9日朝、新聞を読んでいたら「おくやみ」面に鮫島惇一郎さんの名があった。
筆者としては、鮫島さんといえば、朝比奈英三さんとともに編者として名を連ねた『札幌から見える山』(北海道大学図書刊行会)である。
1981年に刊行され、地方出版としては珍しいベストセラーになった。
円山、藻岩山、手稲山ぐらいは、たいていの市民が知っている。
それ以外の、百松沢山(三段山)、空沼岳、恵庭岳、風不死岳と . . . 本文を読む
写真界の第一線を走り続けた写真家の篠山紀信さんが1月4日に急死した。
訃報は、朝日新聞と系列の日刊スポーツが先行した。
朝日新聞は1面に本記(末尾に一部を引用)を、社会面に、大ベテランの大西編集委員の評伝を掲載し、他の媒体を圧倒した。
本論に入る前に、このブログでは、「写真力 篠山紀信展」が札幌芸術の森美術館で開かれた2014年に、記事2本を書いているが、残念なことに
「篠山紀信 札幌」 . . . 本文を読む
2023年12月9日の毎日新聞を開いてびっくりしました。
オホーツク管内遠軽町の木工作家が、半ページほどを使って大々的にとりあげられていたからです。
筆者は22年春まで同町にいたのに、この作家は取材したことがありません。
なんだか
「やられた!」
という気持ちになりました。
検索すると、毎日新聞のウェブ(
https://mainichi.jp/articles/20231208/ . . . 本文を読む
12月9日、なにげなく朝日新聞を見ていたら
Idemitsu Art Award 2023 エネルギーに満ちた若手作家の活躍を応援
という全面広告が載っていました。
このAwardは昔は「シェル美術賞」「昭和シェル現代美術賞」といわれ、今年で52回目となる歴史のある美術(絵画)の賞です。
今回「室内のリズム」でグランプリを受賞した東北芸術工科大の大学院1年・ . . . 本文を読む
…という記事を北海道新聞デジタルで読んでから半月がたってしまいました。
その記事によると、閉店は11月28日。もう過ぎてますね。
篠木輝子店長は88歳。
筆者は、この店には行ったことがありませんが、前身の「薔薇館」(北4東3)には何十回訪れたかわかりません。
いわゆる画廊喫茶で、月替わりで絵画グループ展などを開いていました。
篠木さんは自ら絵筆を執って油彩画を描き、全北見美術展などに . . . 本文を読む
10月28日、二部黎(にべ・れい)さんが亡くなっていたことを、ツイッター(X)で知りました。
80歳。死因は「がん性腹膜炎」と報じられています。
二部さんは小樽出身。
北海道教育大釧路校を卒業して教員になりましたが、30歳ごろのとき彫刻家を志して本郷新に師事したと聞いています。
2003年にオホーツク管内斜里町来運に移り住みました。
その後、陸上自衛隊矢臼別演習場(根室管内別海町など . . . 本文を読む
blog の更新が減っており、25日はひさしぶりにアクセスが3けたになってしまいました。
忙しいのにくわえて、先日のニュースがショックでした。
札幌市内で最大の路線網を持つ「北海道中央バス」(本社は小樽)が、12月1日の冬ダイヤで大幅に路線を見直すというのです。
しかも、その理由が「赤字路線だから」ではなく、運転手不足だというのですから、なんともいえません。
筆者は西岡というところに住 . . . 本文を読む
UHB(北海道文化放送)ニュースで見ました。
Youtube を貼っておきます。
筆者が言いたいのは、衣料品店の展開戦略や、百貨店の変質、札幌駅前と大通の商戦といったことについてではありません。
三越の催事場といえば「春の院展」「東日本伝統工芸展」といった展覧会の会場なのです。
ESTAの「プラニスホール」もなくなってしまった今、これらの展覧会を開く会場としては、三越の催事場以外に . . . 本文を読む
現代美術家の野村仁さんの訃報が8日の毎日新聞などに載っていたことに気づきました。
野村さんといえば、細長い「8」の字を描くように写された太陽の光跡の写真が、印象に残っています。
そして、この作品を道内で見たことがあるような記憶がずっと引っかかっていました。
しかし、現代アートの個展が道立近代美術館などで開かれるはずもなく、ギャラリーミヤシタやギャラリーレタラでコレクターお宝展などを見た . . . 本文を読む
きのう2023年8月10日の北海道新聞などに、旭川市・旭川市教育委員会が主催する第43回中原悌二郎賞の結果が大きく報じられていました。
埼玉新聞のサイトが無料で見られるので、そちらから一部をコピペします。たぶん共同通信の配信記事だと思われます。
北海道旭川市は9日、市ゆかりの彫刻家にちなみ、国内で発表された優れた彫刻作品に贈る「第43回中原悌二郎賞」に、津市在住で多摩美術大准教授の中谷ミ . . . 本文を読む
野見山さんは福岡在住の洋画家。102歳の大往生でした。
文化勲章も受けている大御所ですが、最後まで月刊「美術の窓」誌に「アトリエ日誌」を連載し、個展も開くなど、ずっと現役で活躍していました。
ただ、筆者はほとんど実作を見た記憶がなく(検索したら、目黒区美術館の’文化’資源としての<炭鉱>展 で見ているようです)、北海道ではむしろ、「無言館」の作品集めに全面的に協力した画家という面のほうが知ら . . . 本文を読む
東京芸大学長も務めた彫刻家で、文化勲章を授賞した澄川喜一さんの訃報が、6月22日の新聞各紙に掲載されています。
4月9日、91歳で亡くなっていたとのことです。
澄川さんといえば、木彫の代表的シリーズ「そりのあるかたち」。
カーブし、反そったシャープな形態で、どこか日本刀のような「和」のテイストも漂わせながらも、理知的な作風です。
晩年に一気に知名度を高めたのが、東京スカイツリーの監修 . . . 本文を読む
オホーツクの現代アートを半世紀にわたって、林弘尭さんとともにけん引してきた田丸忠さん(北見)が、2022年の暮れに亡くなっていたことを、先ごろ知った。
林さんが、ポロックばりの巨大で熱い作品を手がけることが多かったのに対し、田丸さんはミニマルアートに通じるような抽象の立体や版画を制作した。静と動の関係にあったといえるかもしれない。
2人とも、オホーツク美術協会(創設時は全北見美術協会)の創 . . . 本文を読む
解体作業が始まろうとしている北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の設計者として知られる井口健(いぐち・たけし)さんの訃報が、1日の北海道新聞に載っていました。84歳でした。 井口さんは檜山管内今金町生まれ。1967年に道が募集したコンペで、黒川紀章らを押しのけ見事採用されました。もっとも予算の関係で、井口さんのプラン通りには実現しなかった部分があることや、激しい議論の末に解体が決まったことなどは、皆 . . . 本文を読む
釧路出身、在住で、タンチョウの写真で知られる林田恒夫さん(87)の死亡記事が、1月20日の北海道新聞に載っていました。
社会面と釧路地域版の記事は下のリンク先で。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/789653
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/789601
北海道新聞から記事の一部を引用します。
タ . . . 本文を読む