12月2日 恵比寿ガーデンシネマで鑑賞。 公式HP
ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマス(ティム・カルクオフ)。イスラエルから出張でやって来るなじみ客のオーレン(ロイ・ミラー)といつしか恋人関係に発展していく。オーレンには妻子がいるが、仕事でベルリンに滞在する限られた時間、ふたりは愛し合う。ある日「また一カ月後に」と言ってエルサレムの家へ帰って行ったオーレンから連絡が途絶えてしまう。実は交通事故で亡くなっていたのだった―。
エルサレムで夫の死亡手続きをした妻のアナト(サラ・アドラー)。休業していたカフェを再開させ、女手ひとつで息子を育てる多忙ななか、客としてトーマスがやってくる。職探しをしているという彼をアナトは戸惑いながらも雇うことに。次第にふたりの距離は近づいていき……(公式より)
恋人オーレンを亡くしたトーマスはイスラエルにやってくる。
オーレンの妻アナトはカフェを経営していて、トーマスは素性を隠してカフェに通う。
やがてアナトに雇われる。皿洗いとかもっぱらアナトのサポートをしていたトーマスですが、ある日店が閉まった後、キッチンを使ってクッキーを焼く。それはアナトの息子イタイの誕生日祝いのため。
でもユダヤ教の「食物規定」にユダヤ教徒でなければオーブンに点火してはいけない、というのがあって、せっかくのクッキーは廃棄処分にしなければならないという。
でもアナトはトーマスのクッキーが気に入り、「食物規定」を無視・・・というかうまくごまかして?トーマスのクッキーやケーキを店で売り出し評判を呼ぶ。
トーマスの焼くクッキーやケーキが本当においしそう! カフェのお客さんも、アナトも笑顔になります。
そして、トーマスのおかげで店が繁盛するにつれ、夫を亡くした悲しみも和らぐ。
トーマス役ティム・カルクオフ むっちりとたくましいボデーで生地をこねる姿がすごくはまってますね。
最初の方はドイツからやって来た見知らぬ青年だったのが、やがてアナトやイタイはトーマスを受け入れ、家族のように接するようになる。
愛する人を失った青年が、愛する人の家族のもとでに自分の居場所を見つける、その過程が静かに、淡々と描かれていきます。
オーレンが会員だったスポーツクラブで、プールにたたずむトーマス。
赤い海パン履いてるこのシーンはちょっとせつない・・・。
セリフが少なくて、映像でみせてくれる映画でした。そしてケーキが食べたくなる!