回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

冬季五輪/カール・シュランツの思い出

2014年02月09日 18時52分31秒 | 日記

ソチ五輪男子滑降はオーストリアのマイヤーが金メダルを獲得した。わずかの差でイタリア選手をかわしての金メダル獲得はよほど嬉しかったのだろう。マイヤーの顔には喜びが爆発していた。この、岩山のがけ下を縫うように設定された男子滑降のコースは極めて難度の高いものだが、設計が1972年の札幌五輪滑降の優勝者、スイスのルッシによるものだという。42年前の2月に開催された札幌五輪には自分も通訳として参加したから大変懐かしい思いがした。この大会では通訳には五輪マークが縫い込まれた白いコートが配給され、当時はまだ珍しかった身分証明書をつけて担当の競技会場に派遣されたものだ。

ルッシの優勝の瞬間は記憶していないが、それ以上に、当時、男子回転の第一人者だったオーストリアのカール・シュランツが、当時のIOCブランデージ会長の主張する「アマチュア精神」に違反(スポンサーからの報酬受領)したとして大会直前に五輪から追放されたことの方が記憶に残っている。今では信じがたいことだが、当時は、五輪競技において宣伝などの商業行為が厳に禁じられていた(もっとも、アマチュア至上主義という精神論は金持ちのブランデージ会長の個人的な嗜好によるものであり、当時から現実との二重基準あるいは共産国における国家育成との整合性について大いに議論があった)。

マイヤーは札幌五輪のシュランツ事件の時はまだ生まれてもいないが、今回、オーストリア選手が金メダルを獲得したのにはある種の感慨を覚えざるを得ない。そして、もはや商業面を抜きには語れなくなった現在の五輪を思うと、この42年間で五輪と商業主義の関係ほど劇的に変化したものはないと思われる。

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今度はドイツの銀行が資本不足?

2014年02月09日 16時34分43秒 | 日記

英国政府のアドバイザーで有力な銀行問題専門家であるDavide Serra によれば、今年のEU域内の銀行に対するストレステスト(不良債権に対する経営体力耐性試験)の結果、総額で500億ユーロ(約7兆円)の資本不足となると指摘している。

国別では、ポルトガルやギリシャといった常連に加え、Davide Serra は「ドイツは世界で最悪の銀行システム」として特にいくつかの州立銀行では深刻な自己資本不足により、破たん処理あるいは政府による救済の必要があるだろうと予想している。

これまでEU域内での優等生と言われてきたドイツ経済だが、こと銀行業界に限っては大きな不安を抱えているようだ。一方、英国の銀行については昨年来の政府による救済および英蘭銀行の指導により、Davide SerraによればEU内で最も安定しているという事だが、これは幾分身びいきなところもあるのではないかと思われる。

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