こんにちは、園長の青木です。
漁業学園は漁師になりたい人を待っています。
全国から学園に来ていますよ!
「ちょっと待て 漁師になるなら 学園だ」
ホームページはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
早くも48期生の出航式がありました。
出航したのは遠洋マグロはえ縄漁船の第一福積丸。
乗船するのは、「マラソン大会で優勝した」この人。
小柄ですが、スタミナがありマグロはえ縄にはうってつけ。
年上の人たちにも愛されるキャラなので、長い航海も乗り切ってくれると思います。
....しかし、出港式が終わると下船。
彼は学園の卒業式に参加して、後追いです。
卒業式の翌日に飛行機でバリ島(インドネシア)に出発します。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
3月17日と18日は春休み期間中の見学会を行います。
詳しくはホームページでお知らせ中です。
漁師.jp(トップページの「地域からのお知らせ」)でもお知らせしています。
園長のつぶやき
漁業では高齢化が進み、若い人を切実に必要としています。
ですから、若い人なら「誰でも歓迎」です。
...でも、ここに落とし穴があります。
歓迎されて漁船に乗っても、定着する人が少ないのです。
逆に言えば、漁船を希望する人は多いのに、一人前の漁師に育たず人が足りない...
と言う訳です。
これは、沿岸、遠洋、小型船、大型船に限らず漁業の一般的な話しです。
持って生まれたものが、漁業に始めから適応するのは10人に一人か二人。
この人たちは、手先が器用で物覚えが早かったり、船酔いをしなかったり、誰とでも話ができたり。
だから漁師をスタートする時のストレスが少ないのです。
この人たちが「優れている」と言うより、たまたまです。
船との相性もありますからね。
逆にその他大勢(おおぜい)の人。まあ、普通の人です。
この人たちは苦労します。
でも、苦労をがまんしていれば慣れます。船酔いと同じです。
けど、慣れる前に辞めちゃうんですよ。
だって、漁船に乗ってしまえば逃げ場がないんですもん。
沿岸漁業なら、日帰りで家に帰れます。
ただ、自分の育った地元でなければ、帰ったところで知り合いがいません。
毎日、ストレスが蓄積(ちくせき)していきます。
ですから、静岡の漁船に若い人が就職しようとすると
「未経験なら学園を卒業してきて」
と言われるのです。
学園では1年をかけて、漁師の生活に慣れます。
単に、資格を取るだけではなく、この「漁師の生活に慣れる」ほうが大事です。
1年は決して、ムダになりません。
さて、今日の主役の彼。
まだ16歳ですが、漁師に最適のキャラです。
それでも、おじさんたちに囲まれて最初は苦労すると思います。
きっと持ち前の明るさとガッツで乗り切ってくれると信じています。