報道によると、「台湾の馬英九総統は19日、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」の平沼赳夫会長(たちあがれ日本代表)ら一行と会談し、国立故宮博物院の日本展について、順調に行けば東京国立博物館で2014年6月から9月の間に行われるだろうとの見通しを示した。」との事。平沼氏らは、1月の選挙で再選を決めた馬総統に祝意を伝えるため来台したもので、3月11日に日本政府が主催した東日本大震災追悼式に参列した台湾の代表に「外交団」として献花する機会が与えられなかったことについて「大変失礼で遺憾」と陳謝した。因みに、東日本大震災では台湾から多大な支援(義捐金150億円以上・支援物質・救援隊(28名)派遣等、2011年6月時点で)があった。
故宮博物院の所蔵品は清朝の宮殿内で所蔵していた美術品などである。所蔵品数は117万件を超えていたと言う。現在これらの所蔵品は中国北京市(故宮博物院-紫禁城)、中国瀋陽市(瀋陽故宮博物院)、台湾台北市(国立故宮博物院)で展示されている。政治的には色々とあるが、純粋に中国の古からの美術品を日本で見られるのはとても嬉しい。見る機会があれば、年表を片手に鑑賞したい・・時代の流れが判ると面白い。
★日華議員懇談会
日華議員懇談会(略称:日華懇)は、日本と現在国交のない中華民国(台湾)の関係強化を目的とした超党派の議員連盟である。日華断交の直後(1973年3月)に発足した。国会議員の約4割の300名が発足に参加している。2009年11月25日の総会では188名の会員を承認(会長:平沼赳夫)している。この他に日台関係の議員連盟・議員グループは、「日本台湾友好議員懇談会」「日本・台湾安保経済研究会」「日本・台湾友好議員連盟」「日台経済文化交流を促進する若手議員の会」がある。
2011年3月に国内で公開される海外の美術品のうち、国際文化交流のため文部科学相が指定したものについて差し押さえなどを禁じる「海外美術品公開促進法」が成立した。これより、日華懇は2011年10月27日に国立故宮博物院(台湾)の展覧会を日本で開くための実行委員会を設置していた。