いてもOK
地下なので携帯はつながらないが、電話の呼び出しをしてくれる(というよりは携帯電話が普及する前からサービスをしていただったのだろう)。

とても地味な制服を着た店員が、丁寧な接客をする。
初老の客が軽く手を上げて「おう」とか呼ぶと、すすっと近づいて「何か御用でしょうか?」と静かに聞くような感じ。

利用客は、ゆっくり本を読んでいるご老人や、打ち合わせをしている怪しげな不動産業者風の人とか、和服の中年女性と意味ありげな待ち合わせしている老人とか、
要するに僕よりはるかに大人の世界=人生の大先輩)の人々が集う場所という印象がある。

記事によれば、かつてはウエイトレスは地方の高校卒業生を採用し、全寮制で接客をきっちり仕込んでいた。
ところが最近は寮生活をいやがる女性が増えたりで、8割がアルバイトになった。
これ以上はサービスの質を維持できないということで、閉店にしたという。

古きよき時代のものがまた一つ消えた、ということか。


考えてみると、「リタイヤしたが比較的元気な高齢者が自宅以外で時間をつぶす場所」というのはけっこうニーズがあるかもしれない。

「○○会館」とか「○○協会」の建物の上の方には、必ず喫茶店やサロン風の場所がある。
そもそも「○○協会」自体が業界団体の天下り先だったりするので、たいした仕事もないのだろう。
おそらく「理事」とか「顧問」という肩書と思われる人々が、所在投げに談笑したりしていて、時間がゆっくり流れている。

彼らはその昔大企業の取締役とかで、天下り先での給料や年金で不自由ないのだろうが、居場所がないのであろう。

何となく象の墓場(死期を悟った象はひっそりと臨終の時を迎える場所に向かう)を思い出させる。
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トリミングと散髪

2005-03-06 | おイヌさま
今日は犬のトリミングと僕の散髪。

両方ともすっきり。

パピヨンは毛がカールしていないので、ほとんど手がかからない(のをいいことに手をかけていない?
トリミングはホント久しぶり。
耳のところの飾り毛などを整えてもらった。

一番違いがわかるのが足の先の毛。
ここが伸びていて、外を歩くとクイックルワイパー状によごれを集めてしまうのだが、きれいに切りそろえられた。
足が一回り小さくなった感じ。自分でやってもこうはうまくいかない。



で、人間の散髪。
こっちも、もともと短いのだが、今回は伸びた以上にかなりバサッとカットしてもらった。けっこう爽快感あり

一度短くすると、伸びかけた中途半端なときがいやで、だんだん短くなるような気がする。

明日は朝は寒さが残るらしいから、襟回りが寒いかも・・・
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「宅急便です」に気をつけろ

2005-03-06 | よしなしごと
昨日の話の続き。

実は実家でも、「プチ報道被害」に遭ったことがある。

何年か前、同姓の人物が逮捕された事があった。

逮捕された当日の朝6時頃、実家の電話が鳴り、こんな時間になんだろう?と電話を取ると、いきなり
「〇〇(同姓)さんのお宅ですか?宅急便ですが××(異名)さんいますか?」
朝から何トンチンカンな電話なんだろうと思いながら「そんな人はいません」と答えると、「そうですか」とあっけなく切れた。
ところがその後、2,3回「××さんいますか?」という電話がかかってきた。

なんなんだろうと怪訝に思いながら、朝食の時に朝のニュースを見ると、「〇〇××が逮捕された」という。

あまりない苗字なので、警察の「△△区在住」という発表から電話帳か何かで当たりをつけて、片っ端から電話をかけたようだ。

ちょっと考えてみれば、宅急便なら玄関を鳴らすはずだしね。

でも、もし電話に「はい」とか答えちゃってたら、「家族の心境」とかをインタホン越しにインタビューする奴とか、「犯人の自宅前から中継」とかでマスコミが殺到したのだろうか。
一度誤解されたら「人違いです」と言っても、とぼけて誤魔化そうとしていると思われて、かえって信じてもらえないかもしれない。

そうなると、笑い話ではすまなくなったかも。
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堤義明氏逮捕と推定無罪の原則、またはマスコミの調査報道の能力

2005-03-05 | よしなしごと
堤義明の逮捕で、マスコミは一斉に西武たたき、堤たたきを始めている。
報道が正しいとするなら、相当前近代的手法で企業統治が行われていたようだ。

でも、有罪判決があるまで被告人は無実の人として取り扱われるという推定無罪の原則はどこにいったのだろうか?

「堤容疑者〇〇を認める」というような捜査情報の意図的な開示も、警察のサービスであり自信の表れなのだろうが、万が一間違っていた場合、堤氏の受けるダメージは取り返しのつかないことになる。

「ロス疑惑」の三浦和義氏が、共同通信の配信した事実無根の記事を鵜呑みにしたスポーツ紙・地方紙を相手に起こした名誉毀損による損害賠償請求訴訟の最高裁判決(平成14年1月29日最高裁第三小法廷判決)では、通信社から配信された記事であるという一事を持って、事実を真実と信じるについて相当な理由があるとは認められないないとされている。

その判決文の中では
「・・・今日までの我が国の現状に照らすと,少なくとも,本件配信記事のように,社会の関心と興味をひく私人の犯罪行為やスキャンダルないしこれに関連する事実を内容とする分野における報道については,通信社からの配信記事を含めて,報道が加熱する余り,取材に慎重さを欠いた真実でない内容の報道がまま見られるのであって,取材のための人的物的体制が整備され,一般的にはその報道内容に一定の信頼性を有しているとされる通信社からの配信記事であっても,我が国においては当該配信記事に摘示された事実の真実性について高い信頼性が確立しているということはできないのである。」
とまで言われている。裁判所もよくわかってるじゃないか。

これは結局、マスコミ自体の調査報道能力がなく、世間の「〇〇バッシング」に乗じて、警察発表や通信会社のニュースを鵜呑みにした、聞きかじり、受け売りの報道がいかに多いかということは、頭の隅に入れておいたほうがよさそうだ。

なおかつ笑えないのが、確かこの差し戻し審かこの最高裁判決後の下級審裁判例で、「そうはいっても地方新聞は調査能力に限界があるので、通信社の記事を真実と信じるについて相当な理由がある」と認められたものがあること。
訴訟には負けなかったが、「あなたのところの調査能力なんて所詮この程度のもの」というお墨付きをもらったわけだ。


「そうは言っても悪い奴は悪いので、報道するのが報道機関の努めだ」というのであれば、今まで自分たちも含めて何故見抜けなかったのか、今ごろになって査察に入っている国税当局などは、今までは堤氏の政治力に配慮をしていたのではないか、などを掘り下げて欲しいものだ。



でも、本当は、こういうことを匿名のブログなどで言わずに、正面切って発言できるようじゃないといけないんだけどね、という自戒も込めて・・・


* 以前の堤義明関係の記事はこちら
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六本木 George

2005-03-04 | 飲んだり食べたり
昨日は、突然の仕事とメンバーのインフルエンザで2回日延べした新年会(おいおい、もう3月だぞ・・・)

1次会は串焼き屋。
まあ、普通なのでコメントはなし。

店の場所が、防衛庁跡地の向かいで、工事現場が良く見えた。
まだ鉄骨は立ち上がっていないが、クレーンが林立している。
クレーンの大きさからもかなり大きい建物が建ちそうなことがわかる。

脚が太い仔犬は大きくなるのと同じで、クレーンが大きければ高い建物が立つ。

六本木ヒルズと同じかちょっと高いものが立つとか。
白山と富士山が背比べをした民話を思い出す。
樋を渡したりはしないのかな・・・?


2軒目はGeorge



防衛庁の隣にひっそりと建っている老舗のバー。
外人ミュージシャンがよく顔を出すらしい。
カウンターだけの店内(というかカウンターを囲っただけのような小さな建物なんだけど)の壁には店に来たミュージシャンのスナップ写真やサインがいっぱい貼ってある。
(ジョン・オーツが真ん中にいるホール&オーツの写真なんてめったにないw)

店の目玉は70年代Rock&Soul満載のジュークボックス。

この頃の歌はボーカルにパワーがあったな、とつくづく思う。
心に沁みるよね。
別のグループのなかにカウンターの上で踊りだして、あげくの果てにズボンを脱ぎだしたので、「帰れ!」と怒られてる兄ちゃんがいた。
気持ちはわかるが、これはやりすぎ。里谷多英じゃないんだから。

全然詳しくはないんだけど最近のクラブ系の音楽は、サンプリングで大脳皮質に考えさせるか、アシッド系(っていうのかな?)のように脳幹を刺激して強引にノらせてしまうようなのが多いけど、やっぱり音楽は魂に届かないとね、などというのは、昔を懐かしがってるオヤジの繰言か・・・

店を出ると雪が積もり始めていた。
暖冬のときってけっこう2、3月にドカ雪が降る、というジンクスどおり。
ただ、3月の雪は水分が多いので、べたっと積もってしまい、あまり風情が感じられないのが残念。
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TOB規制と時間外取引 (フジテレビvsライブドア その5)

2005-03-03 | M&A
今回の騒動で、これも筋違いだと思うのが、ライブドアがToSTNet(時間外取引)を使ってニッポン放送株を取得したことへの批判


もともと証券取引法でTOB規制条項(27条の2)が追加されたのは、昭和46年で、その後平成2年(7/22施行)に本条が全部改正されている。


H2の改正の内容は、大蔵省証券局「証券取引法の一部を改正する法律について」によると以下のとおり。

*****************************************************

第2 公開買付制度改正の概要

1 公開買付制度の概要及び改正の趣旨

(中略)

今回の改正は制度の全体に及んでおり,公開買付制度の全面的な改正というべき内容となっている。
わが国においては昭和46 年の証券取引法改正により公開買付制度が導入された。しかしながら,導入以来わが国で同制度が利用されたのは,わずか3 件にとどまっている。これについては,わが国の企業風土によるところが大きく,必ずしも制度的な理由によるものではないと考えられる。
しかしながら,
① 公開買付制度制定以降,20 年近くも見直しが行われてこなかったことにより,諸外国の制度との乖離が大きくなっていること(例えば事前届出制の有無),
② 近年わが国の企業が諸外国において活発にM&A を行っていること,
等を考慮すれば,証券市場の一層の国際化を展望し,M&A に関する諸制度を国際的にも調和のとれたものとしていくことが適切であると考えられるようになった。そこで,今回いわゆる5%ルールを導入する機会に併せて,公開買付制度についても所要の見直しを行い,証券取引法の改正により制度の改正を行ったところである。改正後の公開買付制度は,平成2 年12 月1 日から施行されている。

2 改正の概要

(1) 公開買付けの適用対象となる買付け等(第27 条の2①)

従来は,公開買付けを「不特定かつ多数の者に対する株券等の有価証券市場外における買付けの申込み又は売付けの申込みの勧誘」と定義していたが,この規定では,「不特定かつ多数の者」という概念が極めて不明確である等の問題点が指摘されていた。そこで今回の改正では,株券等の市場外における買付け等は公開買付けによらなければならないと規定し,有価証券報告書提出会社の発行する株券等の有価証券市場外における買付けその他の有償の譲受けは原則として公開買付けによることを義務づけ,その中で公開買付けによる必要のない買付け等を限定列挙することとした。

*******************************************************

つまり、平成2年以前は「特定または少数」の者からの買付けであれば、市場外取引でもTOB規制にかからなかったわけだ。
昭和46年から平成2年まではなんと3件のTOBしかなかったということは、その間の大量の株式譲渡は、ほとんど「特定者間」か「少数者間」で行われていたのだろう。

結局、いつの時代も規制がかからない方法があれば、そっちを選択するのが人の常であろう。

そう考えると、ライブドアだけがとりたてて非難されるいわれはないことになる。


ところで、今後TOB規制に時間外取引も入れようという議論があるが、それもちょっとおかしいと思う。
上記のように、TOB規制の強化は5%ルールの導入とセットになっている。
つまり、株式を大量に買う場合だけでなく、大量に売る場合もマーケットに適時に開示すべきという考えが根底にある。

しかし、今回の議論は「時間外で買う」ことをTOB規制の対象にするだけで、「時間外に売る」ことは、相変わらず大量保有報告を5営業日以内に出せばいいことになる。
つまり、
① W社が時間外取引を通じてA社の株式を1/3超買うのはTOB規制にかかるが
② B社の株を50%持っている大株主Xが、時間外取引によってY社に25%、Z社に25%売却するのは5営業日以内の事後報告でいい
ということ

でも、どちらもsurpriseであることには変わりがないし、②のケースのほうがよりインパクトがあるのではないか。

つまり、時間外取引が市場への不意打ちにならないように規制するなら、売りも買いも共に規制しないと意味がないのではないか?

このあたりをよく議論しないと、「ライブドア憎し」の過剰反応がかえって市場をゆがめてしまうおそれがあると思う。


* 過去の記事はこちら  その1 その2 その3 その4 番外編
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馬焼専門 銀座 こじま屋

2005-03-02 | 飲んだり食べたり
今日は「馬焼専門」つまり馬肉料理の専門店。

銀座のエルメスの脇をはいってちょっとのところのビルの2階にある。
ご主人が熊本の出身で、馬肉のいいところが入るらしい。

突き出しは馬の心臓、焼き鳥で言えば「ハツ」ですね。
薄い四角にスライスされて、一味が振ってある。さっぱりした味。

つぎに馬刺し
安い居酒屋のように解凍物ではなく、当然生。
それも、赤身と霜降り。生姜醤油でいただく。

さらに、「タテガミ」という首筋の部分の刺身。
ここはコラーゲンの固まりということで、四角い切片で出されるが、放っておくとみるみる溶けていく。
見た目からはラードのような脂肪の塊を想像したのだが、食べてみると脂っこさはなく、「ムチニュルッ」とした微妙な食感。確かに肌にいいかも。
これも生姜醤油でいただく。

次が「馬焼」要は馬肉の焼肉
上カルビと「スジ」と呼ばれるあばら骨の部分の肉。
ジンギスカン風の鉄板で焼き、周りにニラとタマネギを配し、肉汁をからめて食べる。

全般に脂っぽくなく、とても上品な味。
上カルビは、生でも食べられるものなので、軽くプレートに置いてあぶり、裏返して2,3秒で食べてください、と言われる。
肉汁が落ちてしまうので、焼いているときも箸で押さえたりしないように、と店長から指導を受ける。
表面がかりっとなっているが噛むと肉汁が溢れてくる。しかも、脂の部分が塊にならずに口の中で溶けていく。
「スジ」は脂身がほとんどなく、しかも筋の部分の歯ごたえがまた食欲を刺激する。
特製のレモンタレでいただくと、どんどんはいっていまう。

牛カルビの「食ってるぞ!」感や豚トロの「脂乗ってます」感のような、食べる事でアドレナリンの分泌を刺激されるような焼肉独特のノリはなく、ただ、美味しいものを味わいながら一定のペースで食べるという感じ。
しかも、もたれないので、どんどん食べられる。
酒を飲んで談笑しながら、というにはぴったり。

結局もとの皿もかなり量はあったもののもう一皿おかわりしてしまう。

締めは「桜うどん」。
馬肉の出汁の温かい稲庭うどん。
さっぱりしていて締めに最適。

4人で「最初はビール」と焼酎ボトル1本空けて、都合28,000円。

これはかなりお得


馬肉は東京ではあまりなじみがないが、九州ではけっこう食べられている。
熊本のデパートの食肉売り場では、松坂牛より高い高級馬肉も置いてあるとか。

確かに脂肪が少なくヘルシー。


「脂肪が少なくヘルシー」といえば、昨年秋に札幌で食べたジンギスカンを思い出した。

昔と違い、今は札幌でジンギスカンと言えば生ラム。
東京で食べる安い冷凍ラム肉と違い、臭いもなく、脂も少ない。しかも薄切りでなく一口大の固まりで出てくるので、もちもちっとした食感(鶏肉のササミをもうちょっと密度を高くした感じ)を楽しめ、大いに感動した。
北海道ではラム肉の生産が盛んで、特に天売島では、イングランドが産地の高級ラムであるサフォーク種(頭だけ黒い、よく漫画などに描かれる羊)の放牧が有名で、そこのラムは半分以上が東京の高級フレンチレストランに行ってしまうらしい。


そう考えると、牛や豚は効率のいい栄養源として考えると、表面積の割に体積が大きい=太っている方が効率的なので、そのように品種改良された結果、「脂ののった」ものになってしまったのかもしれない。


流通量が限られているので地元での人気にとどまっているのだろうが、今後機会があれば全国区で人気が出そうだ。
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なにごともやりすぎは身体によくない

2005-03-02 | よしなしごと
牛の減価償却にかかる耐用年数は以下のとおりになっている。


繁殖用(家畜改良増殖法に基づく種付証明書又は授精証明書のあるものに限る)

・役肉用牛 → 5年

・乳用牛  → 6年

種付用(家畜改良増殖法に基づく種畜証明書の交付を受けた種おす牛に限る)

       → 4年




度が過ぎると寿命を縮めるということか?

でも、なんかちょっと切ない・・・
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そんなことを言っているうちは「外資」に勝てない (フジテレビvsライブドア 番外編)

2005-03-01 | M&A
どうも「リーマン・ブラザーズ」とか「外資」にひっかかる人が多いようだ


① 外資が買収資金を提供することは、実質公共性のある放送局を買収することになるけしからん
② リーマン・ブラザーズは損をする取引をするわけがないのだから、ライブドアは、株を売り浴びせられて食い物にされるだけ(=おろかな選択だった)
③ そんなこと言ったら、新生銀行は外資に売られたし、三井住友銀行だってゴールドマン・サックスが優先株を持っているじゃないか(=結局日本企業は全部外資に買われている)
というような尊皇攘夷的な議論が見られる。

一方で
④ グローバル・マーケットの中では今回のような「仁義なき戦い」に巻き込まれるのは避けられない(=これには前向きとあきらめ2パターンがある)
という意見もある。


でも、何でそんなにヒステリックな反応をするんだろうか?
「外資」が圧倒的に優秀だ、とか、世界陰謀に加担しているので絶対損はしないだとかそういう議論はナンセンスだと思う。

外資(日本以外)の銀行・証券会社だって資産運用や経営に失敗する例は山ほどある。
シティバンクはかつて倒産しかけて、アラブの王室の資金援助を仰いだ。
ベアリング・ブラザーズは1トレーダーの暴走であっけなくつぶれてしまった。
「ヘッジファンドの勇」LTCMは破綻した。
レバレッジド・バイ・アウトの元祖ドレクセル・バーナム・ランベールとマイケル・ミルケンはインサイダー取引で捕まった。
etc.etc.


①の放送法の外資規制は昨日コメントしたのでよしとすると、あとは結局、個別の取引で誰が有利なポジションにいるか、というだけの問題だと思う。


外国為替規制があって、資金の出入りをコントロールしていた時代ならさておき、株式を公開する、ということは「買って欲しい」ということであるし、借り入れが必要な人は条件がよければ誰からでも借りることができるわけだ。
結局「自由競争」というのは、他人より知恵があったり、工夫をしたり、予測が当たったり、はたまた運が良かったりしたひとが儲かり、そうでない人が損をする、というだけ。
その意味ではニッポン放送は買われるのがいやなら上場しなければいい、という意見は十分理由がある。(しかも1/3が外国人株主になったら免許停止、というリスクを負ってまでいるわけだから)


で次にくるのが、自由競争だったらアメリカの勝ち=「グローバル・スタンダードはアメリカン・スタンダード」という議論。


でも、アメリカ資本が必ずしも優秀なわけではないのは上で言ったとおり。

そもそもリーマン・ブラザーズは今回の取引で「絶対損をしない」ということについては僕はまだ完全には理解できていない。
それにリーマン・ブラザーズがどんなに儲けようと、ライブドアとして、コントロールできる範囲のコスト・リスクであれば、うまく使ったほうが一枚上手なわけだ(そうとも思えないところが問題だと思うんだけど・・・)。


それ以前に、そもそも最初からあきらめているようであれば、勝ち目はない。


外資が優秀だと思うのなら、それにどのようにして勝つか、ということを考えるべきではないか。
世界的陰謀があると本気で思うのであれば対抗策を取るべきではないか。



攘夷論やひかれものの小唄のようなことを言っているうちは、日本は外資には勝てないと思う。



* 過去の記事はこちら
その1
その2
その3
その4


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ここのところ文章のテンションが上がり気味で、本来目指している飄々とした記事にならない、という反省も含めて、お口直しのお勧め図書を。

<その1>
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コメント (1)
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