歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

南極のクマムシ、30年半の凍結保存から蘇生し繁殖も

2016-01-22 | 生物
 国立極地研究所の辻本惠特任研究員らの研究グループは、南極昭和基地周辺で1983年11月に採取され、30年半年の間凍結保存されていたコケ試料からクマムシを取り出し、蘇生直後の回復と繁殖の様子を記録することに成功した。
 南極昭和基地周辺で、マイナス20度で凍結保存されていたコケ試料の中にいたクワムシ(体長は0.5mm~1mm程度)。クマムシは“乾眠”という能力を持っており、体内のほとんどの水分が無くなり乾燥状態になっても、“無代謝”になることで生命を維持することができる。これに、水を与えることで再び動き出す。この状態(乾眠)では高い放射能耐性や150度の高温に耐えるなどができ、“最強生物”とも言われる。しかしながらこの乾燥状態での最長生存記録は9年までしか確認されていなかった。
 今回の研究では、その1983年に採取・凍結保存されていたコケ試料を2014年5月に解凍・給水し蘇生させたもので、2個体のクマムシと卵1つを取り出して培養。1個体は十分に回復せず死亡してしまい、もう片方のクマムシと卵はなかなか回復しなかったものの、2週間後に個体の方は歩き回って餌を食べるなどの通常状態に戻り、繁殖にも成功。凍結保存されていた卵からふ化した個体もその後、同様に繁殖した。
 本研究は、クリプトビオシス動物の長期生存メカニズムの解明に貢献することが期待される、との事。
 ◆クリプトビオシス、乾眠
 クリプトビオシス:隠れた生命の意味。蘇生可能な無代謝状態を示す用語。
 乾眠:極度の乾燥によって誘発されるクリプトビオシス状態。

 晴れ。風は穏やか、気温は低いので雪は溶けない。明日も明後日も悪天候の予報。
 垣根の”ベニシタン”、赤い実がまだ付いている。でも直に、鳥たちが整理する・・。”ベニシタン”はバラ科コトネアスター属(Cotoneaster)植物で、良く普及しているのはベニシタンである。このため、ベニシタンの別名としてコトネアスターと呼ぶことがある。
 ベニシタンの花は淡紅色の5弁花で、果実は球形の鮮明な光沢ある赤色になる。花の色が赤みを帯びた白色もあり、”シロシタン”と呼ばれ、枝変わり品種だと言われる。
 ベニシタン(紅紫壇)
 バラ科シャリントウ属 (コトネアスター属)
 中国原産、昭和初期に渡来
 常緑小低木、常緑であるが関東以北では紅葉・落葉する
 枝が横に良く伸び、枝垂れてくる
 開花時期は5月~6月
 花は葉の脇に咲く、花径は数mm、5弁花で花色は淡紅色
 秋に球形の小果(径数mm)が光沢ある鮮紅色に熟して鈴なりにつく