金沢さんの銅版画は、想像上の動物みたいのや、丸っこい人物などが登場して、ほんとに心温まる世界です。個展は毎年ひらいていますが、今回は、お買い得の小品が多いのと、「中学生に教えているうちにやみつきになった」という粘土製のマリオネットが16体ほど出品されているのが特徴です。
マリオネットは、顔が2種類ある雪女とか、セイレーンとか、阿修羅とか、人間じゃないものが多いです。もちろん、かんたんな操作で手 . . . 本文を読む
動物と人間を融合した木彫を制作し、それを或るシチュエーションのもとで写真に撮るという作品を発表し続けている北広島の山本祐歳さん。…と、ことばで言っても理解しづらいかもしれませんが、この会場写真を見れば、なんとなくわかるのではないかと思います。ジャズを歌い、楽器を弾くネコたち。そして、ポスターかジャズの雑誌の表紙のように、それらを撮影することで、現実と虚構の境界を揺さぶる複雑な作品になるというので . . . 本文を読む
萩焼とガラスをおなじエントリであつかうのもわれながらどんなものかと思いますが、いっしょの会場でひらかれているので、まとめて書くことにします。
「萩焼 守繁栄徹 喜寿陶歩 徹父子展」と名づけられた展覧会は、萩焼なので当然茶器が中心です。
栄徹氏の井戸茶碗は、やきものに疎い筆者の目から見てもすばらしいものだと思います。高台のかいらぎ、垂れかかる灰白の釉薬などの景色は、見ていて飽きません。値段も素 . . . 本文を読む