静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

48期生の卒業作文2

2018年03月16日 11時31分26秒 | その他

こんにちは、園長の青木です。
どんな漁師になりたいですか?
漁業学園では、あなたの希望する漁業に就職できますよ!
ホームページはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

何もしなければ失敗はしない。けれど、何かを産み出すこともない。
だから、勇気をだして試す人になろう。
(ホンダ技研CM)

AO入試を行うことになりました!
あなたのチャレンジを待ってます。
詳しくは近日中に発表します。


新年度が始まるまでの期間を利用して、卒業作文を紹介しています。
その第二弾です。読みにくいかもしれませんが、ほぼ原文です。

-------------
僕がおよそ一年前に入学していて感じたことが多々あります。
朝に自分の嫌いなランニングがあって、平日毎朝走って毎日が雨になって欲しかったです。
学校の規則で自由時間は三時間半で外出時間は自由時間のうちの45分程度で
スマホを触れる時間を限られていて最初はキツかった。
だけど二週間もすればその習慣に慣れて大変ではなくなりました。

一学期はとにかく見学などが多くどこに行くのもマイクロバスで移動で遠足気分で楽しかったです。
バスの中で寝ている人がいたら怒られていました。
ロープワークは毎日同じのをやって覚えて練習しました。
一学期の最後には遠泳の練習でわざわざかなり離れた場所にあるプールまで行き練習しました。
ぶっちゃけ、遠泳本番より初回のプール練習が大変でした。
カッター訓練もやり、全体的に疲労がたまりました。
腕はもちろん、毎日が苦でした。
カッターの最終日で先生のうちの一人から往復と言われていたので、帰りの分のエネルギーを保持して行ったら、
片道が終わった時に片道だけというの聞かされて、皆驚いていました。
二学期はあんまり記憶にありませんが五級航海の海技士を受けて、たぶん受かったと思う。
って先生に言ったのを覚えています。
で見事に受かって良かったです。

ここでもロープワークとマグロの刺し継ぎを実習の時間にしました。
シラス漁や定置網漁の体験もやって幹縄もやってみました。
シラスは美味しかったし、いろんな魚がみれた。
三学期はカツオ一本釣り実習をして船酔いがあったものの
自分の好きな釣りができて楽しかったです。
カツオ、メジ、シイラが釣れたときは本当にうれしかったです。
皆と船上で過ごした時間が最高でした。
鹿児島や沖縄よりも楽しかった。


実習が終わった後、小型船舶の講習を受けて皆が合格して
船の操縦もあんまり経験できないことなのでワクワクしました。
小型船舶が終わってすぐに四級航海海技士を受けて、正直、合格するか微妙なので
先生には自信ありませんと言っておきました。
そしたら合格で本当にうれしかったです。
最後の方に刺し網漁をまさかのアマダイがかかっていてその姿を見たかったのに見れずに終わっちゃいました。
二月の定期試験から一ヶ月後に内燃五級機関の臨時を受けてダメだった。笑

最後にもう少しわかたかで釣りをしたかった。
釣りは最高でした!!
あと、マラソン大会のときは常にテンションが下がっていました。
本当に走ることは嫌いでした。
いろんな資格が取れました。
書いてなかったけどダイビングや救命のやつとか。

-------------

しつこく「走るのが嫌い」と書いてありますが、実はスポーツ万能です。
体を動かすのは好きでも、走るのは嫌いって??
きれい好きで、掃除を念入りにやっていました。
三月の臨時試験は、実はひとつ科目合格をしているんですよ。

入学するときはマグロはえ縄漁船を希望していましたが
乗船実習で釣りの楽しさに魅了され、就職先をカツオ一本釣りに変更。
おかげで、職員は苦労しました...
爽やかな笑顔で、来年度は学園の顔になってもらいます!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
四級海技士も合格し、彼は優等生です。
でも、学園生活での苦労はたくさんあったようです。

大事なことが書かれています

皆と船上で過ごした時間が最高でした。
鹿児島や沖縄よりも楽しかった。

きっと、彼も今までの学校生活で、こんなに勉強して、こんなに充実した日々はなかったと思います。
勉強も、実習も、カッター訓練も、水泳も、乗船実習も
全部がんばって取り組んだから、彼にとって最高の一年になったと思いますよ!

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48期生の卒業作文1

2018年03月15日 10時57分18秒 | その他

こんにちは、園長の青木です。
大自然を相手に魚を追う!
漁師になるなら漁業学園に来てください。
ホームページはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
AO入試を行うことになりました!
詳しくは近日中に発表します。

新年度が始まるまでの期間を利用して、48期生の卒業作文を紹介します。

-------------
一年間はあっという間でした。社会見学や漁協見学、溶接講習やカッター訓練、
遠泳、わかたか実習、一ヶ月間の航海実習、学園を去った友達、
それぞれの出来事がまるで昨日の事のように思えます。
この学園では、多くの体験をすることができました。

入学当初は多くの不自由がある中の生活で苦しんだことも少なくなかったです。
また、勉強や運動、実習はどれも初めてでなかなか覚えれらませんでした。


しかし、団体生活に少しずつ慣れ始めてくると、互いに話し合う機会が増え、
毎日が楽しくなりました。
でも、やはり苦手な人*1もいるので、団体生活は難しい場面もあるのだと思いました。
二学期を目前に心が折れ、学園を辞めていった人も数人出ました。*2
船上での団体生活は今以上に辛いはずだと思い、不安が増しました。


二学期になり、勉強する期間が長くなりました。
十月の試験に向け、夜遅くまで勉強する人が多かったです。
自分は十月の試験には行かなかったので夜間勉強することはありませんでした。*3
トラブルを起こしながらも試験を終え、十一月、一ヶ月の航海実習が始まりました。
海上では電波が届かずスマホが使えなかったので、外部との連絡が取れず、
早く帰りたいと思うこともありました。
一ヶ月の航海も乗り越え、三学期、自分の仕事も決まり、
入学当初の自分と今の自分を比べてみる今日この頃ですが、自分の成長は自分ではわからないです。
自分がこれから漁師になるのだと思っても未だに実感がわきません。

学園生活ももうすぐ終わり、仲間ともまた会えるかわからず不安ばかりですが、
やりたい事を自分の仕事にする、という夢が叶います。

漁学の卒業生のほとんどは「学園にいた頃は天国だった」と言います。
漁師の仕事はとても辛く苦しいことも多いのだとわかります。
それでも、夢をあきらめずにがんばります。

*1 彼からみて話すのが苦手な人のこと
*2 実際には学期末で退学したのは1名で、彼と親しかった生徒です
*3 10月の2月の海技士定期試験は希望者のみの受験になります。
   受験する生徒は、寮で決められた学習時間以外にも自主的に勉強しています。
-------------

人付き合いが苦手なひとでした。
でも、漁師になることを諦(あきら)めることはできなかった。
アニメが好きで、おとなしくて、優しい人です。
(うちの生徒、アニメ好きが多いです。毎年、入ってきます)
意を決して、学園に入学しました。

私が卒業できるか心配していた生徒一人です。
実習のときに、他の生徒と離れて一人で黙々とやっている場面もありました。
文中の一学期に退学した生徒は、彼とよく話していた人なので、すごく残念だったでしょう。

それでも、徐々に他の生徒と話すことが増えました。
乗船実習の感想文では
「仲間の助けがあって乗り切ることができた」
と書いてありました。
48期生とは良い関係が築(きず)けたのではないでしょうか。
2月の海技士定期試験に合格してから、自信をつけたのか饒舌(じょうぜつ)になりました。
4月からはシラスを捕る漁師になります。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
学園の特徴は全寮制です。
ほとんどの生徒は、初めて親と離れての生活になります。
学校も今までとは全然違うし、年上も年下もいる。
うまく生活できるだろうか?
みんな、不安を抱えて入学してきます。

もし、彼が寮に入らず通学していたら...
きっと学園での苦労は少なかったでしょう。
でも...彼は成長したでしょうか?人間関係に進歩はあったでしょうか?
寮生活で苦労しましたが、得たものも大きかったはずです。

そして寮生活では、他の生徒がどう勉強しているかもわかります。
成績の良い生徒は、努力しています。
その姿を自分の目で見ることができます。
他の生徒ががんばるところをみて、彼も努力することができたのでしょう。

来年度はスクールカウンセラーをお願いする予定です。
生徒の不安も軽減されことを期待しています。

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48期生卒業式

2018年03月14日 10時43分50秒 | 学園行事

こんにちは、園長の青木です。
漁師になるためにはどうしたら良いでしょう?
その答えが学園にあります。
ホームページはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

昨年の3月、48期生を迎えるオリエンテーションで
「私は『入学おめでとう』と言いません。
 『おめでとう』と言うのは卒業式です」
と話しをさせてもらいました。

そして、私が生徒たちに心から「おめでとう」と言う日が来ました。

入学した48期生は19人でしたが、卒業するのは13人。
たった一年の間に、いろんなことが起きました。
入学した全員が卒業できないのは残念です。
でも、この13人は卒業までがんばってくれました。


カツオ一本釣り、遠洋マグロ、沖合キンメ漁、サバ船、近海まき網、海外まき網...
就職する漁船はさまざまです。
でも、一人一人が静岡県の漁業を支えてくれる人材になってくれると思います。


卒業式には各漁協の組合長、船主組合、焼津市長、県会議員のみなさんが参列してくださいました。
みんな、これから漁師になる48期生を応援してくれる人たちです。


困ったことがあったら、必ず学園に来てください。

うれしい話しも聞かせてください。


海の男として活躍してくれるのを期待しています!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
3月17日と18日は春休み期間中の見学会を行います。
平日はいつでも大丈夫ですよ!
詳しくはホームページでお知らせ中です。
漁師.jp(トップページの「地域からのお知らせ」)でもご紹介しています。

 園長のつぶやき
48期生は、とにかく明るかった。
もう、昨年3月のオリエンテーションから「和気あいあい」でした。
47期生は落ち着いていて、まじめなカラーでしたよ。
全国から集まり、年齢もバラバラなのに、なんで毎年違うカラーになるんでしょうね?

学力的には「ちょっと...」と思っていた48期生ですが、
最後の臨時試験で3級海技士(筆記試験)に2人が合格してくれました。
二人とも知事表彰したかったですが、規程により表彰は一人だけ。
ごめんなさい。でも、がんばって勉強したことは、必ず役に立ちますよ!

そして、今年も漁業就業の意欲をなくすなどで退学者がありました。
我々職員は力不足を痛感しています。
たった20人の定員ですから、毎年、全員が卒業して漁師になって欲しいと強く思っています。

そんな訳で!
第50期生の入学試験は「漁師になる意欲を見るため」にAO入試を実施します!
受験資格は高校卒業予定者以上です。
試験日は10月の予定。
詳細が固まりしだいホームページとブログでお知らせします。
漁師になりたいという強い気持ちをある人!待っていますよ。

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卒業前の大掃除

2018年03月13日 13時55分08秒 | 学園行事

こんにちは、園長の青木です。
漁師になるためにはどうしたら良いでしょう?
その答えが学園にあります。
ホームページはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

今日は卒業式でした。
まだ、写真の準備ができないので明日ご紹介します。

48期生に最後の大掃除をしてもらいました。
 宿泊棟⇒教育棟⇒外回り・・・と掃除しましたよ。


49期生が気持ちよく入学できるように、すみずみまで汚れを落としました。
卒業式を前に、みんな元気よくやってくれました。


掃除の後は、卒業式のリハーサルを行いました。
練習なのに、表情が硬かった...


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
3月17日と18日は春休み期間中の見学会を行います。
詳しくはホームページでお知らせ中です。
漁師.jp(トップページの「地域からのお知らせ」)でもご紹介しています。

 園長のつぶやき
掃除は生徒のキャラクターが表れます。
 黙々とやる人
 常になにかしゃべっている人
 自分から汚い場所を探して手をつける人...
もちろん、口より手を動かす人が良いですね。
就職してからも評価が高いし、先輩からも可愛がってもらえます。

漁師をやる上で、
 船に慣れ、
 仕事に慣れ、
 人間関係に慣れる
必要があります。

人間関係は一番難しいところですが、最初からうまくできる人もいます。
しかし入学時に
「誰とでも仲良くできる」
と自信満々の生徒いますが、これは逆にダメ。
謙虚(けんきょ)な姿勢(しせい)が大事です。
本人は自信がなくても威張(いば)ることなく、人に接することができれば大丈夫です。
「大丈夫かな?」
と心配している生徒の方が伸びていくことが少なくないです。

だって、仲良くする相手が高校までのように年が同じ人ではないですからね。
相手は
はるかに年上の先輩。あるいは、自分よりも年下の先輩。
です。
今まで、こんな環境はなかったはずです。

対人関係に自信がなくても大丈夫。
学園の寮生活で学んでください。

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海技士臨時試験の結果

2018年03月12日 13時37分24秒 | 学園紹介

こんにちは、園長の青木です。
漁師になる第一歩は漁業学園でスタート。
少人数制でていねいに教えますよ。
ホームページはこちら。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

臨時試験の結果が発表されました。
3級航海に2名合格がありました。
正直な話し、これはうれしい誤算です。
我々スタッフが予想していた以上に生徒たちががんばってくれました。
卒業する13人のうち、10名が5級以上の合格をしてくれました。


学園生の多くは、勉強が苦手の人たちです。
それでも、入学後にがんばった人には結果がついてきます。
自分に自信をもって、学園を巣立って欲しいと思います。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
3月17日と18日は春休み期間中の見学会を行います。
詳しくはホームページでお知らせ中です。
漁師.jp(トップページの「地域からのお知らせ」)でもご紹介しています。

 園長のつぶやき
金曜日のブログで

 学園は1年です。
 そして3年間、静岡の船に乗ると乗船履歴が付いて、海技資格が取れます。
 そうなれば、どこに行っても仕事があります。
 3年漁師をやれば、漁業の世界がわかります。
 その時に、自分にあった道に進むのは決して遅くありません。

と書きましたが、誤解をされている方がいらっしゃるようです。
ここで言っている3年というのは、「海技士免許に必要な乗船履歴」に必要な期間です。
給付金を返還しなくて良いことになるのは2年間です。
そして、どちらも法的に静岡の船と言う制限はありません。

私が言いたかったのは、就職して3年は勉強期間と思って欲しいと言うことです。
そして、静岡の船に乗っていれば、学園のアドバイスもしやすいし、
同期生も回りにいて、頻繁に会うことができます。
「3年は静岡の船に乗った方が、メリットが多いよ」
と言うことです。

ただし、我々としては
学園の卒業生が静岡の漁業で末永く活躍してくれるのを期待しています。

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