KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

煎餅の話

2016年07月20日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴たり曇ったり

ところにより雨も降り・・という全天候型が続いていて、関東の梅雨明けはまだのようだ。

毎週配達の食料品のカタログで「栃の実せんべい」を注文した。これが三度目。
下呂温泉のお菓子屋さんのもの、「観光地の土産の菓子に美味いものなし」と言うけれど、この煎餅は無添加の自然素材で、1000円で10枚入り、ちょっとお高いかもしれないけれど絶対にお勧めしたい。・・下呂温泉は遠いので、行ったことありません。

煎餅、というお菓子、関東では普通には塩煎餅のことを言う。米から作ったものだ。
無論、この栃の実煎餅は米ではなく、小麦粉と栃の実の粉を使った甘い煎餅だ。
「煎餅」といえが塩煎餅、という概念は、関東だけなのかしらん?

昔、中学3年のとき、父の転勤で千葉から高松へ転居したことがある。今とは違い、東西の情報の飛び交う時代ではないから、戸惑うことばかりだった。
母は煎餅(無論塩煎餅)が大好きなので、引っ越してすぐに繁華街で「名物煎餅」とある店に行ったそうだ。そこで煎餅を買おうとしたら、店にない。何だか解らない茶色い四角の品物が置いてあるだけ。
「煎餅はありませんか」
「これは煎餅ですけど」という押し問答になったらしい。やっと、こういうモノが欲しい、と説明したら、
「ああ、おかき、ですか。うちには売っていません」と言われたとのこと。
入った店は地元名物の「瓦煎餅」のお店だったのだ。
塩煎餅も納豆も信州味噌も、三越デパートまで行かないと買えなかった時代。
今はスーパーやコンビニで、関東のものは何でも揃っているとは思う。

この栃の実煎餅、薄いけれどかなり固い。あまり勢いよく齧ると歯に怖い。前歯に1本差し歯があるので折れたら困る。
ということで、噛めるうちに固いものは楽しんでおかなくては。

梅雨明けを待つ珈琲は濃く淹れて KUMI
コメント (6)
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