シネモンドにて
NHKBSで「タワーリングインフェルノ」を放送していたのを観ました。
1975年の作品。公開時観てその後何度かテレビ放送されたのも観ています。
久々に観たけどすごい迫力で40年以上たっても色あせることのない映画ですね。
スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマンのほかにも大スターがずらりと出演しているオールスター映画です。
印象的だったシーンは・・・
すがすがしいまでにクズっぷりをみせるビルオーナーの娘婿や市長
狙ったカモのご婦人と心通わせ、仕事を忘れる年老いた詐欺師
危険な客室から命からがら逃げてきた幼い兄妹にパフェを作ってあげる優しいバーテンダー(この人は生きるか死ぬかって時に年代物のワインの心配してました。)
などなどでしょうか。
2時間45分の映画ですが長さをまったく感じませんでした。
制作会社はワーナーブラザーズと20世紀フォックス。
確か両社に「高層ビルで火事で」という映画の企画があって似たような映画をそれぞれ作るよりも協力して1本の映画を撮ることにした・・・んじゃなかったかなと記憶しています。
超豪華映画をお茶の間で観られて贅沢な午後のひとときでしたよ
ほとり座にて鑑賞。
1人でセーリング中に転覆して溺れかけた16歳のアレックス。
リースに付けようかどうか迷っていたジャック・オーランタンくん。
オレオレ詐欺をしつつ?九州地方を移動している若い男(藤原季節)
天草のシャッター商店街で楽器店をしている艶子(原知佐子)に電話してまんまと孫の将太と思い込ませることに成功。
「友だちの小松が今そっちへ行くから」
と伝えて店にお金を取りに行ったのに
「将太お帰り。今までどこ行ってたの?」
と言われて「自分は小松」という設定も忘れて成り行きで将太のふりをしてしまいます。
お風呂に入ってばーちゃんの手料理をもりもり食べて、お酒まで出してもらって酔い潰れます。
商売道具のスマホを隠されたので身動きが取れなくなり仕方なくばーちゃんの家に滞在することになったニセ将太。翌日からばーちゃんの手伝い(洗濯物干しや納戸の整理)をしたり「やいと」(お灸)につき合ったり、本当の祖母と孫のように過ごします。
ばーちゃんを締め上げて「金よこせ」とかばーちゃんが警察に通報したりとかそんな不穏な出来事は起こらない、のんびり、ほのぼのした時間が流れていきます。
ばーちゃんと将太のやりとりはほっこりしてなんだか微笑ましい。「お互いが癒し同士」みたい。
地元ラジオ局のパーソナリティ:きよらは商店街を盛り上げようと上映会を計画、商店街が賑わっていた頃のフィルムや写真探しを始めます。
なぜか何故か将太も企画チームの一員になってしまう…
「のさり」とはいいことも、そうでないことも、自分の今ある全ての境遇は天からの授かりものとして否定せずに受け入れるという意味で熊本・天草地方の言葉なんだそうです。