フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

水仙の花束

2011-04-17 | 人々との交流

八ヶ岳の朝は、いい天気になった。その代わりに春霞が立ち込め、山々はぼやけている。
朝食を食べてから、Kさんを清里観光地に案内する。まずは、牧場通りに行こう。日曜日と言うのに牧場通りにはほとんど観光客はいない。久しぶりの牧場通りからの八ヶ岳は、絵のように美しい。

その後は、清泉寮へ行こう。さすが清泉寮には観光客が来ていた。まずは名物のソフトクリームを食べる。残念ながら清泉寮からは富士山は見えなかったが、うっすらと南アルプスは浮かんでいた。八ヶ岳~清泉寮は清里の原点の様な風景だ。プジョーのオフ会があるのか、轟音を鳴らせて続々と車が集結してきた。

続いて県営八ヶ岳牧場に車を走らせる。ここも観光客はあまりいない。八ヶ岳の眺めは素晴らしく、のどかで広々としているのがいい。東の方名峰金峰山の頂きは雪だ。

昼食の時間になったので、小泉のレストラン「森の小道」へ行く。

レストラン裏のヤマザクラの巨木はまだ咲いていない。暖かいのでデッキで食事をすることにする。ハンバーグランチを食べる。

その後、KITAHOさん宅へ行く。横浜からわざわざ、蕗の苗を持ってきてくれたので、それを受け取りに行くことになっている。眼前に甲斐駒ケ岳・鳳凰三山がドーンと屹立しているKITAHOさん宅の庭は、スイセンが今を盛りと咲き誇っていた。

早速KITAHOさんの庭を案内してもらう。しばらく来ないうちに、また新しく植物が増えていた。蔓バラが数種類デッキに沿って枝をのばしていた。お聞きすると蔓バラの苗は10本ほどあるそうだ。西側のポタジェでは、タマネギがすくすくと育っている。心配していたというカタクリも立派に開花し、今は花を終えようとしていた。ポリジ、ワイルドストロベリーなどの花が咲き始めていた。植物の側には手製の名札が立てかけられている。篠竹でエリアを区切っていたので「これいいですね」と言うと、「持って帰りますか」と言って庭用に用意していた篠竹を分けてくれた。

部屋に案内していただき、KITAHOさん自ら焙煎したコーヒーを淹れていただいた。焙煎器は手製の優れものだ。焙煎仕立て淹れ立てのコーヒーがまずかろうはずがなく、味、香りが申し分ない。コーヒーを飲みながら植物談義に花を咲かす。いつもながらKITAHOさんの植物と車の博識には驚かされる。縦長に切った窓から向こうに、ミドリヤマザクラの白い花が咲き始めていた。

蕗の苗はもちろんのこと、たまたま私が「これ何ですか」と尋ねた「ヒマラヤユキノシタ」までいただいた。帰り際には、おいておいても枯れてしまうので、と言って、わざわざ女性達にスイセンの花束まで用意してくれた。

普通の人にはできない心配りのできる人である。