まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

無洗米って・・・なんですか・・・。

2008年03月06日 | 自然
 無洗米って・・・ご存知だろうか・・。

 無洗米っていうのが市場に出たのは平成三年ごろのことだそうだ。

 本来のお米は研ぎ洗いをするのが常識だった。弥生時代から・・・平成の時代まで・・・ずぅぅっと、お米は研ぎ洗いをしてきたのである・・。

 

 それって、ムダでしょ。お米の栄養を流してるでしょ!・・と、ある団体が立ち上がった。そこで・・・洗わないでもいいお米を作りだした・・。それが・・「無洗米」・・、要するに機械で、ヌカ(糠)をきれいに除去する方法を考えたからだった。

 つまり・・このお米は・・・「洗わなくてもいいよ」という・・お米だから、「無洗米」と名付けられた・・・。

 ところが・・・。

 「無着色」というのは・・着色していない。「無農薬」は農薬を施していない。「無添加」というのは・・何物も添加していないという意味・・・。

 「無洗米」というのは・・・「洗っていない米」だと解釈されて・・、みんながこれを洗って食べた・・・。食べたからと言って害が出るわけではないが・・・生産者の思惑が理解されなかった・・。

 

 この方式を考えたのが・・・「全国無洗米協会」なのだそうだ。若い主婦や子供たち用に、洗わなくても・・・お米を研がなくても御飯が炊けるようにした自慢の一品だった・・・。だから・・・「無洗米」というブランドで売り出した・・。

 だが・・・私たちのような団塊世代以上には・・・理解されていない。

 

 「洗っていないお米ならば・・・洗わなくてはいけない・・」と考えてしまうらしい・・。確かにそういう解釈も理解できるなぁと・・・思ってしまう。

 だったら・・どう、言えばいいのか。「既洗米」ではおかしいやろ。洗っていないのだから。機械でヌカを除去しただけだから。

 「除糠米」「無糠米」では・・・知らない人は何のことだかわからない。「糠:ぬか」の字が読めない・・・。

 

 「洗米不要米」では・・・気が散るし・・。「あらわなくてもいいよ」というのを、日本語では・・どういうのだろうかと考えると・・・夜も眠れなくなりそうだ・・・。

 じゃぁ、また。

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