シネモンドで「パブリック 図書館の奇跡」 観ました。 公式HP
エミリオ・エステベス制作、脚本、監督、主演
オハイオ州シンシナティの公共図書館のワンフロアが約70人のホームレスたちに占拠された。記録的な大寒波の影響により、市の緊急シェルターがいっぱいで彼らの行き場がなくなってしまったのだ。彼らの苦境を察した図書館員スチュアートは図書館の出入り口を封鎖するなどし、立てこもったホームレスたちと行動をともにする。スチュアートにとってそれは、避難場所を求める平和的なデモのつもりだった。しかし、政治的イメージアップをねらう検察官やメディアのセンセーショナルな報道により、スチュアートは心に問題を抱えた危険な容疑者に仕立てられてしまう。映画com.より
図書館はいろんな人が利用するみんなの大切な場所。
朝ホームレスの人たちが並んでオープンを待っている。図書館で調べものや読書するのもあるけど暖をとりにくるのです
市内のシェルターはホームレスたちでいっぱい。あぶれた人たちは凍えて夜をすごすことになる。
凍死者が出るような寒波がやってきてあぶれたホームレスたちは図書館で夜を過ごすことを思いつき
今晩施設を使わせて、とスチュアートに交渉。結局ホームレスと一緒にたてこもることに。
「一晩寒さをしのぐ場所がほしいだけ」
と警察相手に交渉するスチュワートの横で「ああ言え」「こう言え」とプロンプトをつけるホームレス代表、ジャクソン。あまりのまだるっこさにしまいに
「となりの男に代われ」
と言われてしまいます
担当刑事のラムステッドには家出した息子がいる。どこかのシェルターにいるのではないかと探し回っていて、今回立てこもったホームレスの中に息子が紛れていないかと、スチュワートに息子の写真を渡して情報提供をお願いする。演じているのはアレック・ボールドウィンです。
早いとこ突入して終わらせよう、とか空気読まずに言う検察官のデイヴィス役はクリスチャン・スレーター。
いやな親父役が板についてきた気がする・・・
ただの平和なデモで、とりあえず夜凍えない場所を提供してもらう、というたてこもりだったのが、例の検察官や煽るメディアのせいで段々と危険な方向へ・・・。スチュワートの前科も暴かれてしまいます。
最初の方ののんびりした雰囲気からだんだん重苦しくなって行き、どうなっちゃうの~?と思いましたけど、最後はみんな頑張った!・・・・・結末にほっとして笑って泣けてきました。
土曜日に観に行ったのですがほぼ満席状態でした。(座席数は半数ですけど)
エミリオ・エステベスの映画はものすごく久しぶりに観ました。気のいいおじちゃん風になってますね。
「アウトサイダー」ではダラスよりもジョニーよりもソーダポップよりもツービットが好きだった私です。
コロナの影響なのか何なのか、4月以降テレビの連ドラを観ることが若干多くなりました。
水曜日に放送している「私たちはどうかしている」も観てます。 公式HP
横浜流星 浜辺美波 という とても本名と思えないキレイなお名前のふたりが共演。
もちろんビジュアルも美しすぎ~
地元が舞台なので知ってる風景がちょいちょいでてくるのが楽しい。
原作の漫画をちらっとよんだところ面白そう。
・・・でこれは観るしかないでしょう~。
金沢の老舗和菓子店の跡取り椿役が流星くん。この店で15年前に住み込みで働いていたのが美波ちゃん演じる七桜の母。
ある事件があって七桜たちは店を追い出され、苦労して成長した七桜が復讐のために素性を隠して和菓子職人として店に戻ってくる。
ヒロインの周りは敵ばかり、店の女将や職人たちに虐められても負けるもんかっというお話です。
椿さまのお着物姿が色っぽ〜
椿と七桜は憎みあってるけれど、やがて・・・という話ですが、2回目で壁ドンあり、お姫様抱っこあり、あすなろ抱きあり、さらにまさかの床入りあり・・・という展開でした
ちょっと前にNHKで「アシガール」というドラマが放送されていました。
戦国時代にタイムスリップする女子高校生という漫画が原作のドラマなのですが、家族で楽しく観ておりました。
左がタイムスリップした女子高生 速川唯(唯之助)右が戦国大名家の跡取り羽木九八郎忠清さま(=若君)です。
唯役は黒島結菜ちゃん。
忠清役は伊藤健太郎くん。目元涼しげで凛々しくて、ほんと「若君!」でした。
最近ドラマやバラエティに出演しているのをよく見るのですが我が家ではオールウェイズ「若君」とお呼びしています。
さて、ここまでが前置き(長いのう・・・)
70年代のロックが好きなマチルダはある日なんとなく「ゴールデンイヤリング」で検索したのでございます。
オランダのロックバンドなのですが、けっこう関係ないのもヒットしました。
そして#伊藤健太郎 でゴールデンイヤリングとツイートしている方があって
はっ?となったのでございます。
なんだこれ?とぐぐりまくったらどうやら伊藤健太郎くんが1年前のオールナイトニッポンでゴールデンイヤリングのアルバム「ムーンタン」から「レーダーラブ」をかけた、ということみたいです。
まじか?聴きたかったなぁ。
しかし、どういういきさつでこの古いアルバムを手にしたんでしょ、放送を聴いていないのでわからないのですが、う、うれしい。
Golden Earring - Radar Love (1973)
そういえば映画「ベイビー・ドライバー」でも使われていたっけ。いつ聴いてもカッコイイ曲!
Golden Earring - Bombay (Digital Remaster)
この曲も好きです ボンベイ ↑
シネモンドでアングスト 不安 観ました。 公式HP
1980年にオーストリアで実際に起こった殺人鬼ベルナー・クニーセクによる一家惨殺事件を映画化した実録スリラー。83年にオーストリアで製作され、日本では88年に「鮮血と絶叫のメロディ 引き裂かれた夜」のタイトルでレンタル用VHSとして発売された作品を2020年に劇場初公開。刑務所出所後の殺人鬼が感じる不安、プレッシャーによる異様な行動や心理状態、それらを冷酷非情で凶暴なビジュアル、斬新なカメラワークで表現。陰惨な世界観を「U・ボート」「アンダーワールド」のアーウィン・レダー演じる殺人鬼のモノローグでつづっていく。音楽を元「タンジェリン・ドリーム」のクラウス・シュルツ、撮影をアカデミー短編アニメ賞を獲得した「タンゴ」やジョン・レノン、ミック・ジャガーなどのMVを手がけたズビグニェフ・リプチンスキが担当。監督は本作が唯一の監督作品となるジェラルド・カーグル。映画com.より
10年の服役を終え、就職先探しのため仮の外出中の殺人鬼
歩き回って大きなお屋敷をみつけて敷地内に入る
住人は留守のようでガラスを割って侵入
車いすの長男、母親、大学生の娘の3人の家で、母と娘は留守でした。
出所目前の一時外出でまた凶悪な犯罪に手を染める。
主人公のモノローグが不気味だし、一家殺しの手口が猟奇的ででも淡々としていてコワイ。あまりの酷たらしい描写に各国で上映禁止になった作品だそうです。
結局また捕まって今度は終身刑。
今も塀の中だそうです。というか塀の外に出してはいけない人物だった‥‥
一家の飼っているわんちゃんは無事でしたよ。
主人公がガスガスと歩いてるシーンとか、殺人のシーンにしてもカメラがべったりくっついているみたいな映像でどうやって撮っているのかな、と思ったらカメラは主人公が身に着けていたみたいですね。
シネモンドでヤスミン・アフマド監督作品 タレンタイム を観ました 公式HP
音楽コンクール「タレンタイム」(才能の時間=タレントタイム)が開催される高校で、ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ち、二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転入生ハフィズを嫌っていた。コンクールに挑戦する生徒たちの青春を描きながら、マヘシュの叔父に起きる悲劇や、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母など、民族や宗教の違いによる葛藤を抱えた人々の様子を通して、多民族国家としてのマレーシア社会を映し出す。映画com.より
細い目と違ってこちらは初めて観ました。
タレンタイムに出場するファイナリスト7人にはバイクで送迎する学生が割り当てられます。
ムルーの担当はマヘシュ。ちゃんと迎えに来てくれて送り届けてくれるから問題ないんですけどムルーが「送ってくれてありがとう」と言っても無言で去っていく。「アンタなんなのよ?!」と文句を言ったもののその後マヘシュは耳が聞こえないということを後から知ったムルーは心から謝り、2人の距離は近づく。
マヘシュは唇を読むことと手話で会話ができるのですが、ある日の真夜中に姉を起こして
「しわしわのおばあちゃんになってもムルーと一緒にいたいんだけどこれって恋なのかな?」
ねーちゃんは
「それ、今言う?夜中なんだけど」
といいつつも話に付き合ってくれる。いいねーちゃんだ。
それからマヘシュをとても可愛がっている叔父さんもとってもいいひとでした。
中国系のカーホウは今まで成績が1番だったのが転入生のハフィズに抜かれてしまいハフィズを快く思っていない。
厳しい父には成績が落ちた、と殴られてしまう。
ハフィズの家族は母親だけ。その母は末期の脳腫瘍で入院をしている。
音楽コンクールに挑戦する学生たち、というだけじゃなくて、宗教や民族やいろんな問題も描かれています。
マヘシュの家族はヒンドゥ教。母はムスリムのムルーとの交際に反対する。
マヘシュは母に言います。
「母さんを尊敬しています。彼女と付き合うな、というならばもう会いません。でもどうしたら彼女を忘れることができるのか、教えてください。」
ここで第一次涙腺崩壊きました。
最後はタレンタイム当日。
ムルーに手話でばばばーと立て続けに話しかけるマヘシュに「あんたしゃべり過ぎよ」というムルー
母を亡くしたハフィズは誰もが棄権と思っていたのに、やってきた。
ハフィズの演奏シーンで第二次涙腺崩壊きました・・・。
ユーモアに溢れたやさしいやさしい映画でした。
シネモンドでヤスミン・アフマド監督作品「細い目」を観ました。 公式HP
香港の映画スター・金城武が大好きなマレー系の少女オーキッドは、露店で海賊版のCDやDVDを売る中国系の少年ジェイソンと出会い、恋に落ちる。民族も宗教も異なる2人だったが、互いの家族に温かく見守られながら、かけがえのない初恋を育んでいく。しかし、民族的出自が原因で大学進学の道が閉ざされているジェイソンは、裏稼業の元締めであるジミーやその妹マギーとの関係を断ち切ることができない。一方、オーキッドにはイギリス留学の日が近づいてきて……。映画com.より
2006年の東京国際映画祭で観ているのですが、確かアジア系映画中心に「観られるだけ観るぞい」という安易な発想の元チケットをとったんだと思います。なじみのないマレーシア映画で不安だったんですが、いきなり「金城武好きな女の子」が出てきてたちまちになじんでしまいました。
海賊版VCDを売ってる中国系の男の子。そこで金城武のVCDを買いにやって来たマレー系の女の子オーキットに一目惚れ。オーキットの横顔をぽや~んと見つめている男の子がカワ(・∀・)イイ!!。
男の子はジェイソン。
オーキットがうちに帰ってVCDを袋から取り出すと、中に電話番号が書かれたメモが入っていました。
ふたりは付き合うようになります。
オーキットの家族は2人の交際を暖かく見守ってはいるけれど手放しで歓迎しているわけではないし、ジェイソンもちょっとやばい仕事をしていて簡単に抜けられない・・・・。
ジェイソンがオーキットが好きだといった花(月下香)を何件も何件も花屋を探し回るシーンが好きでした。
温かい気持ちになれるやさしい、映画でした。
本国版のポスターはこんな感じ。
2009年4月のこと、ローカル紙の北國新聞にヤスミン・アフマド監督の「ワスレナグサ」のことが載っていました。
そのことを書いたブログ記事こちら (記事中のリンクは切れています)
石川県でロケの予定があった映画ですが、この年の7月に監督は急逝されました。
しとしとと雨が降る7月のある水曜日のこと、イオンシネマ金沢フォーラスで「水曜日が消えた」観ました。
中村倫也が、曜日ごとに入れ替わる7つの人格を持った男を演じた主演作。幼い頃の交通事故により、曜日ごとに性格も個性も異なる7人が入れ替わる「僕」。彼らは各曜日の名前で呼び合っているが、中でも「火曜日」は一番地味で退屈な存在で、他の曜日から家の掃除など面倒なことを押し付けられる損な役回りだった。しかし、ある時、1日を終えてベッドに入った「火曜日」が、水曜日に目を覚ます。僕の中の「水曜日」が消え、「火曜日」は水曜日を謳歌するが、その日常は徐々に恐怖へと変わっていく。映画com.より
7人の「僕」がいるんですが、観客の私たちが観ているのはとりあえず?「火曜日の僕」
図書館はお休みで、子どもの頃からずっと診察を受けている受診日。
月曜日の僕が散らかしてほったらかしのごみを片付けて捨てに行く。
ある水曜日の朝目を覚ますと「火曜日の僕」がいた。火曜日の僕にとって永遠に休館中の図書館へ行きいつもと違う1日を過ごす。図書館司書のお姉さんと楽しく会話。
「1年365日だけど、僕らにとっては52日なんだ」とかいうセリフがあって、なるほどそういうことになるんだ、と思いましたわ。
「火曜日の僕」以外がどこで何をやっているのか「火曜日の僕」に知りようがなく、机の上に付箋のメモを書き、ノートにその日のできごとを綴るのが僕らのお約束。
だから朝起きたら知らない人が隣に寝ていたり、部屋中ぐちゃぐちゃになっていて「あとよろ」とメモが置いてあったりするわけですね。
でも「水曜日の僕」が消えたように「ほかの曜日の僕」も姿を消しているらしく、ちょっとワルな?金曜土曜が繋がってきたみたい。
数分おきに人格が入れ替わって火曜日の僕と金曜日の僕が交互に出てきて「僕」同士が言い争うシーンは、どうなっちゃうの~?とドキドキでしたよ。
中村倫也さん、とってもカメレオンな俳優さん。
不思議な不思議なお話でしたけど、面白かったです。
ユナイテッドシネマ金沢で ディック・ロングはなぜ死んだのか を観ました。 公式HP
田舎町で起こったある殺人事件の顛末を描いた、「スイス・アーミー・マン」のダニエル・シャイナート監督によるダークコメディ。売れないバンド仲間のジーク、アール、ディックは、練習と称してガレージに集まり、いつものようにバカ騒ぎをしていたが、ある原因によってディックが突然死んでしまう。誰もが知り合いの平穏な小さな田舎町では、事件の噂がまたたく間に広がり、人びとの話題はディックの死でもちきりになる。殺人事件として警察が捜査を進める中、ディック死亡の真相を知るジークとアールは、なぜか彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。映画.comより
バンド(ピンク フロイト)仲間の3人が酔って大騒ぎしているシーンから始まります。
その後車で帰路に着くけど後部座席に横になっているディックが具合が悪そうで
ジークとアールはいろいろ揉めた挙句救急病院へ連れてきて、ディックの身元の分かる免許証入りの財布を抜いて、置き去りにします。
うまい具合に勤務を終えたドクターが発見してくれたので、その場を逃げました。
なぜ救急車を呼ばない?なぜ瀕死の友人をおきざりに?・・・とても言えない事情があったのです。
身元不明の遺体(ディックは結局お亡くなりに)の捜査を始めた保安官はゆるいおばちゃんふたり。
ディックを運んだジークの車の後部座席は血まみれでタオルで拭いてシーツかぶせて娘の学校の送迎に使ったら
げっ、染み出た血で娘の服が赤く染まっとるやないかっ
そこへ保安官のおばちゃんたちと出くわし、無邪気な娘は保安官に話しかけてジークは生きた心地がしない。
なんとかごまかしてうちへ帰って、アールを呼び出す。
相談の結果、車は盗まれたことにしよう、とどこかの沼に捨てに行く。
水深が浅くてうまい具合には沈んでくれなかったけどまあ、よしとしよう。
無事証拠隠滅できた(できたのか?)けど、仕事から帰ってきたヨメに
「車を盗まれた」
と告白したら「大変!警察に届けなくちゃ」となって必死で止めたけど結局通報されてしまう。
しかも「夜中に盗まれた」ってことにしておいたのに無邪気な娘が「今朝パパの車に乗った」とか言い出すし、そうこうしているうちに例の保安官はやってくる。
なんかやることなすこと行き当たりばったりで喋れば喋るほどボロが・・・。
さらに「ディックが帰ってこないの。何か知ってる?」とディックのヨメもやってきて完全に・・・詰んだ
ディックヨメ と保安官の間で「どおしよ~」となっているジーク。
この人のグダグダっぷりがすごく笑えます、けど本人苦悩しまくりなんですよね。
そしてディックの死の真相をヨメにだけは白状したら
こんな顔された
「スイスアーミーマン」の監督さんなんだそうですが、なんともいえない独特の世界が広がってました。
オンライン試写会で「ぼくの人魚姫」を鑑賞。
本当は東京の会場で観客集めて開催される予定だったのがコロナの影響でオンラインになったそうです。
お手伝いさんがいるような裕福な家で暮らすダウン症の青年シャオウェイが主人公。
就労支援施設みたいなところでパンを焼く仕事をしていて父は会社のエライさん、母は障害を持つ子を持つ親の会かなんかの会長、別居している弟がいます。
森の王子と人魚姫 という絵本が大好き。弟が作者(イラストレーターのカーフ)の家の住所を調べてくれてバスに乗って会いに行きます。このイラストレーターというのが藍正龍。
今回初監督作品で出演もしています。
上映後の作品解説によると監督業に専念する予定だったのに脚本家が藍正龍をイメージして脚本を書いてしまい、しゃーなしに出演もしたのだとか。
ホントはいいひとなんだけど口が悪くてぶっきらぼう、ってとこがすごくはまっていて、やっぱ龍正龍でなきゃ!と思いました。
いきなりやってきて「本の続きを描いてよ」と屈託なく笑うシャオウェイは控えめに言ってもいい迷惑なのですが悪態つきながらも話を聞いてやり色々アドバイスしてやるカーフ。
シャオウェイが浜辺にいたら向こうから女の子が泳いでやってきた。本に出てきた人魚姫だと確信して、カーフに知らせに行って、またまたカーフに付き纏う。人魚姫の正体は船でオシゴトしていて逃げ出してきた風俗嬢でした。
その後シャオウェイのママが怒鳴り込んできたり、弟がお願いごとに来たりこの一家に大いに振り回されてしまうカーフ。嫌な顔一つせず 思いっきり仏頂面だけどなんだかんだで協力してくれる口は悪いけどいいひと。
ハートウォーミングなかわいいお話。
観終わって素敵なキモチになりました。
でもシャオウェイの家族それぞれが持つ悩みや不満が浮き彫りにされていたり、かわいいだけじゃないお話でした。

消印は5月の日付でした。
「同級生/Get Real」 観ました。1998年のイギリス映画。DVDで鑑賞。
高校生のスティーヴン。両親と3人暮らし。
隣に住んでいるリンダと。ちょっとおでぶでチャーミングな女の子。
スティーヴンはゲイで親にも言えずにいるのですが、リンダにだけはカミングアウト済。
スティーヴンが時々公衆トイレの前のベンチに座って相手を待っていることも
「今日はいかした兄さんとやっちゃった」
「気を付けないと危ないわよ~」
みたいな会話もさらっと交わせる間柄です。
いつものように公衆トイレに行き個室に入ったら隣の人がメモを渡してきた。
(個室の仕切りには穴が開いていてそこからメモとペン・・・)
「ベンチで待ってる」
ということになってベンチに座ってドキドキで待っていたら
出て来たのは信じられないことに学園のスター 陸上部のエースのジョンでした。
自覚があるスティーヴンと違って自分はゲイなのかなんかよくわからなくてもやもやしているジョン。
少し話をして、結局ハッテン場(トイレ)にいたことをなかったことにしてほしい、と言われ、その後学校であってもスルーされ・・・
でも校内新聞の取材でジョンの写真を撮ることになり写真館を営む父の機材を借りてきて張り切って写真を撮りまくり、いろいろあって2人の距離がちょっとずつ近づいていきます。
両親が留守の日にはスティーヴンの部屋でおうちデート。
両親の目がある日は夜の森でこっそり会う。お互いに気持ちを確かめ合ったふたり。
でもスティーヴンにジョンは「学校では話しかけるな」と言われるし、連絡つかない、と思ったら女の子とデート中。
”自分はゲイだ、と思う。君のことは好き。でも家族や学校にはバレたくない”
というジョン。スティーヴンはジョンの考えに納得はいかないけど、2人のことが周りにバレないように振る舞う。お互い好きなのに
ジョンがスポーツ表彰を受ける。
スティーヴンは応募しておいた「青年の主張コンクール」みたいなのが優秀作に選ばれて同じ舞台で表彰される。
書くには書いたけど自分が本当に言いたいこととは違う、と部屋のゴミ箱に捨ててあったのをパパが見つけて、これは素晴らしい!と勝手に応募してしまったもの。
親が泣いて喜ぶ優秀な学生目線の文章で自分が伝えたいこととは違う•••
スティーヴンは全校生徒を前に表彰のスピーチとして本当のことを語りはじめます。でもジョンもゲイだという秘密は守りぬく。
どこか頼りなげで弱っちい印象のスティーヴンですが芯が通っていてなんかすごいいい奴なんです。
それからお隣のリンダがしみじみいい子だった。
この子はモテなくてダンスパーティーではスティーヴンと踊るしかなく、スローな曲の時ジョンに見惚れていたスティーヴンはもっこりしてしまう、というシーンがおかしかったです。
自動車学校のちょっといけてる指導員にやり逃げされるんですが泣き寝入りせず、しっかり仕返し!たくましい女の子です。
胸きゅん、ほろ苦、いろいろ詰まってサワヤカな青春映画でした。
