この続き。3本目は日本映画で「カミングアウト」
周りには彼女がいることになっている・・・けど実はゲイの大学生、赤間陽が、カミングアウトするまでのお話。
家庭、学校で、自分を隠して生きていますが、いきつけのGAYバーBフラットでは自分が自分でいられる場所です。
もしもカミングアウトしたら・・・
家族はどう思うだろ? 大学の友人たちは? 親友の昇のことが好きだけど、ドン引きされたら?
悩んで迷って、でも仲間たちに励まされて一歩踏み出します。
気負ったりすることなく自然に、静かに。
そんな主人公をめぐるお話がとてもていねいに進んでいきました。
上映前には監督、出演者のみなさん(5人・・・6人だったかな)の舞台挨拶が。
出来上がった映画を観るのはこれが初めてだそうで、本邦初公開、できたてのほやほや?の映画を観ることができてとても貴重な機会でした。
今年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、2本目に観たのがドキュメンタリー映画で「アゲンスト8」
同性婚をめぐる歴史的な裁判
そのスリリングな舞台裏を追う
2008年11月、カリフォルニア州で結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過し、一度は合法とされた同性婚が再び禁止されることに。この「提案8号」が人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。ブッシュ対ゴアの大統領選では敵同士だった弁護士テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスを味方につけ、彼らはかつてない闘いに挑む。2014年サンダンス映画祭監督賞(米国ドキュメンタリー部門)受賞。 (映画祭HPより)
ドキュメンタリーで裁判もので、ときたら重くて暗くてややこしいんだろな・・・と思いつつ観たのですがちょっと違ってました。
もちろん軽くはないけれど、ユーモラスなやりとりに会場が大きな笑いで包まれることもたびたびでした。
ものすごい重圧を超えて戦った2組のカップル。それを支えた多くの人たち。
感動的なラストシーンにあちこちですすり泣きが聞こえてきました。
7月の連休が東京国際レズビアン&ゲイ映画祭ならば9月のシルバーウィークの連休は
カナザワ映画祭 !
今年のスケジュールが出ました。
14日に公募作品のオールナイト上映があって面白そうなんだけど、その翌日のバーホーベン監督特集が観たい。
オールナイトの翌日に3本連続・・・眠気が襲ってきたらどうしよう(爆音上映だから寝てられない!?)
さてどうしようかな。しばらく悩むことにいたします。
今年もロキシー劇場がアタシを呼んでいる~
第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で私が観た1本目はフィリピン映画の 「アニタのラストチャチャ」でした。
軍曹のアニタの回想シーンで始まります。
田舎町で暮らすアニタ。母は乾物?製造販売で生計を立てていて、いとこのオスカーと一緒に暮らしています。
オスカーは恋人が妊娠したので、もうすぐ結婚することに。
ボーイッシュなアニタ(左)といつも一緒に遊んでいるのはカルメンとゴイン。この子たちが、すごく笑かしてくれました。
まったくいい味だしてる~!
ある日町に戻ってきたピラル。都会に出て、父親が亡くなった時も帰ってこなかったのに、なぜ?と町のうわさになります。
作業療法士の仕事をしていたというピラルは自宅でマッサージの店を始めます。
あまりいい噂が聞かれないピラルですが、店にはピラル目当てのおじさんたちの行列が・・・。
洗練されたきれいなお姉さん
子供たちもピラルに興味津々。アニタも憧れを抱き、ピラルに会うとドキドキする。
ピラルのマッサージに行こうと、母の手伝いをして小銭を稼ぎ、やっとためたお金を持ってピラルの店へ行きますが
でもそこでピラルが愛する人が誰なのか知ってしまいます。
ピラルが父の葬儀に戻ってこなかった理由とか、ちょっとつらい話や描写もあるんですが、全体的に甘酸っぱくてキラキラしたとってもかわいいお話でしたよ。
東京へ行ってきました。目的は東京国際レズビアン&ゲイ映画祭。
20日、21日の2日間で観られるだけ観ようと思ってスパイラルパスを購入しておきました。
結局8本の映画を観まして、もとはとれたんじゃないかな、と思ってます。
観た順番に感想UPしようと思ったんですが、「湖の見知らぬ男」がとにかく、衝撃的だったものですからまずこれを・・・。
2013フランス映画 監督 アラン・ギロディ
湖のそばのハッテン場。毎日のように男たちがやってきます。
常連のフランクは見かけない男と出会う。名前はアンリ。
アンリは男漁りしているわけじゃなくてなんとなく湖に来て座って見てるだけ。
フランクはアンリと気が合い、見かけると話をするようになる。アンリはシーズンオフで休業中の木こりなんだとか。
アンリは昔は男漁りもしたけど、今はそういう気はなくて、ただフランクと話するのが楽しい、といい、フランクも相手を探す前に必ずアンリに挨拶する。この二人がそろってるシーンはちょっといい感じがしました。
気の合った相手が見つかったら2人で森の中へ入っていたす・・・んだけどフランクがいいな、と思う男はみんな相手がいてなかなかカップルになれない。フランク役のピエール・ドゥラドンシャンってちょっとやわなティル・シュバイガーって感じ。少し前に上映していた 「万能鑑定士 モナリザの瞳」に出演していたとは・・・。びっくりだわ。
森の中は虫とか蛇とかいそうだし、石ころだらけ草ボーボー・・・痛そう・・なんだけど、みんなとにかくやるときは森に入る。
フランクがびびっと来たミシェル。(トム・セレックに似てる~)ミシェルには嫉妬深そうな相手がいて、フランクとちょっと話しているだけで不機嫌になってミシェルを連れていってしまう。
ある日を境にミシェルのお相手は湖から姿を消し、ついにフランクはミシェルと森へ・・・・。
ミシェルはどこか危ない匂いのする、謎めいた男。危ない男だと知っていても夢中になってしまったフランク。とろけそうな顔でキスされてます。こういうシーンがとってもキレイ。
フランクは何度か、「一緒に夕食を食べて、一緒に目覚めたい 」と自宅へ誘いますが、ミシェルはハッテン場だけの関係を続けたいという。
湖にミシェルの元相手の遺体が上がり、ハッテン場のゲイたちの周りに刑事がやってきて情報収集をはじめます。
湖から去る者も出てきて、ハッテン場は以前の賑わい?をなくしますがフランクは相変わらず通い続ける。
アンリはミシェルに気を付けろとフランクに告げる。
何がすごいって、湖にやってきたオトコタチ、フル チン(*ノωノ)で、歩き回り、やたらと膝を開き気味で仰向けに寝転がる。
「見えてしまった」じゃなくて「見せてます」って感じの写り方なんです。
そして濡れ場がやたらとリアルで激しくて、えっ?これ写しちゃっていいのか??これ見ちゃっていいのかっ???・・・という感じ。(*ノωノ)
終盤、血なまぐさいことになり(ここの展開がけっこう行き当たりばったりではありますが)話がホラーっぽい展開になってきてラストに突入。私は途中から、両手で顔を覆って、指の隙間からスクリーンを見ていたんですけど(←意外と小心者だったりする)・・・ぶつっと終了。あれっ・・・ひょっとしてクレジットが出終わった後に、なんかあるんじゃ・・・と引き続き指の隙間から観ていたけど、そのまま終了。
思わず「えっ?」とつぶやいちゃいましたねぇ・・・。あちこちで「は?」とか「え??」とか、つぶやきが・・・。
ヤラレタ~!でもこういうの嫌いじゃないです。
「湖の見知らぬ男」は美しくて、恐ろしくて、エロかったです。
先週金曜日にシネモンドへ行き、「チョコレートドーナツ」を観てきました。公式HP
原題 Any Day Now 2012年 アメリカ映画 監督:トラヴィス・ファイン
ルディ: アラン・カミング
ポール:ギャレット・ディラハント
マルコ:アイザック・レイヴァ
1979年、ルディはドラァグクイーンの格好で口パクで歌うショーダンサー。(映画「プリシラ」を思い出してしまった。)
舞台が終わり楽屋で「客席からいい男がアタシを見てた!」「そんなはずない、勘違い!」と仲間とおしゃべりしていたらその彼が楽屋へ訪ねてきました。彼は弁護士で名前はポール。二人は恋に落ちます。
ルディの住むアパートの隣の部屋に、ジャンキーの母親と一緒に住んでいるダウン症の少年マルコ。
ある朝、母親はマルコを置いて出ていき、ルディはマルコのことを相談しにポールの事務所へ行きますが、冷たくあしらわれてしまいます。
(あとで、「すまなかった」と詫びられるんですけど)
映画「モーリス」でモーリスの職場に会いに行ったアレクがやっぱり冷たくされるシーンがありました。台湾のドラマ「にえず」でも張孝全演じる小敏が一緒に暮らしているおじさまの職場にお弁当を届けに行ったら迷惑がられた・・・というのがあったっけ・・・。
結局マルコの母は麻薬所持で逮捕され、マルコは施設に入れられることになります。
でもポールがあちこちに働いて、ルディとポールの2人でマルコを引き取ることができるように。
ルディの部屋だと環境が悪いと思われるから、ポールの部屋で同居することにして、マルコの部屋も作って・・・とやたらと仕事早い。
「一緒に暮らそう、って誘っているのね?」
とルディはうれしそう。(世間には「ポールのいとこ、ルディ」っていうことになってます)
マルコの部屋を整えて、「どうぞ、君の部屋だよ」とポール。
ベッドの脇の棚には、ぬいぐるみや、飛行機のおもちゃ、絵本などがきれいに並んでいます。でも、突然シクシクと泣き出すマルコ。
マルコは人形のアシュリーが大好きでいつも一緒だから、ほかのおもちゃもあったらいいかな、というポールの思いやりだったんですが、ほかのおもちゃは嫌だったの??余計なことしてしまった???気の毒なくらいうろたえてるポール。
ルディがマルコを抱きしめて「どうしたの?」と聞いたら「・・・うれしくて・・・。」
ルディは「大丈夫よ。」みたいに振り返り、ポールはほっとして微笑む。
このシーンが一番好きなシーンでした。ルディの何もかも包み込むような笑顔。
あたたかくて幸せなシーンです。
3人で幸せに暮らしていたのに、育ての親は「いとこ同士」ではなく「ゲイのカップル」というのがばれてポールは職を失い、マルコは施設に連れていかれてしまった。
マルコはポールとルディと一緒に幸せに暮らしていたのに、2人ががゲイのカップルだったからと引き離されてしまった・・・。
マルコとの生活を取り戻すためふたりは裁判を起こします。
マルコはおやすみの時に、ルディにお話をせがむ。手元に本がない場合はルディの創作?のお話。
これもすごく好きなシーンでした。
お話はいつも
「昔々魔法の国にマルコがいました。」
で始まります。マルコはいつもいいます。
「ハッピーエンドにしてね」
あいにく雨だったのが午後から晴れた!で、自転車に乗ってシネモンドへ行き、「チョコレート ドーナッツ 」を観ました。
映画はもちろんよかったのですが、入場待ちしてたらたまたま来ていた唐子さんに声かけられ、 御一緒に。
劇場前には「GF BF」のフライヤーが置いてあって、来月9日からの上映なんだとか。
とってもいい日だったな
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さて、今日はシゴトだ~。
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まだ青い実
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こちらはかなり赤くなってきました。
樹で完熟させて、あま~くなってからいただこうと思います。
楽しみ~
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7月といえば・・・
今年もあのっ!映画祭のシーズンがやってきました。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
実を言うと今年は「どしても行く!」ではなく「どっしよっかな~」状態だったのですが・・・
トム・シリング情報を求めて出演映画のタイトルやらなんやらで検索していたら辿り着いたのがこの写真。
右の彼、エリート養成機関 ナポラ のマッチョ少年フリードリヒ??
はい、ナポラのアルブレヒト(トム・シリング)とフリードリヒ(マックス・リーメルト)
おおぅ、マックス・リーメルトにこういう出演作があったのぉで、あららっ、なんということでしょう!?
今年のレズゲイの上映作品にあるではありませんか・・!
なワケで、今年も行くことにしました。(早っ)
いやはやミーハーの食いつきは素晴らしいもんがありますな~(←感心するとこではない・・・)
予告編はこちら
2014年も半分すぎちゃいましたよ・・・。早いなあ。
キル・ユア・ダーリン の流れ?で 「 バロウズの妻 」をレンタルして観たのは先月初めのことなんですけど、今頃UP
作品紹介はここ
2000年アメリカ映画 監督 ゲイリー・ウォルコウ
ジョーンヴォルマー :コートニー・ラヴ
ルシアン・カー:ノーマン・リーダーズ
アレン・ギンズバーグ:ロン・リビングストン
ウィリアム・S・バロウズ:キーファー・サザーランド
ルシアンによるデービッド・カマラーの事件があって、その2年後。
メキシコに住んでいるバロウズ夫妻のもとへアレンとルシアンが訪ねます。
でも二人が来るのがわかっているのにボーイフレンドのリーとグアテマラ旅行へ行くというバロウズ。
バロウズはリーにぞっこんなんですが、リーのほうは、「契約」以上のことはお断り。バロウズはお金で愛人囲ってる状態・・・。
そういう役だからなのかキーファー・サザーランドがあんまり素敵に見えなかった
ルシアンはジョーンを愛していて、バロウズと別れてニューヨークへ帰ろう、というのですが、「子供の面倒はだれが見るの?それに夫を愛している。残していけない」というジョーン。
ルシアン、アレン、ジョーンの3人は噴火した火山を見る旅に出ます。
」
道中、ルシアンはたびたび「一緒にニューヨークへ帰ろう」と言う。ヨメを置いてオトコと旅に出てしまうようなロクデナシオットですのに、ジョーンは夫を裏切ることをしない。
アレンはジョーンとルシアンにさり気に気を使い、二人きりの時間を作ってあげて、ジョーンにルシアンと一緒に帰ろうと何度も促す。
アレンはルシアンのことが好きで、その気持ちの持って行き場がなくて悩んでいるというのに。いいひとすぎる
ジョーンはルシアンに聞きます。
「迫ってくる男はみんな殺すの?アレンが迫ってきたら??」
うわっ、きっつーと思ったら
「あいつは片思いでも耐えられる男だ」
・・・ああ、こっちの一言の方がきつかった。
3人の旅は終わり、ジョーンはメキシコに残ることを選びます。
アレンは最後の最後までジョーンに一緒にニューヨークへ帰ることを言い続けます。
ルシアンが刑期を終えたばかり、という立場もあって自分から強く求められない、というのもあるかもしれないけれど。
親友のために、自分の気持ちを殺してこんなに一生懸命になって・・・めちゃくちゃいい人や~・・・・アタシの最大の萌えどころでした。