KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

竹芝桟橋

2012年05月26日 | お散歩写真
天気 晴

朝、突然夫が竹芝へ行く、と言う。今日明日と桟橋前の広場で「東京愛らんど」という、東京の離島の催しが開催されているのだ。そういえばしばらく海を見ていないし・・と、慌てて洗濯だけして出かけた。
浜松町の駅を降りて海岸通りを歩いているとだんだん潮の香りがしてくる。懐かしい。海育ちなのに毎日山を眺めて暮らしていると、海が突然恋しくなる。
まず「海が見たい」と、桟橋の展望デッキへ出てみた。離島行きの船はひとつもない時刻、湾内周遊の船が一隻だけ。東京湾は静かで、スカイツリーも眺められた。


東京に住みながら、離島にも竹芝桟橋にも全く縁なく一生を終える人が多いのだろうが、私は結構縁深い。30年以上も前になるが、夫が小笠原諸島の父島の先の母島というところへ単身赴任したことがあった。赴任の当時は船で母島までは40時間という、地球の果てまで行くような遠さ。TVもない、電話もなかなか通じない、という今では信じられない時代、それでも私は興味深々、4回も訪問した。
そして、私の生まれる前には父親が新島という小さな島に赴任したことがあり、子供の頃から島との交流があった。職場にはなぜか島出身の人が何人も居たり、島はとっても身近な存在だった。といっても、七島のうち大島に何度か行ったのと、八丈島にしか行っていない。

かなりの人出があって、びっくりした。島の民族芸能など見ていたらきりがないので、昼過ぎには帰った。人混みは苦手ですぐに疲れる。島の名産を買いたいと思いつつも、これもあれこれ目移り。結局、いつもは宅配で買う三宅島のくさやと、大島の椿油だけ買ってきた。


黄八丈を着ての八丈島の踊りの舞台。今は黄八丈は大変な貴重品らしい。


島寿司をデッキのベンチで食べ、潮の香を浴びてビールを飲んで・・多摩の田舎住まいにはちょっとだけ旅の気分になれた。

はるかなる島までとどけ青葉潮  KUMI
コメント (2)
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