払暁、天窓から見える空は一点の曇りもない。南アルプス、八ヶ岳の朝焼けは、えもいわれぬ色合いだ。外気温マイナス1度、室温15度、湿度35%。少し肌寒いので、薪ストーブに火を入れる。
コーヒーを啜りながら、アルビノーニのフルートソナタを聴く。フルートトラヴェルソの、やさしく温かい音色は心を和ませてくれる。
朝食を済ませてから、春のそよ風に吹かれてウォーキングに出る。甲斐駒を背景にマメザクラがようやく咲き始めた。
南アルプスの全貌がくっきり姿を見せてくれた。
八ヶ岳は春の新雪に真っ白に輝いている。
しばらく歩いて庭に帰る。アダージョの森はヒヤシンス、スイセン、シバザクラが咲き始めた。午前中は、苗の植え付けを行う。妻は、庭の整地作業に余念がない。
あっという間に昼になってしまった。昼食は、デッキで食べよう。大阪名物「551の豚まん」は、どこで食べてもおいしい。
午後は、庭の中央南側にあるコナラの木を伐採する。少し太めの木なので、間違ってもデッキや花壇のある方に倒すとえらいことになる。庭の何もない西側に狙いを定めて受け口を作る。反対側の追い口から切っていくと、ミシミシと唸りながら倒れ始めた。危ないのでその場を離れると、コナラは、上手い具合にヤマザクラとコナラの間に倒れ、しばらく両木の枝に引っかかっていたが、折からの風に煽られ、ドスンと地面に倒れた。長さを図ると14メートル。樹齢は20年を超えていた。
枝を払うのが一苦労である。次は丸太切り。チェーンソーをやっていると両手の掌が痺れ始めたので、今日の作業は終えることにする。
4時になって少し冷えてきた。その後薪ストーブ用の柴を一人一箱の段ボールに拾い集める。
少し休憩して、フルート練習をしよう。基礎練習、アルテ18課NO3~NO5。その後は好きな曲を吹く。その間妻が夕食作り。「できました!」の声がかかったのでフルート練習を終える。
今晩は、和風ハンバーグ。暖めたパエリア鍋は料理が冷めないのがいい。大根おろしとポン酢で食べると、あっさりしていて胃にやさしい。と言っても、身体を動かした後の食事なので、ビールがすすむのは、いたしかたが無いことだ。