9月初めに家族で飛騨高山方面へ行ってきました。
あいにくの雨(じゃじゃ降り)だったけど、飛騨古川白壁土蔵街は風情ある街並みでした。


用水に鯉が泳いでいたり


飛騨古川まつり会館で迫力ある古川祭の映像を見て、お祭りの時期にまた来られたらいいな~でも駐車場がないだろな~とか話していたのですが、駐車場どころか宿もなくなる・・・そうです。
牧成舎さんでアイス最中を買っていただきました。


じゃじゃ降りでちょっと寒いくらいでしたけどおいしかったです。

めちゃ驚いたのが

気多若宮神社(君の名は のモデルになった神社)の

砂利道にトマトが。
配信終了直前の8月末、駆け込みでネットフリックスで鑑賞。
クエンティン・タランティーノの監督第1作で、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマ。宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合う。計画は完璧なはずだったが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまう。命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていく。eiga.comより
冒頭ミスター・ブラウン(タランティーノ)が「真説 ”ライク・ア・バージン”」をあごをしゃくりながら語るのを、黒服のメンバーたちがにやにやがやがやしながら聞いている。その後歩き出すメンバー。流れる「リトル・グリーン・バッグ」のイントロがカッコいいです。
次のシーンは
血まみれでのたうち回るミスター・オレンジ(ティム・ロス)がミスターホワイト(ハーヴェイ・カイテル)運転の車に乗っている。ホワイトは錯乱しているオレンジを落ちつけようとに自分の身の上話を聞かせたりする。ボスからは自分の情報は絶対話すなと言われているのに。
ミスター・オレンジは「どこか病院の前に置き去りにしてくれ、あとは自分で何とかするから。絶対に口は割らないから」と懇願するのですが、とりあえずアジトへと連れていく。
ディック・ロングはなぜ死んだのか で瀕死のディックを病院前に置き去りにしたり、血まみれになった車の掃除をしながら「車の掃除ならハーヴェイ・カイテルだな(パルプ・フィクション)」とかいうセリフはきっとタランティーノ映画の影響なんだろな。
宝石強盗の計画は失敗。男たちはバラバラに逃走。ミスター・ブラウンは死んだ。
とりあえずはアジトに集合してボスの指示を待つ。
残ったメンツがアジトに揃ったとき、警察の動きが速すぎる、裏切り者が入り込んでいるに違いない、とみんな疑心暗鬼になる。
話が、強盗前のできごとと、計画失敗したあとと行ったり来たりします。
初めて観たときすごい斬新だと思いました。
みんなが「誰が裏切ったんだ」とワーワー行っている間、オレンジは血だまりの中でぐったりと倒れていて、顔色がだんだん白んでいく。
裏切り者はオレンジじゃないのかと疑うボスのジョーと息子のエディ。
違うこいつじゃないと庇うミスター・ホワイト。(この人はとことんミスター・オレンジを信じてる)3人一斉に銃口を向けあう。
久しぶりに観たけどだーっと突っ走ってぱっと燃え尽きるようなカッコいい映画。定期的に観たくなります。
9/12に ソン・ランの響き を観ました。 公式HP
場所は富山市のほとり座さん。こちらへ行ったのは初めて。高速バスで行きました。
80年代のサイゴン(現・ホーチミン市)。取り立て屋ユンは、ベトナムの伝統歌舞劇<カイルオン>の花形役者リン・フンと出会う。ふたりは初めは反発し合っていたが、停電の夜ユンの家にリン・フンが泊まったのをきっかけに、心を通わせていく。実はユンはかつて民族楽器<ソン・ラン>の奏者を志した事があり、楽器を大切に持っていたのだった・・・。公式HPより
「雷のユン」は寡黙な男。黙々と仕事(借金の取り立て)をこなす。
非道なこともするけれど取り立てに行った家が子どもだけで留守番していたら、親が帰るまで子どもと遊んでやって待っていたり、ビデオ屋の取り立てではほしかったゲームソフトを見つけて「差し上げます」と店主が言ってもちゃんとお金を払って買ったり優しいところもあるし、筋は通す。
(ユン兄貴に憧れる少年には「俺みたいになるな」と少年+保護者に釘をさす)
カイルオンの劇団に取り立てに行った時、公演が終わるまで払えないといわれたユンはそこにあった衣装を燃やそうとするが止めに入ったのが花形役者のリン・フンでした。
ある日、リン・フンが食事に入った店で酔っ払いにからまれ乱闘になりたまたま居合わせたソンが助けに入る。
ソンは食事のジャマをされたので、なりゆきで加勢して秒で酔っ払いを倒して、なりゆきでリン・フンを連れ帰ってうちに泊める。
そしてふたりでテレビゲームに興じるのですが、子どもみたいに夢中になってるユン兄貴がカワ(・∀・)イイ!!
停電になってしまい、屋上でなんとなく話すふたり。このシーンすごく好き。
ふたりは打ち解けて話をする。
リン・フンは素晴らしい演技者なのですが愛情表現みたいなのがいまひとつで「恋」をしなさい、と師匠に言われていたのですが、だんだんと豊かな演技力で観客を魅了していく。
ソンもまた、リン・フンと出会ったことで再びソン・ランの奏者を目指していた頃の気持ちを取り戻す・・・・
どこか懐かしい空気が漂う映画(80年代が舞台ではあるのですが)
リン・フンとソンが段々と惹かれあっていく過程が静かに優しく流れていきました。
ユナイテッドシネマ金沢で リスタートはただいまのあとで 観ました。 公式HP
窮鼠はチーズの夢を見る もそうなのですが、原作が漫画でいわゆるBL。
来週にでも行こうかなと思っていたのですが、第1週目から1日2回(夕方+夜)の上映だけで(/_;)来週には1回になりそうだったのでウィークデーに慌てて行きました。
上司に人間性を否定された光臣(古川雄輝)は10年ぶりに帰った田舎で、近所の農園の養子である大和(竜星涼)と出会う。なれなれしい大和をウザいと思っていた光臣だったが、農園を手伝うことになり、落ち込む自分を優しく励ましてくれる大和を大切な存在として意識するように。ある夜、2人は酔いつぶれ、目覚めた光臣は寝ている大和に思わずキスをしてしまう。シネマトゥディより
“人間性を否定されて”といえばまあそうなんですが、上司にケツまくって仕事をやめて田舎に帰ってきた光臣。
田舎の駅に降りると
「光臣~会いたかったよ。迎えに来たよ。」
と親し気に世話を焼く青年大和がいました。「え、この人知らないんだけど」と思ってよくよく話を聞くと、大和は光臣が東京へ行っている間に熊井農園の養子として迎えられたのでこの時初対面。でも
「光臣のお母さんや、じいちゃん(義父)に光臣の話をいっぱい聞いていたから初めて会ったような気がしない。
いや~会いたかったぁ」
と屈託がない。
毎日ぶらぶらしていたけどいつまでも無職というわけにもいかず、家業(父は家具職人)を継ぐといったら父に却下され、なりゆきで熊井農園の手伝いをすることになる光臣。
この経緯も 農園が繁忙期なのに人手がない → 困ったべ → 誰かヒマな若いもんおらんかな → そうや、光臣おまえどうじゃ? → そうやそうやそれがいい → じいちゃん、光臣もそうしたい言っとるから明日から来てもらうべ → いや〜 よかったべ
というのを光臣の前で、光臣が一言も発することなく決定されてしまいぽか〜んな光臣がおかしいのですが、じいちゃんも大和もなんだか憎めない。
しんどい、めんどくさい、休みないのかよ、と文句たれながらも光臣は大和と働くのが楽しくなっていき、大和のことが気になってきた。でも時々大和との間に壁を感じてしまう。
父の跡を継ぎたいが父が許さない、という光臣は大和の「もう一回一生懸命お願いしたらいい」という助言をもらって改めて父に気持ちを告げます。
大和もまた、自分の出生について向き合い、前に進もうとします。
終盤光臣が大和の名前を呼ぶシーンがあって「もう一回呼んで」って涙ぐみながらいい、光臣は「大和」と何度も呼んで抱きしめる。そのシーンがすごく好き。
全体的にぽわ〜んとした癒し系のお話でなんだかニコニコしてしまいました。
イオンシネマ金沢フォーラスで 窮鼠はチーズの夢を見る を観ました。 公式HP
恋に溺れていく2人の男性を描いた水城せとなの人気漫画「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を、行定勲監督のメガホンにより実写映画化。主人公の大伴恭一役を「関ジャニ∞」の大倉忠義、恭一に思いを寄せる今ヶ瀬渉役を成田凌が演じる。優柔不断な性格から不倫を重ねてきた広告代理店勤務の大伴恭一の前に、卒業以来会う機会のなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉が現れる。今ヶ瀬は妻から派遣された浮気調査員として、恭一の不倫を追っていた。不倫の事実を恭一に突きつけた今ヶ瀬は、その事実を隠す条件を提示する。それは「カラダと引き換えに」という耳を疑うものだった。恭一は当然のように拒絶するが、7年間一途に恭一を思い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられてしまう。そして、恭一は今ヶ瀬との2人の時間が次第に心地よくなっていく 映画com.より
原作の漫画は未読。
恭一はいいひとなのですが優柔不断で、なんというか耳障りのいい言葉を誰にでも吐いて、やさしさと誤解をふりまいてる・・・という感じ。来るものは拒まず自分を好きになってくれる女性とはどんどん関係してしまう・・・。
だめじゃ〜ん。
でもそんな恭一をずっと思い続けてきたのが後輩の今ヶ瀬。
浮気の件はヨメに黙っておくから「カラダ・・・せめてキス」という申し出をして、恭一は押し切られてしまった。
今ヶ瀬が恭一を見つめる目が好きで好きでたまらないと語っているみたいです。恭一と親しい女性に嫉妬したり、拒絶されて涙ぐんだりするのがいじらしい。
誕生日に生まれた年のワインをプレゼントされて「もったいないから絶対飲まない」なんて可愛すぎる
「来年も買ってやるから今飲もうよ〜」と言われて開けるのですが。
きゅ〜んが来てしまった。
恭一の部屋の背の高いスツールに膝を抱えて座る姿が可愛かったです。
それにしても濡れ場がかなりすごくて主演のおふたり、惜しげもない脱ぎっぷり+あえぎっぷりでした。
R15だったけど、18じゃなくていいのか、ごちそうさま(*ノωノ)と思ってしまいました。
さて電子書籍で原作を読みたいと思います。大好きなタイプの絵です
先月末になりますが、シネモンドで リトル・ジョー を観ました。 公式HP
幸せになる香りを放つ新種の植物「リトル・ジョー」を開発した研究者でシングルマザーのアリスは、ワーカホリックで息子のジョーときちんと向き合えていないことに罪悪感を抱きながら、日々の研究にいそしんでいた。息子のジョーへの贈り物として、彼女にとってもう1人の息子であるリトル・ジョーを自宅に持ち帰る。しかし、リトル・ジョーの香りを嗅いだジョーが奇妙な行動をとり、花粉を吸い込んだアリスの助手クリスもいつもとは違う様子を見せ始める。映画com.より
研究者のアリスが育てているのはある一定の条件を保つと人々に幸せをもたらすという赤い花。
その条件は1温かい場所で育てること 2毎日水をあげること 3何よりも愛すること
「グレムリン」のモグワイの飼い方・・・水をかけてはいけない、深夜に餌をあげてはいけない・・というのを思い出してしまった。
アリスは自宅に一鉢持ち帰り、息子のジョーが世話をする。ジョー役は ロケットマン のレジー役 キット・コナー
多忙につき夕食はケータリング多し。(寿司とか中華とかベトナムフォーとか)
アリスの同僚ベラ。愛犬ベロ(なぜか研究所のなかをうろちょろしている)がリトルジョーの花粉を吸いこんで人格(犬格か?)が変わってしまった、あの花は危険!と主張します。
でもベラはメンタルやられて休職していたこともあり、「たぶん考えすぎ」とアリスも仕事のパートナークリスも思っている。
ベラ役はホールディング・マン 君を胸に抱いて でティムのママ役だったケリー・フォックス
クリス役はベン・ウィーショーです。
そうこうしているうちに息子のジョーも、ちーともいうこと聞かなくなって、パパと暮らしたいとか言い出すし、気が付けばガールフレンドと部屋にこもってるし、アリスは「リトルジョーの花粉のせい???」と疑い始めます。
息子に関しては成長に伴う反抗期みたいなものも一緒にキターという感じもありますが。
血がぶぅわ~と出てぎゃーっと叫んでという話ではないのですが、だんだんと花に支配されていく、じわじわと静かな恐怖です。花がなんか企んでるぞ、というシーンでは和太鼓、琴、尺八などの和楽器の雅楽のような音楽が使われていて、恐怖を掻き立てられます。ホラーというより怪談?!でしょうか。(音楽は故伊藤貞司さん)
イオンシネマ金沢で「海の上のピアニスト」観ました。公式HP
1999年の公開時に観たのですが今回公開されたのはトルナトーレ監督の監修による4Kデジタル修復版です。
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組み、船上で生まれ育ち一度も船を降りることがなかったピアニストの生涯を描いたドラマ。1900年。豪華客船ヴァージニアン号の機関士ダニーは、ダンスホールのピアノの上に置き去りにされた赤ん坊を見つけ、その子に「ナインティーン・ハンドレッド」と名付けて育て始める。船という揺りかごですくすくと成長したナインティーン・ハンドレッド。ある晩、乗客たちは世にも美しいピアノの旋律を耳にする。ダンスホールのピアノに座って弾いていたのは、ナインティーン・ハンドレッドだった。映画com.より
第二次大戦後トランペット吹きのマックスが商売道具のトランペットを売りに楽器屋へやってくる。
そこで最後に演奏した曲は店主に聞き覚えのある曲で、店主はその曲が録音されたレコードをかけてマックスに曲名を尋ねる。録音されたその曲を弾いたのは1900(ナインティーンハンドレッド)。マックスは彼の話を語ります。
1927年。ヴァージニアン号の楽団の一員として採用されたマックスは嵐の夜に船酔いでフラフラになっていた。
そんな中平然と船の中を歩き回る一人の男。ティム・ロスのひょうひょうとした感じ、いいです!
ダンスホールのピアノに座り、となりにマックスを座らせて、ピアノのストッパーもはずしてあっちゆらゆら、こっちゆらゆらのピアノで楽しそうにピアノを弾く彼が1900でした。
1900はダンスホールで楽団とともに演奏する。ときどき指揮も他の楽器も無視して暴走するけど、客も楽団もその暴走演奏を「お、また始まった」と楽しみにしているみたい。
三等船のまずしい乗客のためにピアノを弾くこともありました。ときどきタイトルも分からない「♪♬こんな感じの曲弾いてくれ」みたいなリクエストにも応える。
その音楽に大勢の客が魔法にかかったようにうっとりと夢見ている。
でも誰かが海の向こうに自由の女神を見つけて「アメリカだ!」と叫ぶとみんな歓声を上げてばたばたと下船に向けて散らばっていく。船を降りることのない1900は淋しそうな顔をします。
ジャズを生んだというジェリー・ロール・モートンが1900のうわさを聞きつけ、ピアノ演奏による決闘を申し込んでくる。1900に「勝つぞ」とか「コイツをまかしてやる」とか微塵もなくて、はじめの方はジェリーの演奏に感動して涙ぐんでいたくらい。マックスやほかの楽団員は1900の勝利に賭けていたので「タノム本気出してくれ」とイライラ。でも何本目かの対戦?でカミワザのような演奏をしてジェリーを圧倒する。
1900のうわさを聞いてレコード会社がその演奏を録音にやってくる。
3等船のピアノの前に座るとちょうど窓の外に見えた少女に1900は心を奪われ、そして愛に満ちて美しいメロディを生み出す。でも録音を終えると、1900は契約を破棄してレコードを持ち去る。
レコードが売れたら有名になる、とかお金が稼げるとかそういうのはどうでもよくてただ、心に浮かんだことを鍵盤で語る、そんなピアニストなんですね。
彼女に話しかけることができないまま彼女が船を降りる日がやってくる。
やっとの思いで話しかけてレコードを渡そうとするけれど人混みに紛れて果たせない。1900はレコードを割り捨ててしまった。せつないシーンです。
1900は船を降りる決意をし、マックスは自分のキャメルのコートをプレゼント。ほかの仲間も見送る中、1900は階段を降りていく。でも途中で足が止まり、引き返し戻ってくる。
戻ってきた理由は誰にも語らず、二度と船を降りようとはしなかった。その後マックスは船を降りる。
1946年、戦争中に病院船として使われすっかり古くなったヴァージニアン号は解体されることになり、マックスが船にやってきた。1900がまだ船内にいると確信して。
長い作品ですが、全く長さは感じませんでした。エンニオモリコーネの音楽が観客をあの空間に連れて行ってくれます。
メインテーマはピアノ、オーケストラと色んなバージョンがありますが本当に美しい曲です。
とか言ってるうちに本日から40分長いイタリア完全版というのが公開になるらしく これも行くしかないわ〜
2020.9.8追記
イオンシネマ金沢でイタリア完全版を観てきました。
40分長くなってるわけで、話が分かりやすくなってました。
幼いころの1900が父親代わりのダニーだけじゃなくて船の乗員みんなに大切に育てられていた、というほほえましいエピソードににっこりでした。
夜中に幼い1900がダンスホールのピアノを弾いているのを見てみんなびっくり、というシーン・・・・
船から降りたことのない子どもがいる、誘拐や拉致にあたるのではと警察がやってきる。保護されて孤児院にやられてしまう、と思った1900は姿を隠しどこを探しても見つからず、乗員のみんながあきらめていた、という前置き?があったのでした。
もう一回観に行くとしたらまたイタリア完全版が観たいです。