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花粉アレルギーを抑える抗体の多量精製に成功

2012-03-03 | 日記・エッセイ・コラム

 朝起きたら昨日からの雪が積もっていた。今日の朝は雲り、直に雲が多いが晴れ。昼ごろまでには路面が出て、歩道の雪も融けだした。でも畑の雪は融けずに残っている。

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   雪を被った木々。ロウバイ(写真左)とウメ(写真右)。

 3月に入ったらTVの天気予報に花粉の飛散予報が加えられている。本格的に花粉が飛散する季節となった。東京では来週から本格的になるとの予報だ。まだ寒い東北・宮城でも少し遅れて始まる。花粉症の主原因となる杉花粉は概ね2月中旬から3月・4月上旬まで飛散する。花粉症の方にとってはつらい季節だ。

 花粉症の方にとって朗報が先月末(2月28日)にあった。京都府立大の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループが発表した研究だ。
 ★ダチョウの卵から花粉アレルギーを抑える抗体を多量精製することに成功
 塚本教授のグループが飼育する雌ダチョウに花粉症となった個体があり、この個体の卵からスギやヒノキの花粉アレルギーを抑える抗体の精製に成功した。卵1個(卵黄400~500グラム、鶏卵の25~30個分)から約4グラムの抗体を取り出せる。花粉を不活性化するマスクなら数万枚分に相当する量と言う。人への皮膚試験(パッチテスト)で抑止効果を確認したとの事。アレルゲン(花粉)に対し、人間の抗体が反応する前にこの抗体が働くためと考えられている。今月にも抗体を使ったスプレーやマスク、エアコンフィルターなどが商品化されるとの事だ。
 塚本教授はダチョウの卵を活用して花粉アレルギー抗体だけでなく、インフルエンザウイルスを不活化する抗体を低コストで大量に生産できる新しい技術を開発している。この方法を応用した鳥インフルエンザ抗体マスクの商品化も進んでいると言う。