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外部からの支援なしで発光し続ける発光植物が開発される

2020-05-04 | 音楽
 新聞記事で、「外部要因なしで発光し続けるファンタジーな発光植物が開発される」とあった。
 国際的な研究チームは、光るキノコの遺伝子を植物に組み込むことで、植物を生涯にわたって発光させ続けることに成功した。研究内容の詳細はロシア科学アカデミーのタチアナ・ミティオウキナ氏らによってまとめられ、4月27日に学術雑誌「Nature Biotechnology」に掲載された。
 〇光る植物の発光メカニズム
 蛍とかと同じ生物発光。いわゆるルシフェリン・ルシフェラーゼ反応。
 ルシフェリンがルシフェラーゼの存在下で酸化されて3-ヒドロキシヒスピジンと二酸化炭素に分解され、この3-ヒドロキシヒスピジンのカルボニル基が電子的に励起された状態にあって、それが基底状態に戻る時に光が放出される。
 (発光の仕組みの図は記事からの引用)

 発光の仕組みは図のように、カフェイン酸(カフェインとは無関係)を材料として「ルシフェリン・ルシフェラーゼ」反応(蛍の光る仕組みと同じ)を起こす。この反応にかかわるのは4つの酵素。
 最初の2つがカフェイン酸をキノコ製のルシフェリンに変換し、3番目の酵素(ルシフェラーゼ)によって酸素がくべられ発光が起こる。そして4番目の酵素によって、発光後の燃えカスは再びカフェイン酸へとリサイクルされる。
 ここで、発光メカニズムの材料であるカフェイン酸は全ての植物に含まれている。カフェイン酸は植物の細胞壁の重要な材料でもあるからである。つまり、キノコの発光遺伝子があれば、全ての植物は潜在的に光る能力を秘めていることを意味する。
 さらに、リンゴやバナナが発するエチレンガスを吹きかけると、発光量が劇的に増加することが分かった。
 近年の研究によって、植物は化学物質を使って周囲の個体とコミュニケーションをとっていることが判明しており、化学物質と発光パターンの変化を調べることで、植物の会話を探れると考えられる。
 実験では主にタバコが使われていたが、今後はバラやペチュニア、ツルギキョウなどにも遺伝子組み換えを行っていく予定。試みが成功すれば、様々な種類の樹木や草花に発光遺伝子を組み込み、ファンタジーや映画に養生するような幻想的な光る森を作り出すこともできるかも・・。

 今日の天気は晴れ。気温も高く、最高気温24℃・最低気温15℃とか。風も穏やかで、初夏の様だ。
 塀越しで、”ユズリハ”の花が咲いている。”ユズリハ”は雌雄異株で、この木は雄株で雄花が付いている。萼片も花弁も無い小さな花だ。雄花の蕾は赤味を帯び、赤い雄蕊の葯が破れると花粉が出て、葯は紫褐色となる。秋に見る実は雌株(雌花)に付く。
 名(ユズリハ:譲葉)の由来は、春先~初夏に新葉が出ると古い葉が落葉する。子が成長してから親が譲ることに例え、世代の交代が絶えることなく続く「代をゆずる葉」から、縁起物として正月や祝い事の飾り物として使われる。因みに、実や枝葉には有毒成分(アルカロイド、強毒ではない)があり、食べない。
 ユズリハ(譲葉)
 別名:親子草(おやこぐさ)
 学名:Daphniphyllum macropodum
 ユズリハ科ユズリハ属(1科1属)
 雌雄異株
 常緑高木(樹高は5m~10m)
 原産地:中国、日本
 開花期は5月~6月
 雌花は2つに分かれた柱頭を持つ子房があり、その根元には緑色の退化した雄蕊
 結実期は10月~12月、果実の径は0.8cm~1.0cm位、始めは紅色・後に黒藍色に熟す