昨日は無事「ジャージーボーイズ」を観に行くことができました。 公式HP
ミュージカルの舞台をクリント・イーストウッド監督が映画化したものだそうです。 舞台の公式Hp
1951年。町を出るには入隊するか、ギャングになるか、有名になるかしかないニュージャージー州の貧しい街で育ったイタリア系移民の少年たち。
子供の時フランク・シナトラのステージを観て歌手になることを夢見、理髪店で働いている16歳のフランキー、その友人のトミーとニック。
トミーとニックはいろいろと悪さもしてムショとシャバを行き来しつつも、音楽はあきらめずクラブで演奏して世に出ることを夢見ている。
フランキーの声に惚れて、長くバックアップすることになるマフィアの親分がクリストファー・ウォーケン。
主役のボーイズはトミー役以外は舞台の俳優さんが演じてるそうです。
新しいメンバーに迎えたボブがひらめき型のライターで、次々とグループのヒット曲を書くことになります。
このボブ・ゴーディオという人、” ショート・ショーツ ”(タモリ倶楽部のテーマ曲になってる~♪)を作曲した人なんだそうで、まず、びっくり。
3人にこのゴーディオを紹介したボーリング場の従業員が、「グッド・フェローズ」や「ホーム・アローン」シリーズの俳優ジョー・ペシだったそう。
「へぇ~」がいっぱい溢れてました。
「バイ・バイ・ベイビー」もゴーディオの手によるものだったそうで、ベイシティローラーズの曲がヒットしたとき、カバー曲だったのは知っていたけどフォーシーズンズの曲だったとは・・・(「へぇ~」連発)ほかにもBGM程度で流れる曲の数々が、どこかで聴いたことがある曲が多かったです。
人気の絶頂期にメンバー同士の確執があって、グループはバラバラになってしまう。
でも音楽が彼らを繫ぎ止め、再び素晴らしいヒット曲へと導きます。
134分の長い映画でしたが、あっという間に終わった感じ。心地いい音楽にのっていたから、でしょうか。
君の瞳に恋してる Can't Take My Eye Off You
フランキー・ヴァリがソロで歌ったのを聞いたことがあって、好きな曲だったのですがこんなかたちでまた会えてすごくうれしかったな。
こちらは2006年のトニー賞授賞式の動画
ジョー・ペシとフォー・シーズンズのメンバー(ゴーディオ以外でしょうか)が「ジャージーボーイズ」の紹介をしています。
今を時めく若き天才グザビエ・ドラン監督の映画をDVDで鑑賞
胸騒ぎの恋人 Les Amours imaginaires 2010年カナダ映画
監督・脚本・主演・製作・選曲・編集 グザビエ・ドラン
若干25歳(この映画撮影時は21歳)。この美形。なんでもやっちゃうドラン監督・・・すごすぎます。
ゲイのフランシスとその友人マリー。ふたりは魅力的な青年二コラに出会い、お互いに一目ぼれします。
お互いなんとか相手を出し抜いて、二コラを振り向かせようと必死な感じが笑えます。
二コラに会いに行く時は、勝負服。ヘアスタイルもばっちり決める。誕生日のプレゼント選びも気合いれまくり・・
でも無邪気な二コラは「ふたりとも大好きだよ」って感じ。
フランシスのラブシーン。二コラに片思いしてるけどこういうお相手はいるんです。(マリーにも、ですけど)
フランシスは「理想の恋人像ってどんなだと思う?」と問いかける。
フランシスが「理想」と言いながら語るその恋人像は「二コラ」以外の何者でもなくてやたらと熱く語りまくる。
相手は肯定も否定もせずにただ気まずい顔で聞いている。
割り切って付き合ってる相手なんでしょうが、でもこの状況でほかのオトコのことそんなに熱く語られたら、やっぱせつない・・・。
二コラ、マリー、フランシスの3人で旅行に行って夜バーベキューというかたき火のシーン。
二コラがあぶっていたマシュマロをフランシスにすすめたのをもぐもぐごっくんと食べたら「そんな食べ方じゃダメだよ」とかなんとか言いだして、もうおなか一杯だというのにもう一つ勧める。そして
「まず、周りの皮を舌で口の中ではがすようにして、それから・・・」
とやたら細かくマシュマロの食べ方をレクチャーしはじめます。フランシスは困ったのとうれしいのと半分半分みたいな顔をして言われたとおりに食べるんですけど、そのシーンがなんというか・・・エロかった・・・。(ていうか、黒い心のアタシにはエロく見えてしまった、というべきか・・・)マシュマロ食べてるだけなんですけどね。
そしてオトコ2人がマシュマロでいちゃいちゃしているのを見たマリーは怒って席を立つ。
ギリシャの彫像みたいな二コラ。おもむろにマシュマロが降ってくる
色彩というか映像がとってもキレイでオシャレ。ひとつひとつのシーンが、アート作品をみているような、そんな映画。
劇中”Bang Bang ”というけだるい感じの曲がなんども流れます。歌っているのはダリダ。
ものすごく古い曲なんですが、まるでこの映画のために作られた曲?と思ってしまうくらいでした。