歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

働かないアリは集団の絶滅防ぐ

2016-02-17 | 生物
 北海道大長谷川英祐准教授(進化生物学)らのチームが、研究成果「アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定の割合で存在する必要がある」を英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した(2月16日)。
 これまでの研究で、アリの集団には常に2~3割、ほとんど働かないアリが存在する。働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいる理由が謎だった。
 チームは、様々な働き方のアリの集団をコンピューターで模擬的に作成、どの集団が長く存続するかを調べた。結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続した。働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めた。チームは日本全国に生息するシワクシケアリ(着色で個体識別)を飼育し、8集団1200匹を1ヵ月以上に亘って観察し、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できた、と言う。
 長谷川英祐准教授は、「働かないアリを常駐させる非効率的なシステムがコロニーの存続に欠かせない。人間の組織でも短期的な効率や成果を求めると悪影響が出ることがあり、組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆する結果ではないか」と言う。
 ◆本
 長谷川英祐著
 「働かないアリに意義がある」 メディアファクトリー新書
  2010/12/31、¥799

 市場の中にガラス張の温室があり、”コチョウラン”の鉢が飾られている。白色とピンク色の花が付いている。
 ”コチョウラン”は、ラン科コチョウラン属の総称として、同属及びドリテノプシス属を含む洋ランを含むとしても使われる。しかし、和名としての”コチョウラン(胡蝶蘭)”は”Phalaenopsis aphrodite”である。
 コチョウラン(胡蝶蘭)
 別名:ファレノプシス(Phalaenopsis)
 ラン科コチョウラン属(ファレノプシス属)
 非耐寒性多年草
 樹木・岩肌に根を着生させる
 原産地は、台湾・東南アジア・ヒマラヤ・オーストラリア北部など
 開花期は不定期(開花は春~夏に比較的多い)
 花径は2cm~12cm、花色は白・赤・ピンク・黄・緑・複色