観た順が前後しますがユナイテッドシネマ金沢で「カセットテープダイアリーズ」観ました。
原題は ”Blinded by the light”(光で目も眩み)
87年、イギリスの田舎町ルートン。音楽好きなパキスタン系の高校生ジャベドは、閉鎖的な町の中で受ける人種差別や、保守的な親から価値観を押し付けられることに鬱屈とした思いを抱えていた。しかしある日、ブルース・スプリングスティーンの音楽を知ったことをきっかけに、彼の人生は変わり始める。映画com.より
毎日つまらなそうに暮らしていたジャベドが同級生に勧められたブルース・スプリングスティーンの曲を聴いて、人生が変わる。
頭の中に音楽があふれ出し、人生が回り出す。
子どもの頃からずっと日記をつけていて文章には自信があるのに発表したり、授業でも意見を述べたりしなかったジャベド。
でもスプリングスティーンの音楽を知って以来、学校新聞に自分の記事を載せるように何度も交渉したり、気になるクラスメートの女の子に思い切って話しかけたり、一転積極的に!
” Born to run "に乗って町中を走り回ったり、時々突然ミュージカルになるのが楽しいです。
田舎町では移民に対する風当たりも強くて同級生に「パキ」と呼ばれて嫌がらせを受けたりもする。
今までは黙って我慢していたけれどスプリングスティーンを知ってからは言い返して論破する。
父はリストラに合い、母が体を壊しそうなくらい、洋裁の内職をして家計を支えている。
家を出てジャーナリストを目指したいジャベド。でも父は反対する。
でもボスの音楽に勇気をもらい、父とのわだかまりも消え夢に向かって進みます。
泣けましたわ・・。いいよね、スプリングスティーン。
Bruce Springsteen - Born to Run (Official Music Video)
グレース・オブ・ゴッド 告発の時 鑑賞。公式HP
イオンシネマ金沢フォーラスにて。こちらの映画館、ものすごく久しぶりに行きました。
2014年、フランス。40歳のアレクサンドル(メルヴィル・プポー)は、ボーイスカウトで一緒だった知人からプレナ神父(べルナール・ヴェルレー)に体を触られたことがあるかと尋ねられる。少年時代に神父から受けた性的虐待の数々を思い出したアレクサンドルは、いまだに彼が子供たちに聖書の教えを説いているのを知り、バルバラン枢機卿(フランソワ・マルトゥーレ)に告発。だが、神父に処分が下される気配がないことに不信感を募らせた彼は告訴状を提出、警察の捜査が始まることに。
アレクサンドルの30年たっても消えない忌々しい記憶。
30年降りに面会した神父は謝罪はしても何の制裁も受けず、告発するもすでに時効になっていて進展しない。
同じく神父の被害者フランソワ。被害者の会を立ち上げ、ホームページを作り資金を募る。
時々暴走しそうではらはらしてしまった・・。
同じく被害者のエマニュエル。右はママ
アレクサンドルはテレビのニュースでフランソワたちの活動を知りやがて合流。
マスコミも使って大きなムーブメントになっていく。
結末がちょっとすっきりしない、というか、「はい、めでたしめでたし」になっていないのは、いまだ係争中だからなんですね。
でもひとまずこれ以上こどもたちが心に傷を負うことはないでしょう。
重厚な社会派ドラマ。
今までに何本か観たオゾン監督の映画とは違う感じでした。
順不同でUPしてますが、ユナイテッドシネマで「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」観ました。公式HP
(→おしゃれだけどなかなか重いHpです)
学校の課題として著名な映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)のインタビューをマンハッタンですることになった大学生のアシュレー(エル・ファニング)。彼女と恋人のギャツビー(ティモシー・シャラメ)は、それを機に週末をマンハッタンで楽しむことに。ニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内しようと張り切るが、ポラードに新作の試写に誘われた彼女が約束をキャンセルするなど、次々と予想もしていなかった出来事が起きる。シネマトゥディより
金持ちのボン ギャツビーはアシュレーと一緒にニューヨークへやって来た。
アシュレーが映画監督にインタビューしている間に街をウロウロしていたら同級生に出会って映画のワンシーンに出演させられ
キスシーンを撮影。
相手はファーストキスの相手の妹チャンだった。
ポラード監督へのインタビューがすんだらギャツビーとランチの予定が、新作映画の試写に誘われるわ、大スターのフランシスコ・ヴェガに出くわすわ・・・きゃ~そして予定はどんどんキャンセル。
アシュリーが舞い上がってお花畑状態なのに反比例して、ギャツビーはじゃじゃ降りの雨には合うし、ママに会いたくなくて内緒で帰って来たのに結局ママに合う羽目になるし、踏んだり蹴ったりの1日。
「こんなはずじゃなかった」とやたらに追い込まれて困ってるシャラメがかわいいです。
ピアノの弾き語りのシーンもあってちょっとウレシイ。
セリフ多くてしゃべりっぱなし。
とってもおしゃれなロマンチックコメディでした。
シネモンドで ジョン・F・ドノヴァンの死と生 を観ました。公式 HP
人気のテレビシリーズに出演し、瞬く間にスターになった俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が、29歳の若さで亡くなる。やがて謎に包まれた死の真相が、11歳の少年ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)との間でひそかに交わされていた100通以上におよぶ手紙によって明らかになる。シネマトゥディより
若きスター ジョンと何年も文通していた少年ルパート。
10年後ルパートはジョンの手紙を1冊の本にまとめて出版。ジャーナリストの取材を受け、ジョンとのことを語る。
ルパート少年の部屋はジョンのポスターだらけで、学校から帰るとテレビの前にすっ飛んで行ってジョンのドラマに夢中。
ママに「静かに」と言われるくらい大騒ぎ。
ルパートは学校ではいじめっこに目をつけられている。
弁が立つし、文才?もあるし、おまけに子役もやっているルパートはめざわりな奴なんだと思います。
見返してやる!とばかりに「スターのジョンと文通している」ということを作文の時間に発表しますが、これが回り回ってマスコミの知るところとなり騒ぎになります。
ジョンと新進スターのウィルはお互いに惹かれあう。
でもスターとしての立場がジョンの気持ちにストップをかける。
ルパートとの文通の件もマスコミにへんな風に取り上げられたこと、その他いろいろあって、ジョンは追い込まれます。
実家に呼ばれて帰ったジョンとはじめはにこやかに会話していたけど、母とジョンとで壮絶な口論になってしまう、というシーンがありました。
なんかドランの映画に出てくる家族って口喧嘩率高い気がする。
でも追い込まれた気持ちで疲れ切ったジョンが帰る場所は家族のところ。
精神的にズタズタになったジョンは実家へ戻ってくる。
「今晩泊まっていい?」というジョンにママは「ずっといていいのよ」と答えます。(´;ω;`)
ルパートとママもまた壮絶な言い争いしたりするんですけど、ルパートの母への手紙に泣いた(´;ω;`)
青年期のルパートは ベン・シュネッツアー
「ライオット・クラブ」や「パレードへようこそ」に出ていたのでイギリス人なのかな、と思っていたらアメリカンだそうです。
子役でレオナルド・ディカプリオのファンで彼にファンレターを書いた、というドラン監督自身の経験をもとにしたというストーリー。
すべてが愛おしい、そんな映画でした。
シネモンドで 「ダンサー そして私たちは踊った」 を観ました。
メラブ(レヴァン・ゲルバヒアニ)は、ジョージアの国立舞踊団でダンサーとしてハードな訓練を積みながら、レストランのアルバイトで家計を支えていた。ある日、独特な魅力を放つイラクリ(バチ・ヴァリシュヴィリ)が舞踊団に入る。二人はメイン団のオーディションのために猛特訓を開始するが、やがてメラブのライバル心が恋愛感情に変わっていく。シネマトゥディより
舞踏団員といってもレストランのバイトと掛け持ちで食べている状態。
アパートの狭い部屋には母とおばあちゃんと兄の4人暮らし。
朝夕となりのお節介おばちゃんにいらんこと言われて「ほっといてくれ」って感じ。
いつもお金がなくて電気をとめられたり、携帯がつながらなかったり、そんな毎日を生きている。
子供の時からペアを組んでいるマリー。ジョージア産じゃなくてイギリスのたばこを持っていてときどき進めてくれる。
ジョージアの粗悪なのと違って格段においしいのだそう。
メラブのことは「幼馴染以上」に好き。
「ふたりで公園へ行っていたしましょう」(*ノωノ)とゴム製品を見せたりするのですがメラブはそいういのは特別なことだから公園で済ませるみたいなのはちょっと・・・と躊躇う。
新しく入団したイラクリ。
正団員にひとり欠員が出て、オーディションが行われることになり、チャンスをつかもうとふたりで早朝練習をしているうちに親しくなり、気になる存在に。
バスで移動中イラクリがメラブにぐわ~と寄りかかってきてすやすや・・・はぁうれしい・・・。
(右のねえさんは・・・まあ、仕方ない)
母と離婚したメラブの父親もかつてはダンサーでした。でも将来が見えない、とやめてしまった。
兄ダビドも団員だけど問題ばかり起こして破門されるし、弟の小銭を取り上げたり、メラブと同じレストランで仕事をすれば客ともめてクビになるし(メラブもとばっちりでクビに・・・)
どうしようもない兄ちゃんなのですが、最後弟への思いに泣いた・・・。
そして幼馴染のマリーにも泣けました。
正団員へのオーディションで踊るメラブ。力強くてしなやかで美しい。
主役たち(左が兄ちゃん)と監督

5月には「バレエフォーライフ」クイーン とバレエの融合に酔いしれる、はずが延期になってしまいました。





オランダ、アメリカから2通ずつとドイツ、台湾から。