国立がん研究センターなどは、血液1滴で13種類のがんを早期発見する新しい検査法を開発した。検査法は、細胞から血液中に分泌される、微小物質「マイクロRNA」を活用する。早ければ3年以内に国に事業化の申請を行う。
名古屋大学の馬場嘉信教授、安井隆雄助教のほか、九州大学の柳田剛教授、国立がん研究センター研究所の落谷孝広分野長、大阪大学の川合知二特任教授らの共同研究グループは、「尿に含まれる”マイクロRNA”を極細のワイヤ(ナノワイヤ)で調べて肺がんや膵臓(すいぞう)がんなど5種類のがんを発見する技術を開発した」と発表した(12月21日)。同グループは実用化を目指しており、採尿だけで主ながんの早期発見が可能になると期待されている。落合分野長らは、血液から13種類のがんのマイクロRNAを調べる検査法を開発しているが、尿を使うことができればより簡単な検査法が登場することになる。
共同研究グループは、大きさがナノメートル単位(ナノは10億分の1)の極細針のようなワイヤを使って尿に含まれるマイクロRNAを集める器具を作成した。これまでの検出法では尿20ミリリットルから300種類のマイクロRNAを検出するのが限界だったが、この器具では尿1ミリリットルから1000種類以上検出できることを確認した。
これにより、共同研究グループは肺、膵臓、肝臓、膀胱(ぼうこう)、前立腺のがん患者と健康な人の尿を調べてそれぞれのがんに特有のマイクロRNAを特定。それぞれのがん患者で増減しているマイクロRNAを発見し、新たな腫瘍(しゅよう)マーカーになる可能性が高いことが分かった。
◆マイクロRNA(miRNA 、microRNA)
マイクロRNAは、ゲノム上にコードされ、多段階的な生成過程を経て最終的に20~25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸である。
この鎖長の短いmiRNAは、機能性のncRNA (non-coding RNA,ノンコーディングRNA,非コードRNA:タンパク質へ翻訳されないRNAの総称) に分類されており、ほかの遺伝子の発現を調節するという、生命現象において重要な役割を担っている。
miRNAの発見は、1993年、C.elegans (Caenorhabditis elegans, 線虫) で、R. C. Leeらが最初のmiRNAを発見した。このときはmiRNAではなくstRNA (small temporal RNA, 小分子RNA) と呼んでいた。miRNAという学名は、2001年に発行されたScience誌の論文で提唱された。
今日の天気は晴~曇、風は穏やか。
春~初夏に実を付けた”ビワ”に花が咲いている。開花時期は冬(11月~12月)で、半年後には熟した果実が見られる。
”ビワ”の原産は中国で、日本へは9世紀には渡来していたと考えられている(日本自生説もある)。現在日本で栽培されている品種は、江戸時代末期(天保~弘化)に中国からの大果品の種子から育成されたもの。「唐枇杷」と呼ばれる品種から改良されて、現在の二大品種(茂木と田中)が生まれたと言う。
名(ビワ:枇杷)の由来は、葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているから。古くからの民間薬(大薬王樹と呼ばれる)で、”ビワ”の葉は関節痛に効き(産毛のある葉裏を擦って貼る)、葉を煎じて「せき止め・利尿など」に効く、と言う。
ビワ(枇杷、比波)
果実もビワと呼ぶ
英名:loquat
学名:Eriobotrya japonica
バラ科ビワ属、常緑高木
原産地は中国
6世紀には栽培されていたようだ
開花時期は11月~12月
花は白い五弁花、葯には毛が密に生えている
花は両全花なので自家受粉が可能
果実の成熟は5月~6月、黄橙色の実となる
名古屋大学の馬場嘉信教授、安井隆雄助教のほか、九州大学の柳田剛教授、国立がん研究センター研究所の落谷孝広分野長、大阪大学の川合知二特任教授らの共同研究グループは、「尿に含まれる”マイクロRNA”を極細のワイヤ(ナノワイヤ)で調べて肺がんや膵臓(すいぞう)がんなど5種類のがんを発見する技術を開発した」と発表した(12月21日)。同グループは実用化を目指しており、採尿だけで主ながんの早期発見が可能になると期待されている。落合分野長らは、血液から13種類のがんのマイクロRNAを調べる検査法を開発しているが、尿を使うことができればより簡単な検査法が登場することになる。
共同研究グループは、大きさがナノメートル単位(ナノは10億分の1)の極細針のようなワイヤを使って尿に含まれるマイクロRNAを集める器具を作成した。これまでの検出法では尿20ミリリットルから300種類のマイクロRNAを検出するのが限界だったが、この器具では尿1ミリリットルから1000種類以上検出できることを確認した。
これにより、共同研究グループは肺、膵臓、肝臓、膀胱(ぼうこう)、前立腺のがん患者と健康な人の尿を調べてそれぞれのがんに特有のマイクロRNAを特定。それぞれのがん患者で増減しているマイクロRNAを発見し、新たな腫瘍(しゅよう)マーカーになる可能性が高いことが分かった。
◆マイクロRNA(miRNA 、microRNA)
マイクロRNAは、ゲノム上にコードされ、多段階的な生成過程を経て最終的に20~25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸である。
この鎖長の短いmiRNAは、機能性のncRNA (non-coding RNA,ノンコーディングRNA,非コードRNA:タンパク質へ翻訳されないRNAの総称) に分類されており、ほかの遺伝子の発現を調節するという、生命現象において重要な役割を担っている。
miRNAの発見は、1993年、C.elegans (Caenorhabditis elegans, 線虫) で、R. C. Leeらが最初のmiRNAを発見した。このときはmiRNAではなくstRNA (small temporal RNA, 小分子RNA) と呼んでいた。miRNAという学名は、2001年に発行されたScience誌の論文で提唱された。
今日の天気は晴~曇、風は穏やか。
春~初夏に実を付けた”ビワ”に花が咲いている。開花時期は冬(11月~12月)で、半年後には熟した果実が見られる。
”ビワ”の原産は中国で、日本へは9世紀には渡来していたと考えられている(日本自生説もある)。現在日本で栽培されている品種は、江戸時代末期(天保~弘化)に中国からの大果品の種子から育成されたもの。「唐枇杷」と呼ばれる品種から改良されて、現在の二大品種(茂木と田中)が生まれたと言う。
名(ビワ:枇杷)の由来は、葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているから。古くからの民間薬(大薬王樹と呼ばれる)で、”ビワ”の葉は関節痛に効き(産毛のある葉裏を擦って貼る)、葉を煎じて「せき止め・利尿など」に効く、と言う。
ビワ(枇杷、比波)
果実もビワと呼ぶ
英名:loquat
学名:Eriobotrya japonica
バラ科ビワ属、常緑高木
原産地は中国
6世紀には栽培されていたようだ
開花時期は11月~12月
花は白い五弁花、葯には毛が密に生えている
花は両全花なので自家受粉が可能
果実の成熟は5月~6月、黄橙色の実となる