防衛医科大学校の松尾洋孝講師らの研究グループ(防衛医科大学校・東京薬科大・東京大との共同研究)は、若い男性の痛風患者の9割に主要な原因遺伝子の変異を見つけた。変異があると痛風の発症リスクが約22倍高くなるという。成果は、英科学誌Scientific Reports(サイエンティフィック・リポーツ)に掲載された(6月18日付)。
研究グループは大阪・東京の病院で男性痛風患者705人を対象に遺伝子変異を調べた。痛風を発症した10代・20代患者の9割に「ABCG2」遺伝子に変異があった。以前に痛風・高尿酸血症の主な原因遺伝子が尿酸の排泄に働く尿酸輸送体ABCG2遺伝子と突きとめており(2009年)、ABCG2の遺伝子変異により腸管からの尿酸排泄機能の低下が高尿酸血症をもたらすと発見したものである。
痛風の既往がない血清尿酸値が正常な男性1887人と比較すると、ABCG2遺伝子に変異がある場合、20代以下の発症リスクは最大22.2倍高く、20代以下で発症した痛風患者の約9割にABCG2の遺伝子変異が見られた。また遺伝子変異があると、どの年代でも発症リスクが高い。
◆痛風
痛風とは文字通り”風が当たっても痛い”激しい関節痛の病気で、体の中に尿酸が大量にたまる病気である。血液中の尿酸値が高くなると、激しい関節痛の痛風だけでなく高血圧・腎臓病・心臓病・脳卒中などの危険因子となることが知られている。
日本人男性の60~70人に1人が発症すると言われる。中年以降の男性に多く発症するが、最近では20代~30代での発症も見られる。
道沿いの所々の空き地でムラサキツユクサが咲いている。5月の末頃から花が咲き始め、蕾が沢山あるからまだまだ咲きそうだ。花がずっと咲いている様に見えるが、沢山の蕾が順次咲く一日花だ。
鑑賞用に良く見かけるムラサキツユクサは園芸品種で、アンダーソニアナ(学名:トラデスカンティア・アンダーソニアナ)との事。ツユクサと名が付くが、日本に自生するツユクサとは属が異なる(ムラサキツユクサはトラデスカンチア属、ツユクサはコンメリナ属)。
ムラサキツユクサ(紫露草)
ツユクサ科トラデスカンチア属
(ムラサキツユクサ属)
多年草
原産地は北アメリカ
草丈は50cm~100cm
開花時期は6月~10月
花は径3cm位の3弁花、花弁は丸い
花の中央の雄蕊(おしべ)が目立つ
花色は紫が基本で、赤紫・白色など