東京大学甲斐知恵子教授らは、麻疹ウイルスでがん細胞を攻撃する新たな治療法を開発した(公開2015年7月15日)。
麻疹ウイルス野外株をベースに、乳癌細胞で特異的に感染・増殖する組換え麻疹ウイルス(rMV-SLAMblind)を作製し、ウイルス療法を開発。通常、麻疹ウイルスはリンパ球に発現するSLAM(CD150)を受容体として感染し全身に運ばれるが、本組換え麻疹ウイルスは乳癌に特異的なネクチン4のみを受容体とするため、麻疹を発症させることなく乳癌細胞を狙い撃ちする治療が可能。
組換え麻疹ウイルスを乳癌細胞移植マウスに投与したところ、局所投与・抹消血管投与ともに腫瘍の増大が抑制され、効果が確認されている。安全性については、サルとイヌを用いた実験において麻疹の発症は見られず、排泄等で体外への排出もなかったことが確かめられた。
麻疹ウイルスを使った治療法では、
1、麻疹ウイルスは細胞質でしか増殖しないため、染色体に遺伝子が組み込まれることはない。
2、成人ならば、麻疹ウイルス抗原を発現する癌細胞に対する細胞性免疫が高まり、二次的な抗腫瘍免疫の増強が期待できる。
3、rMV-SLAMblindは細胞融解機能と免疫誘導能が高く、癌免疫療法を併用せずウイルス療法単体でも治療効果が高いと考えられる。
現在は、乳癌を対象とした臨床研究への準備を進めている。ネクチン4を発現する悪性度の高い癌(例:肺癌、大腸癌)の治療に有効のため、乳癌以外の既存療法がない癌種への応用を検討している。
◆麻疹(ましん)ウイルス
「はしか」と呼ばれ、パラミクソウイルス科モルビリウイルス属に属するRNAウイルス。
RNAは一本鎖であり直径100~250nmのエンベロープを有する。6つの構造蛋白質があり、表面のエンベロープに有するF(fusion)蛋白とH(hemagglutinin)蛋白が病原性に大きく関わっている。また、麻疹の発症のみならず、リンパ組織に感染するため免疫抑制という症状をもたらす。脳内に潜伏して変異を起こし亜急性硬化性全脳炎(SSPE)の原因にもなりうる。
遺伝子解析により22種類の遺伝型に分類され、流行地域ごとに遺伝子型は異なる。ウイルスは熱、紫外線、pH5以下の酸、pH10以上のアルカリ、エーテル、クロロホルムによって速やかに不活化される。空気中や物体表面での生存時間は、2時間以下。
朝から晴れ。気温は昨日より低く、最高気温が10℃程低い・・とか。日毎に気温が大きく変化すると適切な服を選ぶのが大変だ。
丘陵の住宅地には坂を上って行く。坂道の片側は石垣などの擁壁が多い。その擁壁そばに”スイセン”が咲いている。八重の水仙だ。周りより少し気温が高いから・・咲いた。名(スイセン:水仙)は、漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」から。漢名の水仙は、中国の古典「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」からと言う。
八重花は古くから存在し、野生種にも八重個体があり、園芸種の起源は芽条変異(がじょうへんい、枝変わり)と言われる。(芽条変異:一部の枝に突然変異が生じ、本来とは違う性質が生じる)
”スイセン”は園芸品種が1万品種以上もある。このため、植物分類学ではなく、花の形・交配親の原種・色などによって園芸品種の区分が行われている。
スイセン(水仙)
別名:雪中花(せっちゅうか)
ヒガンバナ科スイセン属
耐寒性多年草(球根植物)
原産地:地中海沿岸、中国経由で日本に渡来
開花時期:12月~4月
花色:白色(花冠)と黄色(副花冠)
全草に特に鱗茎(りんけい、所謂球根)毒があり食べると危険。
葉はニラ、ノビルによく似ており、鱗茎はタマネギと間違えやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/98/360b2285dd40e682920ccc433190aa8b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/dd/6b44aea9cf105dc93485342fd686012e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/f9/a86868def98d2cb7b1a16fc6cb8fef25.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/99/298e6e5dba3ba8d021ea214bda3ccf8e.jpg)
麻疹ウイルス野外株をベースに、乳癌細胞で特異的に感染・増殖する組換え麻疹ウイルス(rMV-SLAMblind)を作製し、ウイルス療法を開発。通常、麻疹ウイルスはリンパ球に発現するSLAM(CD150)を受容体として感染し全身に運ばれるが、本組換え麻疹ウイルスは乳癌に特異的なネクチン4のみを受容体とするため、麻疹を発症させることなく乳癌細胞を狙い撃ちする治療が可能。
組換え麻疹ウイルスを乳癌細胞移植マウスに投与したところ、局所投与・抹消血管投与ともに腫瘍の増大が抑制され、効果が確認されている。安全性については、サルとイヌを用いた実験において麻疹の発症は見られず、排泄等で体外への排出もなかったことが確かめられた。
麻疹ウイルスを使った治療法では、
1、麻疹ウイルスは細胞質でしか増殖しないため、染色体に遺伝子が組み込まれることはない。
2、成人ならば、麻疹ウイルス抗原を発現する癌細胞に対する細胞性免疫が高まり、二次的な抗腫瘍免疫の増強が期待できる。
3、rMV-SLAMblindは細胞融解機能と免疫誘導能が高く、癌免疫療法を併用せずウイルス療法単体でも治療効果が高いと考えられる。
現在は、乳癌を対象とした臨床研究への準備を進めている。ネクチン4を発現する悪性度の高い癌(例:肺癌、大腸癌)の治療に有効のため、乳癌以外の既存療法がない癌種への応用を検討している。
◆麻疹(ましん)ウイルス
「はしか」と呼ばれ、パラミクソウイルス科モルビリウイルス属に属するRNAウイルス。
RNAは一本鎖であり直径100~250nmのエンベロープを有する。6つの構造蛋白質があり、表面のエンベロープに有するF(fusion)蛋白とH(hemagglutinin)蛋白が病原性に大きく関わっている。また、麻疹の発症のみならず、リンパ組織に感染するため免疫抑制という症状をもたらす。脳内に潜伏して変異を起こし亜急性硬化性全脳炎(SSPE)の原因にもなりうる。
遺伝子解析により22種類の遺伝型に分類され、流行地域ごとに遺伝子型は異なる。ウイルスは熱、紫外線、pH5以下の酸、pH10以上のアルカリ、エーテル、クロロホルムによって速やかに不活化される。空気中や物体表面での生存時間は、2時間以下。
朝から晴れ。気温は昨日より低く、最高気温が10℃程低い・・とか。日毎に気温が大きく変化すると適切な服を選ぶのが大変だ。
丘陵の住宅地には坂を上って行く。坂道の片側は石垣などの擁壁が多い。その擁壁そばに”スイセン”が咲いている。八重の水仙だ。周りより少し気温が高いから・・咲いた。名(スイセン:水仙)は、漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」から。漢名の水仙は、中国の古典「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」からと言う。
八重花は古くから存在し、野生種にも八重個体があり、園芸種の起源は芽条変異(がじょうへんい、枝変わり)と言われる。(芽条変異:一部の枝に突然変異が生じ、本来とは違う性質が生じる)
”スイセン”は園芸品種が1万品種以上もある。このため、植物分類学ではなく、花の形・交配親の原種・色などによって園芸品種の区分が行われている。
スイセン(水仙)
別名:雪中花(せっちゅうか)
ヒガンバナ科スイセン属
耐寒性多年草(球根植物)
原産地:地中海沿岸、中国経由で日本に渡来
開花時期:12月~4月
花色:白色(花冠)と黄色(副花冠)
全草に特に鱗茎(りんけい、所謂球根)毒があり食べると危険。
葉はニラ、ノビルによく似ており、鱗茎はタマネギと間違えやすい。
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