平成30年度入学生を追加募集します。
願書〆切は27日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
漁業学園は水産都市・焼津で50年前から漁師を育てています。
遠洋漁業から沿岸漁業まで、漁業現場を知っている職員が教えます。
漁師の基本を学ぶ場所が県立漁業学園です。
新年度が始まるまでの期間を利用して、卒業作文を紹介しています。
もう第四弾です。
近海まき網に就業する生徒の作文です。
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私が漁師になりたいと思ったのは高校卒業してからのことでした。
ただやってみたいと思う気持ちだけしかなく、仕事の内容や収入のことは一切考えていませんでした。
自分が乗りたい船が決まり、学園に入学することになって初めて、どんなことをするのだろうか、どのくらいきつい仕事なのだろうかと思いました。。
実際に聞いてみると自分が乗りたい船はものすごく過酷で、新人が入っても続かないことが多い、等々甘えた考えだと耐えることができないと言うことでした。
しかし、私はガツガツ働きたかったためその話を聞いてうれしかったです。
早く働きたいと思いました。
私は自分から勉強したことがほとんどなく、バカと言う類いの人間でした。
しかし乗りたい船のためと思い少しずつ勉強をしました。
おちゃのこさいさいでした。
この学園で様々なことをしました。
印象に残っているのは実習船やいづです。
実習やいづは、一ヶ月ほど海へ出て魚を釣るというものでした。
自分は、まだまだ未熟者で実習中には自分の悪い部分が出てしまいました。
実習中に気づくことができて良かったと思っています。
しかし、決して良い思い出ではなく苦い思い出になりました。
現在、三月九日で四日後には卒業し、二十日後には海にいます。
毎日、毎日長いと感じていましたが、過ぎてみれば短いものでした。
この学園に入学して私に何か得たものがあるか分かりませんが、気づけたものはあります。
それを糧にこの先少しでも成長できたら良いと思っています。
私は就職してから、格好良い漁師になれるよう頑張ります。
この静岡県立漁業高等学園を紹介してもらい入学できて良かったです。
一年間、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
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伊豆出身の彼は、自転車競技で活躍した人。
大きな体で、パワーあり、スタミナあり。
三級海技士も合格して、知事表彰を受けました。
今年度は二名が三級に合格。
おちゃのこさいさいに合格するほど、簡単な試験ではありません。
自転車競技で培った「やるときはやる」気持ちで
本気になって取り組んだ結果だと思っています。
乗船実習終了時の作文でも、自分の悪い面が出たことを悔やんでいました。
でも、私が見てきた中で一番の作文でもありました。
彼ほど、乗船実習を自分の糧にできた生徒はいないでしょう。
自覚はないと思いますが、大きく成長できたはずです。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
園長のつぶやき
18日の日曜日は県内の沼津から、新高校三年生とご両親が見学にいらっしゃいました。
「私たちだけですか?」
と驚かれていました。
そうなんですよ。
毎月行う見学会、だいたいが一組です。
これが8月のオープンキャンパスになると、二桁に増えます。
それで、年間の合計で40~50組の方が見学にいらっしゃいます。
でも5年以上前は、年間で数名しか見学がなかったんですよ。
そうは言っても、定員確保がギリギリの状況です。厳しいなぁ。
なかには中学一年生が来ることもあり、私から見ても
「まだ見学は早くないか?」
と思うこともあります。
それでも、お申し込みがあれば休日出勤で対応します。
見学ですが、一組しかいない場合、その方にあわせて説明ができます。
中学生、高校生、社会人で私の説明も少し変わります。
一番のお勧めは、4月以降の平日(例えば運動会など休日の学校行事があるときの、月曜の代休とか)です。
生徒がいるので、授業や実習の見学もできるし、生徒と昼食を一緒にとることもできます。
私も休日出勤しないで済みます!(まあ、これはさておき...)
今回は新高校三年生と言うことで、初めてAO入試の話しをさせていただきました。
ただ本人はAO入試のことはピンとこないようでした。
まだ、ムリもないかな?
AO入試は、学園にとってもチャレンジです。
意欲ある若者が何人来てくれるのか?
不安でもあり、楽しみでもあります。