新聞の「矛盾噴き出す年金制度」の記事で厳しい状況の解説があった。
総務省の2011年の家計調査による、世帯主が60歳以上の無職の世帯についてである。毎月の収支状況で、可処分所得(実収入から税金などを除いた所得)は公的年金などで約15万9千円、生活に必要な消費支出は約20万3千円。毎月の赤字は4万4千円となり、補てんは預貯金の取り崩しとなっているとの事だ。一般に少し余裕のある生活には30万円程度以上と言われるが、この場合では毎月十数万円ほどの赤字となる。60歳からの平均余命を25年(85歳)とすると、生活していくだけで、最低25X12X4.4=1320万、少し余裕25X12X15=4500万ときびしい現実となる。
解説では年金を取り巻く環境が厳しくなるので個人年金を含めて計画的に老後に備えることが大切と結んでいる。でも少し余裕ある生活で5000万円近くの蓄えとはなかなか困難かなと私は思う・・出るはため息のみ。
昨日の雪もすっかり消えて今日は雲が多いが晴れ。風は少しあるが、まあ散歩日和かな。
暫くぶりで畑に行ったら雑草が結構出ていた。その雑草の中で青い(コバルト色)小さな花が咲いている。オオイヌノフグリだ。畑だけでなく道端でも咲いている。早春から花を咲かせ、春の訪れを感じさせる。
オオイヌノフグリとは花の可憐さに似つかわしくない名だ。この植物は外来種で、花が小さい在来種のイヌノフグリより大きい花なのでオオイヌノフグリと名付けられたようだ。フグリの名は二つ付いた果実の様子がフグリ(陰嚢:いんのう)に似ているからと言われる(小さいけど良く似てる)。
因みに、イヌノフグリ(犬陰嚢)はオオイヌノフグリと同科同属で、3月~5月に薄桃色の花(径3mmほど)が咲く。かつては道端などで普通に見られた雑草であったが近年大幅に減少し、レッドデータブックでは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。
オオイヌノフグリ(大犬陰嚢)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
ヨーロッパ原産、明治初期に渡来
(1890年頃に東京で帰化したと言う)
花期は2月~6月
花色はコバルトブルー、花径は8mmほど
別名には、瓢箪草(ひょうたんぐさ)、星の瞳(ほしのひとみ)、天人唐草(てんにんからくさ)などがある。英名は”Bird's eye”と可愛い。 こちらの名の方が花にふさわしいと思う・・。