KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

武蔵野探勝吟行・六郷堤

2013年03月20日 | 俳句
天気 晴・黄砂

昭和8年に虚子一行が訪れた六郷堤。六郷川、というのは多摩川の下流のことを言う。
昨日ほどには気温は高くなくて、でも暖かくて川風が心地良くて、11月から寒さに震える吟行続きだったのでこの吟行日和は助かった。
上の写真は東海道線・京急線の六郷橋を上流から。

多摩川は東京と神奈川を分けている。多摩に住んでいると身近な多摩川は水量も少ないが、下流はたっぷりと流れている。
当時は、四つ手網で川漁をしていた、とあるのんびりとした風景も、今は両岸に高層マンションやビルが並び、虚子一行が見たら目を丸くするだろう。

川原にはたんぽぽや薺など花が咲き乱れ、川岸の柳も芽を噴いていて、一気に春だった。




朝は、川崎駅前の通りの桜が咲き始めたな、と思ったのに、句会が終わった夕方にはもう三分咲きくらいになっていた。恐ろしいくらいに桜の開花が進んでいく。
今日は、あまり桜を季語にした句はなかった。まだ、桜を句にする心構えが出来ていないのは、私だけではないようだ。

ぺんぺん草鳴らす母在る日のやうに  KUMI
コメント
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