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アルツハイマー原因物質の抑制、既存薬が効果

2020-05-07 | 医学
 福井大などの研究チームは、くも膜下出血や緑内障の治療に使われている「ROCK阻害薬」がアルツハイマー病の原因物質の蓄積を抑え、治療効果を持つ可能性があることを動物実験で確認したと発表した(4月1日)。
 認知症の大半を占めるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の働きに必須の「タウたんぱく」が異常にリン酸化し、毒性の強い集合体(タウオリゴマー)を形成したり、さらに長い塊になったりして、神経細胞死を引き起こすことが主な原因とされる。
 福井大の浜野忠則准教授らは、これまでの研究で高脂血症の治療薬がタウたんぱくのリン酸化を抑えることを確認していたが、副作用などの課題もあり、その仕組みをさらに詳しく調べていた。研究チームは、リン酸化に関わる酵素「ROCK」に着目。認知症の半数以上を占めるアルツハイマー型認知症の原因となる脳内のタウたんぱくの異常を、くも膜下出血などの治療に使われている「ROCK阻害薬」が抑制することを発見した。「ROCK阻害薬」をアルツハイマー病のモデルマウスに投与したところ、タウオリゴマーが減少したことなどが分かった。
 浜野准教授は「早期の段階であれば、(アルツハイマー病の)進行を遅らせる機能が期待できるのではないか」と述べ、今後、ROCK阻害薬を用いた治験を進める考えを示した。
 ★認知症
 認知症とは、脳の認知機能障害(記憶障害・意識障害・判断力の低下等)が日常生活に支障となる疾患である。高齢者(65才以上)では4人に1人は「認知症」と「その予備軍」と言われるほどである。
 認知症は症候に対する呼び方で、種々の原疾患がある。最も多いのは、アルツハイマー病で認知症の5割~6割である(7割説もある)。アルツハイマー病はβアミロイド蛋白(蛋白質)が脳の神経細胞に蓄積し、神経細胞が破壊され、脳が萎縮して脳機能が低下する。現在の医学では、症状を一時的に軽減できても進行を止める事はまだ。

 朝から晴れ。風がとても強い。
 散歩道沿いのお庭で、背高い”ハナミズキ”が見え、お花が咲いている。お花は、白色と桃色だ。
 ”ハナミズキ”の花は中央にある黄緑色のツブツブで、白色や紅色の花弁(はなびら)に見えるのは、苞(ほう、つぼみを包む葉)である。咲き始めに花弁に見える苞が淡緑色なのは”葉”だからで、数日ほどで白色・紅色を帯びる。
 同じような花姿には”ヤマボウシ”があり、両者の区別は、”ヤマボウシ”は苞片の先端が尖っており、”ハナミズキ”のは先端が凹んでいる。
 ハナミズキ(花水木)
 別名:アメリカ山法師(やまぼうし)
  アメリカ原産で日本の近縁種のヤマボウシに似ているから
 学名:Cornus florida
 ミズキ科ミズキ属
 落葉高木
 北アメリカ原産
  日本での植栽は、1915年(大正4年)に米国ワシントン市へ桜(ソメイヨシノ)を1912年に贈った返礼として贈られたのが始まり
 開花時期は4月~5月
 花色(苞の色)は白・赤・ピンク
 中心にあるツブツブの花は小さく(径数mm程)、黄緑色の4弁花
 秋に複合果の赤い実を付ける
 実は球形、直径1~3センチ程で食用になる