アルツハイマー病は脳の神経に「アミロイドβ(Aβ)」と呼ぶたんぱく質の蓄積が一因で発症するとされる。この物質を分解・蓄積防止できれば、新しい予防法や治療法の開発につながる。
大阪大学の高木淳一教授らはドイツの医学研究機関との共同で、脳内にある特殊なたんぱく質がアルツハイマー病の原因物質が蓄積するのを防ぐことを解明したと発表した(2月14日)。このたんぱく質を増やす薬を開発できれば、アルツハイマー病の予防や治療に役立つ。
研究グループは人などの哺乳類の脳に多く存在する「sorLA(ソーラ)」と呼ぶたんぱく質が、患者では健康な人より減少していることなどに注目した。アルツハイマー病になりやすいマウスの遺伝子を操作してこのたんぱく質(ソーラ)を過剰に持つようにすると、脳内のアミロイドβが通常より1/4に減っていた。高純度で精製したところ、アミロイドβと結合する性質があることを発見した。このたんぱく質を作る培養細胞は、外からのアミロイドβを取り込んで分解することもわかった。
高木教授は「脳内のソーラを活性化させることができれば、アルツハイマー病のリスクを下げられるかもしれない」との事。
★認知症
認知症とは、脳の認知機能障害(記憶障害・意識障害・判断力の低下等)が日常生活に支障となる疾患である。高齢者(65才以上)では4人に1人は「認知症」と「その予備軍」と言われるほどである。
認知症は症候に対する呼び方で、種々の原疾患がある。最も多いのは、アルツハイマー病で認知症の5割~6割である(7割説もある)。アルツハイマー病はβアミロイド蛋白(蛋白質)が脳の神経細胞に蓄積し、神経細胞が破壊され、脳が萎縮して脳機能が低下する。現在の医学では、症状を一時的に軽減できても進行を止める事はまだ。
今日は雲が多いが晴れ。陽が出ているので雪が融けだした。歩道などにはまだ残っているが塀などではない。
雪がない塀ではキヅタの緑がある。秋(11月頃)に花が咲いて、小さな実を付けた。まだ小さいが春にはもう少し大きくなって黒く熟す。キズタは常緑性なので冬でも緑、冬蔦(ふゆづた)と呼ばれる。これに対して、落葉性のツタ(蔦)は夏蔦(なつづた)と呼ばれる
キズタはつる性で、木や岩などに付着根を出して這い登る。この付着根は茎を支える役割で、水分や栄養素の吸収は行わないので他の木を枯らすことはない。根の様子などから中国名「百脚蜈蚣」と言うとか(ムカデの様な根と言うことかな?)。
キヅタ(木蔦)
ウコギ科キズタ属
常緑のつる性木本
開花時期は10月~12月
花は、キヅタの仲間であるヤツデ(ウコギ科)の様な花を咲かせる。花は5弁花で黄緑色、茎の先に小さな花(径1cm位)がいくつも集まっている(散状花序)
果実は球形(径数mm)で、翌春に黒く熟す